レポート：コペンハーゲン4-3ユナイテッド

30分、ラスムス・ホイルンドがこの日2点目を決めてユナイテッドが試合をコントロールするかに見えたが、ファウルをめぐってVARによるチェックが入り、主審のドナタス・ラムサスがラッシュフォードを退場させると、流れは一気に変わった。

モハメド・エルユノシのゴールとディオゴ・ゴンサウベスのPKでハーフタイム前に同点に追いつかれ、ホームの観衆を再び沸かせた。

後半はブルーノ・フェルナンデスのPK成功で一度は勝ち越したものの、コペンハーゲンは残り10分でルーカス・レラガーとルーニー・バルドグジが2ゴールを決め、10人のユナイテッドをグループステージ3敗目に追い込んだ。

ユナイテッドは試合開始早々、パルケンの威圧的な雰囲気をものともせず、素晴らしい先制攻撃を見せた。

最終ラインとアンドレ・オナナがボールを保持する時間が続いた後、ディオゴ・ダロトが目的意識を持って前進し、中盤のフェルナンデスに巧みなパスを通して相手のプレスを破った。ブルーノからの長いクロスボールと、復帰したラッシュフォードの見事なファーストタッチによってアーロン・ワン・ビサカがペナルティエリア内でスコット・マクトミネイにパス。マクトミネイからの折り返しにホイルンドがシンプルに合わせて先制。

ユナイテッドは完全に主導権を握り、28分にもホイルンドがシュートを放つ。ハリー・マグワイアがヘディングでクリアーし、フェルナンデスがアレハンドロ・ガルナチョを敵陣に突っ込ませる。ガルナチョのシュートはゴールキーパーに弾かれたが、詰めていたホイルンドがセカンドボールを押し込んでリードを広げる。つまり、ユナイテッドは快調だった。

ホイルンドは簡単にハットトリックを達成できただろう。40分までにさらに2度の絶好のチャンスがあったが、2度目のチャンスに関しては、もし彼が決めていたもカウントされなかっただろう。

すると突如流れが変わる。ラッシュフォードがエリアス・ジェラートへのファウルでレッドカードを受け、一発退場に。その数分後、ゴンサウベスのクロスをエルユノシがボレーで押し込みコペンハーゲンが1点を返す。前半の追加タイムは、観客席で2人の負傷者が出た影響で13分に。そして前半終了間際、主審はペナルティエリア内でハリー・マグワイアの腕にボールが当たったとして、コペンハーゲンにPKを与えた。

このPKをゴンサウベスがノーミスで決め、同点に追いつかれて前半を折り返した。

後半は、数的不利にもかかわらず、ユナイテッドがポゼッションを支配し、良いスタートを切った。

コペンハーゲンはファイナルサードでボールを支配し始めたが、無害なロングシュートしか打てず、オナナがクラエソンのシュートを簡単にセーブ。バルドグジのシュートもバーの上。

すると、ユナイテッドに勝ち越しのチャンスが訪れる。コペンハーゲンのレラガーが、前半PKを取られてしまったマグワイアと同じような腕の動きをしたと判定されたのだ。主審はピッチサイドで問題のプレーを確認すると、ユナイテッドにPKを与えた。これをフェルナンデスが落ち着いて突き刺し、ユナイテッドがリードを奪う。

リードを守り切りたいユナイテッドだったが、コペンハーゲンはレラガがダロトを抜き去りゴールを決めて再び同点に追いつくと、エリア内でボールが10代のバルドグジに渡り、決定的なゴールを決められた。

このまま敗れたユナイテッドは、チャンピオンズリーグへの望みを繋ぐため、グループステージの残り2試合に挑む。

試合詳細

FCコペンハーゲン：グラバラ；アンカーセン（70分にソレンセンと交代）、バブロ（78分にボイレスンと交代）、ディクス、ジェラート；レラガー、フォーク、ディオゴ・ゴンサウベス（70分にオスカルソンと交代）；エリユノシ（63分にバルドグジと交代）、クラエソン（c）、アシュリ（78分にラーションと交代）

出場機会のなかったサブ：サンデル、ディトマー、タンロンゴ、ババカル、ルンド、O・ホイルンド、フローホルト

ゴール：エリユノシ（45分）、ゴンサウベス（PK 45+9分）、レラガー（83分）、バルドグジ（87分）

イエローカード：バブロ

ユナイテッド：オナナ；ワン・ビサカ、マグワイア、エヴァンス（16分にヴァランヌと交代）、ダロト；マクトミネイ、エリクセン（45分にアムラバトと交代）；ラッシュフォード、フェルナンデス（c）、ガルナチョ；ホイルンド（84分にマウントと交代）

出場機会のなかったサブ：バユンドゥル、ヒートン、リンデロフ、レギロン、ハンニバル、アントニー、フォーソン、ペリストリ、マルシャル

ゴール：ホイルンド（3、28分）、フェルナンデス（PK 69分）

イエローカード：マグワイア

レッドカード： ラッシュフォード