アストン・ヴィラ0-0ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、10月のインターナショナルブレイク前最後の試合となったアストン・ヴィラとのアウェイ戦を、スコアレスドローで終えた。
前半から互いにチャンスを作り出した一戦だったが、ユナイテッドは後半にブルーノ・フェルナンデス、マーカス・ラッシュフォードが枠に嫌われるシュートも見られた。
決定的なゴールは奪えなかったものの、ディフェンスラインはヴィラの攻撃陣に仕事をさせず、勝ち点を分け合った。
前半
チームはヴィラ・パークの熱狂的な雰囲気に迎えられ、試合前にピッチが照らされるなど、この試合の注目度の高さを物語っていた。
エリック・テン・ハフ監督は、ミッドウィークにFCポルトと引き分けた試合から4選手を入れ替えた。そのうちの2人はセンターバックで、ハリー・マグワイアとジョニー・エヴァンスが先発に起用され、コビー・メイヌーとアレハンドロ・ガルナチョを前線に加えた。
序盤は、プレミアリーグの大一番となりそうなこの試合にふさわしく、両者とも緊張感の高い攻防を繰り広げた。
ラッシュフォードは、ポルトガルでの試合開始早々に見せたような危険な動きを見せ、タッチライン際で見守るテン・ハフ監督を抜き去りエリア内まで駆け上がったが、シュートはエミリアーノ・マルティネスに防がれた。
対するホームのヴィラは、モーガン・ロジャーズがエリア手前からシュートを放ち、得点の口火を切ったかと思われたが、シュートはアンドレ・オナナの左下隅にわずかに外れた。
エズリ・コンサに代えてジエゴ・カルロスを投入後、試合は落ち着き始めた。
ユナイテッドのバックラインは毅然としており、タイトな展開に。ポゼッション率はヴィラの方が高かったが、エリア内に侵入することができず、インターバル前にネットを揺らす可能性はホームチームの方が高いように見えた。
ガルナチョが左サイドを抜け出し、ラスムス・ホイランドが中盤でパウ・トーレスに競り勝ったが、ラッシュフォードからのリターンパスを受けることができず、前半は同点で終了した。
後半
ユナイテッドは、ヌサイル・マズラウィとマグワイアに代えて、今季プレミアリーグ初出場のビクトル・リンデロフとマタイス・デ・リフトを投入。
デ・リフトとリンデロフがディフェンスラインの一翼を担い、より高い位置からプレッシングをかける。デ・リフトは中盤でメイヌーがが押されても素��くデュエルに競り勝ち、味方にボールを返す。
ヴィラは、ティーレマンスからのパスに反応したキャッシュがシュートも、惜しくも枠を外れた。その数分後、逆サイドのコーナーからノーマークでティーレマンスがシュートを放つと、オナナにこの日一番のストップを強いる。
ユナイテッドはその後も何度かシュートを放った。ブルーノ・フェルナンデスは、ヴィラ・パークを黙らせるかのような、見事なフリーキックを放ったが、バーに直撃。アントニーはさらに遠目から狙いを定め、巧みなカーブでゴール上隅を狙ったが、またしてもマルティネスに阻まれた。
試合はこのまま膠着状態に陥るかと思われたが、追加タイムに試合が動きかけた。ユナイテッドは、フィロジェンがボックス内で放ったシュートをダロトが勇敢にブロック。そして相手のコーナーキックからカウンターアタックを発動し、右サイドでパスを受けたガルナチョがフェルナンデスと前進するも、決定的なパスは出せない。
そのまま試合は終了し、勝ち点を分け合った。
試合詳細
ヴィラ:マルティネス(C)、キャッシュ、コンサ(12分にカルロスと交代)、トーレス、ディーニュ(84分にマートセンと交代)、ティーレマンス、フィロジェン、ロジャーズ、ラムジー、ベイリー(63分にデュランと交代)、ワトキンス
出場機会のなかったサブ:ガウチ、ブエンディア、ネデリコヴィッチ、ボハルデ、スウィンケルス、ヤング
イエローカード:バークリー(90+3分)
ユナイテッド:オナナ、マズラウィ(46分にリンデロフと交代)、マグワイア(46分にデ・リヒトと交代)、エヴァンス、ダロト、エリクセン、メイヌー(84分にカゼミーロと交代)、ガルナチョ、フェルナンデス(c)、ラッシュフォード(64分にアントニーと交代)、ホイルンド(64分にジルクゼーと交代)
出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、マルティネス、ウガルテ、アマド
イエローカード:エリクセン(3分)、マグワイア(37分)、メイヌー(41分)、ラッシュフォード(59分)、リンデロフ(87分)