マッチレポート:チェルシー 0-0 ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、スタンフォード・ブリッジでチェルシーと対戦し、スコアレスドローという結果に終わった。
これにより3位のレスター・シティーとは勝ち点1差。今節の結果は、前回ブルーズと対戦した時と同じスコアだった。
攻守が激しく入れ替わる上位陣の対戦は見応えがあったものの、互いに局面を打開する最後の一手に欠けた。
決定機の数はさほど多くなかったが、前半にチェルシーが自陣ボックス内でハンドを犯し、ユナイテッドにPKが与えられていた可能性のあった場面は物議を醸すだろう。
前半 - VARの判定
スタンフォード・ブリッジでの一戦は、試合開始から攻守が入れ替わる激しい一戦となったが、10分まではチャンスらしいチャンスは生まれなかった。それまでの決定機と呼べたシーンは、チェルシーのメイソン・マウントが絡んだプレーだったが、ユナイテッドはビクトル・リンデロフが対応。
12分、ユナイテッドはマーカス・ラッシュフォードがフリーキックを直接狙ったものの、ゴールキーパーのエドゥアルド・メンディがパンチングでクリアー。このセーブ後にボックス内でカラム・ハドソン・オドイのハンドがあったように見えたが、主審のスチュアート・アトウェルがVARで確認した結果、PKは与えられなかった。
チェルシーは、その後ハキム・シエシュが試合初の枠内シュートを放つも、ダビド・デ・ヘアがセーブ。ハドソン・オドイも続けてシュートを放ったが、ワイドに流れた。
15分を過ぎてからペースが劇的に落ち始めた一戦だったが、30分を過ぎたところでオリヴィエ・ジルーがデ・ヘアのミスキックを拾ってシュート。しかし、これは枠を外した。
この数分後、ジルーはハドソン・オドイからのクロスに反応したが、わずかに合わない。
40分にはブルーノ・フェルナンデスのシュートがディフレクトしてワイド。エンゴロ・カンテの素早い対応によりラッシュフォードがボックス内でのチャンスを生かせず、前半を終えた。
後半 - 要塞スタンフォード・ブリッジ
前半をいい形で終えたユナイテッドに対して、ホームのチェルシーが後半の立ち上がりにチャンスを作る。シエシュにペナルティーエリア内でシュートを許したが、デ・ヘアがセーブ。セカンドボールを後半のあたまから交代出場したリース・ジェームズが強烈なシュートで終わったが、ルーク・ショーが身を呈して阻止。
攻勢に出るブルーズに対して、ユナイテッドは最終ラインの踏ん張りにより決定機を許さなかった。逆にユナイテッドは、60分にメイソン・グリーンウッドがドリブルからシュートもワイド。
その後ラッシュフォードとスコット・マクトミネイが続けてシュート。マクトミネイはボックスの外からミドルを放ったが、アントニオ・リュディガーにブロックされた。
試合をコントロールしつつあったユナイテッドだが、固いチェルシーの守備をこじ開けられない。68分にはフレッジがトップコーナーを狙ったシュートを放つも決まらず。チェルシーもマテオ・コヴァチッチがシュートも、デ・ヘアが難なく防いだ。
ユナイテッドにとって最大の好機は、フレッジのパスから生まれたカウンターアタックだった。マクトミネイがボールを持って右サイドを駆け上がり中にボールを入れるまでは良かったが、詰めの部分で防がれてしまう。
後半の追加タイムにはコヴァチッチがシュートもデ・ヘアは落ち着いて対応。試合はスコアレスのまま終わり、勝ち点1を分け合った。
試合情報
チェルシー:メンディ、アスピリクエタ、リュディガー、クリスティアンセン、ハドソン・オドイ(46分にジェームズと交代)、カンテ、コヴァチッチ、チルウェル、マウント、シエシュ(78分にヴェルナーと交代)、ジルー(65分にプリシッチと交代)
出場機会のなかったサブ:ケパ、アロンソ、エメルソン、ズマ、ジョルジーニョ、ハフェルツ
イエローカード:チルウェル
ユナイテッド:デ・ヘア、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ショー、フレッジ、マクトミネイ、ジェームズ、フェルナンデス、ラッシュフォード、グリーンウッド (79分にマルシャルと交代)
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、バイリー、テレス、トゥアンゼベ 、ウィリアムズ、アマド、マティッチ、ファン・デ・ベーク
イエローカード:フレッジ、マグワイア