マッチレポート：ユナイテッド 1-0 ウルヴズ

ユナイテッドはM16で終始押され気味だった。開始わずか10分にはマーカス・ラッシュフォードのシュートがジョゼ・サに阻まれたとはいえ、先制の可能性があった。

後半開始直後、マテウス・クーニャがこの試合一番のシュートを放つ。ペドロ・ネトの低いクロスに反応したクーニャだったが、シュートはゴールポストに当たった。

するとユナイテッドも反撃。アーロン・ワン・ビサカがペナルティエリア内で柔らかなクロスをあげると、ヴァランヌがこの試合唯一のゴールを決め、ユナイテッドは開幕戦の勝利を手にした。

後半、アンドレ・オナナがボックス内でサーシャ・カライジッチと接触したプレーがPKの対象になるも、VARでの確認後PKなしという判定だった。

前半 - ウルヴズにしてやられる

オールド・トラッフォードでスロースタートを切ったユナイテッドが最初にゴールを狙ったのは、アントニーのペースによりラッシュフォードの飛び出した場面だった。しかし、昨シーズンのクラブ得点王のシュートはジョゼ・サに阻まれた。

16分には、リサンドロ・マルティネスがサイドライン際でネトに遅れたタイミングでタックルしてしまい、この試合最初のイエローカードを提示された。

クーニャはその直後にも、カゼミーロとマルティネスの2人のチャレンジをかわして前進し、左サイドのパブロ・サラビアに供給。この31歳のシュートは、幸いにもポストをかすめた。

33分、オニールはさらにプレッシャーをかけ、クーニャがマルティネスをかわしてシュートを放つ。しかし、このシュートはわずかに枠の下を外れ、ユナイテッドが救われる形に。

前半終了間際、フーパー主審がPKの要求を却下。ワン・ビサカが右サイドを駆け上がりクロスを上げると、ラッシュフォードがヘディングシュートを放ち、ネルソン・セメドにブロックされた場面が問題視されたものの、PKは与えられなかった。

後半 - ドンピシャのラファ

後半が始まると、ウルヴズはリードを奪う絶好のチャンスを無駄にした。ネトからのボールがクーニャの足元に落ち、クーニャはサイドシュートを放ったが、オナナが守るゴールの右ポストに当たってしまった。

55分、クーニャは再び中盤を突破し、スペースを作り、ユナイテッドを苦しめた。しかし、ユナイテッド公式戦デビューのオナナの好セーブに阻まれた。

アレハンドロ・ガルナチョは、60分にシュートを放ち、ストレトフォード・エンドの観衆を沸かせた。だが、これはクロスバーの上に飛んでいった。

ウルヴズは70分、再びクーニャを中心に攻勢に出る。中盤から飛び出したクーニャは、交代出場のファン・ヒチャンを左サイドに誘い、ネトにクロスを上げる。

残り15分、ユナイテッドが先制。キャプテンのブルーノが絶妙のチップを放つと、ワン・ビサカがエリア内に進入。ワン・ビサカのクロスからDFのヴァランヌが頭でネットを揺らし、今季初得点を決めた。

ユナイテッドはその後、2度にわたってオナナに助けられた。交代出場のファビオ・シウヴァのシュートを2度に渡って阻止してみせたのだ。

後半追加タイムの終盤、オナナが交代出場のカラジッチとエリア内で衝突し、ボールが背後のドーソンに当たった。VARによりこのプレーを確認したが、審判はウルヴズにPKを与えず、フーパー主審は抗議したウルヴズのガリー・オニール監督に警告を与えた。そして、そのまま逃げ切り23-24開幕戦で勝利をモノにした。

試合詳細

ユナイテッド：オナナ；ワン・ビサカ、ヴァランヌ、マルティネス（46分にリンデロフと交代）、ショー；カゼミーロ、マウント（67分にエリクセンと交代）；アントニー（77分にペリストリと交代）、フェルナンデス（c）、ガルナチョ（67分にサンチョと交代）；ラッシュフォード（87分にマクトミネイと交代）

出場機会のなかったサブ：ヘンダーソン、ダロト、マグワイア、マルシャル

ゴール：ヴァランヌ（76分）

イエローカード：マルティネス、ショー

ウルヴズ： サ；セメド、ドーソン、キルマン（c）、アイト・ヌーリ（77分にベウノと交代）；レミナ、ゴメス（88分にカラジッチと交代）、ヌネス；サラビア（63分にファンと交代）、クーニャ（77分にシルバと交代）、ネト

出場機会のなかったサブ：ベントレー、ドハーティ、トラオレ、ブエノ、トティ、ホッジ

イエローカード：レミナ、アイト＝ヌーリ、ネト