アストン・ヴィラ1-2マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでアストン・ヴィラを2-1で下し、5位との勝ち点差を5に縮めた。
スコット・マクトミネイの今季8ゴール目が決勝点となって大きな勝利。マクトミネイにとってはキャリア最多。17分にはラスムス・ホイルンドがプレミアリーグ5試合連続となるゴールを決め、先制に成功した。
試合前、エリック・テン・ハフ監督は、最近の勢いを継続させるためには、全員が再びステップアップすることが重要だと話していた。
ハリー・マグワイアはホイルンドの先制点をお膳立てし、もう一方では毅然とした守備を見せるなど、攻守でインパクトを残した。プレミアリーグ8試合連続の先発出場だったコビー・メイヌーは、この日も落ち着いたパフォーマンスを披露。イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督は、18歳の彼を高く評価しており、スタンドからそのプレーを見守っていた。
前半
幸先の良いスタートを切ったユナイテッドだったが、ヴィラのセンターバック、ジエゴ・カルロスの完璧な守備に2度阻まれる。最初はアレハンドロ・ガルナチョがノーマークだったホイルンドに向けて出した低いクロスをカット。その直後、ホイルンドがヴィラのボックス手前で自らボールを奪い、ブルーノ・フェルナンデスがシュートを打とうとしたところをカルロスに止められた。
ガルナチョは右サイドから巧みなステップオーバーでカットインし、ボックスの外から左足でシュートを放つ。しかし、先制するまでに時間はかからなかった。フェルナンデスのコーナーキックがボックス内に入ると、ファーポストにいたハリー・マグワイアが華麗な跳躍でボールをゴール前に折り返し、ゴール前でノーマークで待っていたホイルンドが蹴り込んだ。このゴールはホイルンドのも��だったが、アシストを記録したマグワイアはチームメートから称賛された。
アンドレ・オナナは試合序盤の4分の1を静かに過ごしていたが、前半の半ばに立て続けに2度、重要な役割を求められた。ジョン・マッギンの20ヤードの強烈なシュートを力強い手さばきでコーナーに弾き返し、さらにマッギンのスルーパスに抜け出したオリー・ワトキンスをライン際で鋭く、そして勇敢に封じ込んだ。
後半
オナナには後半早々に再びセーブ機会が訪れた。マッティ・キャッシュがヴィラの右サイドを前進し、中央のワトキンスを見つける。ワトキンスのシュートに直感的に反応したオナナが弾き返してピンチを凌ぐ。61分にラムジーが放ったシュートは、ゴールラインぎりぎりのところでディオゴ・ダロトが阻んだ。
クレマン・ラングレにシュートを許すも、オナナは至近距離からのシュートを阻み、危機は回避されたかに見えた。しかし、ボールはすぐにホームチームによって回収され、ルイスに同点ゴールを決められる。
70分に到達すると、ガルナチョは左サイドからヴィラ守備陣を置き去りにして走り込み、低く強烈なシュートを放った。その数分後にも、ガルナチョのシュートはブロックされ、カゼミーロも遠目から意欲的にシュートを狙ったが、ゴールを割れない。
後半はさらに攻守の入れ替わりが激しく、両チームともに決勝点を狙い続ける。
ユナイテッドは、交代選手を投入し、アウェイエンドのサポーターの声援で再び活気付く。すると、右サイドの高い位置でプレッシャーを受けたメイヌーが、相手ディフェンダー2人からボールを奪われずにキープし、ダロトにボールを戻す。ダロトからのクロスをボックス内で一番高い位置にいた交代出場のマクトミネイがヘディングで押し込み、重要な時間帯に勝ち越す。
ワトキンスやキャッシュのヘディングシュートをオナナがセーブし、ダロトがラムジーの強烈なシュートもブロックするなど、ユナイテッドがなんとか1点を守り抜いて勝利を収めた。
試合詳細
アストン・ヴィラ:マルティネス;キャッシュ、カルロス、ラングレ、モレノ(87分にディーニュと交代);カマラ(65分にディアビと交代)、ルイス;ベイリー(73分にティーレマンスと交代)、マッギン(87分にザニオーロと交代)、ラムジー;ワトキンス
出場機会のなかったサブ:オルセン、パウ・トーレス、ケスラー・ヘイデン、イロエグブナム、ロジャーズ
ゴール:ルイス(67分)
イエローカード:ラングレ、キャッシュ、ディアビ
ユナイテッド:オナナ;ダロト、マグワイア、ヴァランヌ、ショー(46分にリンデロフと交代);カゼミーロ、メイヌー(90+2分にアムラバトと交代); ガルナチョ、フェルナンデス、ラッシュフォード(73分にマクトミネイと交代)、ホイルンド(90+2分にエヴァンス と交代)
出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、エリクセン、アントニー、フォーソン、アマド
ゴール:ホイルンド(17分)、マクトミネイ(86分)
イエローカード:カゼミーロ、マイヌー