フルアム0-1マンチェスター・ユナイテッド
ブルーノ・フェルナンデスの決勝ゴールにより、マンチェスター・ユナイテッドは2シーズン続けて劇的な形でアウェイでフルアムを下した。
ユナイテッドが4月以来のドローに終わるかと思われたその時、フェルナンデスが飛び出し、相手の守備をかわして低い弾道のシュートを決めた。
活気に満ちた後半終了間際の追加タイム、ユナイテッド200試合出場となったブルーノの一撃により、勝利が決まった。
前半
キックオフ24時間前からカゼミーロとマーカス・ラッシュフォードの欠場が決まった。エリック・テン・ハフ監督にとっての悪夢になり得たのは、もう一人の選手が負傷することだった。試合早々、ハリー・マグワイアがフルアムのロドリゴ・ムニスとの競り合いで頭部を強打し、ピッチに倒れ込んだ。
ユナイテッドのメディカルスタッフはすぐに駆けつけ、治療の結果、イングランド代表のセンターバックはプレー可能との診断を受けた。この朗報に勢いづいたかのように、ユナイテッドはスコット・マクトミネイを前線に送り、先にネットを揺らした。しかし、これは無効と判定された。
ブルーノのフリーキックからアレハンドロ・ガルナチョを経由してマクトミネイのプレーに繋がったが、マグワイアがビルドアップ時にオフサイドと判断された。ただ、この判定は明確とは言い難く、ストックリー・パークの審判団とジョン・ブルックス主審が最終的に判定を下すまで、長い時間がかかった。
アンドレ・オナナがハリー・ウィルソンのシュートを見事に防いだのシーンは、前半のベストセーブだった。しかし、ランチタイムキックオフにありがちなことだが、両チームとも本調子ではなかった。ポゼッションではユナイテッドが上回ったが、フェルナンデスが放ったシュートは、GKベルント・レノの好セーブに阻まれた。
後半
もし両監督がそれぞれのドレッシングルームで選手に喝を入れていたとしたら、その効果はあったようで、攻守激しい展開に。
後半はガルナチョが最大の脅威となった。昨シーズン、クレイヴン・コテージで重要なゴールを決め、前半にはマクトミネイのゴールをアシストしたかに見えた若手は、左サイドで何度かチャンスを作ったが、レノとフルアムの4バックに阻まれた。これに対し、ホームチームはユナイテッドを押し返し、何度かコーナーキックを獲得。そしてオナナのシュートストップを引き出した。また、ウィルソンとパリーニャが立て続けにシュートを放ったが、ディオゴ・ダロトが好位置でクリアーした。
テン・ハフ監督は、この試合最初の交代で、南米の選手を投入。ウルグアイ代表のファクンド・ペリストリがアントニーに代わってピッチに入り、数分後に最初のシュートを放つ。
2シーズン連続同一カードで勝利を手にするチャンスだと感じた監督は、最後の10分になってメイソン・マウントとアントニー・マルシャルのフレッシュな攻撃陣を投入し、クリスティアン・エリクセンとラスムス・ホイルンドを下げた。
ダロトの左サイドからのクロスにマルシャルがアクロバティックなシュートを放つが、惜しくも右ポストに。レノはこのシュートを見る余裕もあったが、フェルナンデスのフリーキックを押しとどめるために、直前まで気を張っていなければならなかった。
フルアムは、ペリストリとマクトミネイのプレッシャーにさらされながら何度かクリアーのチャンスを逃し、ブルーノがレノとのバトルを制して決勝ゴールを決めた。
そして劇的な結末の末に、ユナイテッドは勝ち点3を手にしてマンチェスターに戻ることになった。
ラインナップ
フルアム:レノ;カスターニュ、バッシー、リーム、ロビンソン;パリーニャ、イウォビ(89分にヒメネスと交代)、ウィルソン(90分にケアニーと交代)、ペレイラ(81分にデ・コルドバ・リードと交代)、ウィリアン(76分にルキッチと交代)、ムニス(76分にヴィニシウスと交代)
出場機会のなかったサブ:ロダーク、デ・フーゲロールズ、バロ・トゥーレ、リード
イエローカード:ロビンソン、イウォビ、パリーニャ、ウィルソン、ペレイラ
ユナイテッド:オナナ;ワン・ビサカ、マグワイア、エヴァンス、ダロト;マクトミネイ、エリクセン(79分にマウントと交代);アントニー(63分にペリストリと交代)、フェルナンデス、ガルナチョ(90+3ヴァランヌと交代);ホイルンド(79分にマルシャルと交代)
出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、レギロン、アムラバト、メイヌ��、ハンニバル
ゴール:フェルナンデス(90+1分)
イエローカード:ダロト、ガルナチョ