ユナイテッド

ボーンマス2-2マンチェスター・ユナイテッド

土曜日 13 4月 2024 20:20

マンチェスター・ユナイテッドは、ブルーノ・フェルナンデスが前後半ともに同点ゴールを決め、バイタリティー・スタジアムでのボーンマス戦を2-2で引き分けた。

フェルナンデスの1点目は、30分過ぎにアレハンドロ・ガルナチョがアシストしたもので、16分にドミニク・ソランケに許した先制点を帳消しにした。ボーンマスがジャスティン・クライファートの得点でリードを取り戻した後、ユナイテッドは後半にPKを獲得し、これをフェルナンデスが決���て再び同点に追いついた。

試合終了直前には、トニー・ハリントン主審がユナイテッドのエリア内でスポットを指し、この試合2度目のPKが宣告されるも、VARによる長時間のチェックの結果、ボックスの外での間接フリーキックに改められ、ボーンマスの勝利への望みは絶たれた。

この日のランチタイムキックオフでニューカッスル・ユナイテッドが5位のトッテナム・ホットスパーに4-0で大勝した関係で、ユナイテッドは7位で試合に臨んだ。

前半

12月にオールド・トラッフォードを驚かせ、3-0の衝撃的な勝利を収めたボーンマスは、試合開始からシーズンダブルを達成するため、ユナイテッドに脅威を与えた。アンドニ・イラオラ監督が率いるチームは、ボールを支配し、ピッチの高い位置から攻め上がり、特に左サイドでは活発なウイングのルイス・シニステラと積極的なサイドバックのミロシュ・ケルケズが、アレハンドロ・ガルナチョとディオゴ・ダロトの間のスペースに攻め込んだ。

ボーンマスがボールを奪ってユナイテッドのディフェンシブサードに切り込んだ際、ガルナチョはハーフウェイラインの近くにいた。マルコス・セネシがソランケにシンプルなスルーパスを通すと、それまで堅実なプレーを続けていたウィリー・カンブワラが不運にもバランスを崩してしまい、十分なスペースを得たソランケがアンドレ・オナナをかわしてシュートを蹴り込み、ホームチームがリードを奪った。

そのわずか3分後、俊足のマーカス・ラッシュフォードがボーンマスDFのバランスを崩してシュートもサイドネット。ユナイテッド守備陣が気を楽にできたのも束の間、シニステラのシュートはゴールの横をかすめ、ライアン・クリスティーのシュートはクロスバーを越え、さらにクリスティーがシュートも、オナナの正面。

この状況を救ったのは、フェルナンデスだった。右サイドからのガルナチョの折り返しがボックス内でディフェンダーに当たり、キャプテンがコントロール後に左足ボレーでゴールネットを揺らした。

オープンな展開となると、アーロン・ワン・ビサカのマークを受けつつ、ソランケがシュートを放つ。シニステラもチャンスを作ったが、ファーポストを狙ったシュートはワイドに。

しかし、ボーンマスが再びリードを奪い返すのに時間はかからなかった。ボーンマスはユナイテッドの右サイドから攻め上がり、クライファートがペナルティエリア内で自由にプレーでき、しっかりフィニッシュさせてホームチームが勝ち越す。

前半が終わる直前、ケルケズはリードを広げる2度のチャンスを逃す。ボックス手前でボールを受けると、彼はフリーでヘディングシュートを放つが、バウンドしたボールはクロスバーに当たってしまう。セカンドチャンスにも反応したが、枠を外れてしまう。

さらに、ノーマークのクライファートが放った至近距離からのボレーシュートはオナナの見事なセーブに阻まれたが、3-1になっていてもおかしくなかった。 ハリントン主審の通信機器の修理のため、前半の追加タイムは9分に及んだ。フェルナンデスがオープンプレーから放ったシュートがバーをかすめることなくあと1、2センチ低かったら、ユナイテッドは2-2の同点に追いついて前半を終えられただろうが、1点ビハインドの状況でハーフタイムを迎えた。

後半

エリック・テン・ハフ監督は後半開始前に動き、インターバルの大半をウォーミングアップに費やしていたアマドをガルナチョに代えて投入。

アマドの交代出場により、後半45分はポゼッションの点では互角となったが、前半ほどのインテンシティは感じられなかった。前半ほどオナナにセーブ機会があったわけではなかったが、カンブワラとハリー・マグワイアが懸命にチェリーズを封じ、エリア手前でシュートをブロックした。

堅固なプレーを続けていたユナイテッドは、この試合2度目の同点ゴールをあげた。リヴァプール戦でチームにリードをもたらしたワンダーゴールの6日後、コビー・メイヌーはピッチの同じような位置からシュートを放とうとした。しかし、今回はゴール右上隅に収まることはなく、強烈なシュートはディフェンダーに当たって跳ね返り、同じくDFのアダム・スミスの腕に当たる。

スミスは弁明したが、VARはハリントン主審の判定を支持。困惑するボーンマスファンのブーイングが飛び交う中、キッカーを務めたフェルナンデスは、左に反応したネトの動きを見逃さず、逆の右へPKを決めた。この冷静なフィニッシュにより、65分に2-2の同点に追いつく。

ユナイテッドが再び逆転勝利を収める舞台が整ったかに見えたが、ブレントフォード戦での土壇場ドロー、チェルシーでの劇的な敗北に続いて、アウェイでの後半追加タイムに苦しんだ。ボックス内に飛び込もうとしたクリスティーをカンブワラが止めた場面、ハリントン主審がPKを与えた。

中継のリプレイでは、両選手の接触はエリア外だったことが示唆され、VARもPKではなかったと判定を改めた。ボーンマスは間接フリーキックを得たが、エネス・ウナルのシュートはユナイテッドのブロックに阻まれる。この結果、両チームとも悔しい勝ち点1を手にして試合終了の時を迎えた。

ブルーノのPKで2-2の同点に

ラインナップ

ボーンマス:ネト(C);スミス(70分にアーロンズと交代)、ザバルニー、セネシ、ケルケズ;クック、クリスティー;シニステラ(39分にケリーと交代)、クライファート(76分にウナルと交代)、ワッタラ(70分にフェーヴルと交代);ソランケ

出場機会のなかったサブ:トラバース、ヒル、ビリング、ダコスタ・ゴンザレス、スコット

イエローカード:セネシ、クック、クリスティー、ネト

ゴール :ソランケ(16分)、クライファート(36分)

ユナイテッド:オナナ;ダロト、カンブワラ、マグワイア、ワン・ビサカ;メイヌー(78分にマウントと交代)、カゼミーロ;ガルナチョ(46分にアマドと交代)、フェルナンデス(C)、ラッシュフォード;ホイルンド

出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、アマス、オグニェ、アムラバト、エリクセン、フォルソン、ウィートリー

イエローカード:なし

ゴール:フェルナンデス(31、65分 PK)

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