試合レポート:ユナイテッド3-2ボド/グリムト
マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグのボド/グリムト戦で3対2の勝利を収め、ルベン・アモリム監督体制での初勝利をオールド・トラッフォードで飾った。
新監督は試合前にフレッシュな選手が必要と語ったが、これはエネルギッシュなフットボールを展開する同監督のスタイルを考えると理解できる。そのため、日曜日にイプスウィッチ・タウンと対戦した先発メンバーから6人を入れ替えた。
シニアチームでの最後の出場が1年半前というタイレル・マラシアは、アントニー、メイソン・マウント、リサンドロ・マルティネス、マヌエル・ウガルテ、ラスムス・ホイルンドとともに新監督就任後初の先発出場を果たした。
ホイルンドの献身的なプレッシャーのおかげで、アレハンドロ・ガルナチョが開始1分で先制点を挙げたが、ユナイテッドは気を抜いてしまった。 30分前にボド/グリムトが立て続けに2点を返した時点で、試合は大混戦になることは明らかだった。
先制点に貢献したホイルンドのコントロールしたボレーシュートで前半終了直前に同点に追いつくと、後半早々に決勝点を叩き込んだ。
前半 - ラスムスが危機を救う
アモリム監督はメンバーを入れ替えたが、その効果はすぐに現れた。イプスウィッチ・タウン戦でも同様だったが、開始早々にゴールを奪ったのだ。
ノルウェーのチームが「夢の劇場」での試合に慣れてきたところで、ボールはニキータ・ハイキンに返されたが、ホイルンドが狙っていた。ゴールキーパーにチャージを仕掛けたホイルンドは不意をついてキーパーを捕まえ、ゴールは無人に。そしてガルナチョがボールを蹴り込んだ。
その瞬間から、ユナイテッドは相手陣内でプレー。マウントとブルーノ・フェルナンデスはともにゴールを狙った。ブルーノはスコーピオンキックを試みたものの、これはバーの上を通過した。しかし、前半の半ばに差し掛かると、ユナイテッドはボド/グリムトの反撃に遭った。
試合の流れに反して、黄色のユニフォームのチームが中盤でボールを奪い、素早いパス交換でユナイテッドのゴール前に迫る。ソンドレ・ブルンスタード・フェアットがピッチを駆け抜け、スピンしながら走り込み、ホーコン・エヴイェンが20ヤードのシュートを突き刺した。
試合を支配していたにもかかわらず、ユナイテッドは失点し、フラストレーションを募らせた。しかし、相手チームの勢いは止まらなかった。
その4分後、パトリック・ベルグが中盤の深い位置からスルーパスを出し、マラシアとの競り合いに勝ったフィリップ・ツィンカーナゲルがゴール。
完全に試合を支配していたユナイテッドだったが、あっという間にビハインドを背負う。しかし、ホイルンドが流れを変えた。
ホイルンドはヌサイル・マズラウィのクロスを左足でワンタッチ、さらに巧みにボレーシュートを合わせて同点に追いつき、前半を終えた。
マラシアが復帰戦で45分出場
記事550日ぶりにタイレルが復帰。
後半 - 主役はホイルンド
ユナイテッドは前半と同じような勢いで後半を迎え、再びゴールに迫る。混戦の中、マウントがボールを拾い、クロスバーをかすめるカーブシュートを放つ。
待望の瞬間が訪れるまで時間はかからなかった。
50分が経過する直前、マズラウィがグリムトのディフェンス陣の中央を抜けるボールをスルーパス。マウントが巧みにボールをフリックして、右サイドのマヌエル・ウガルテにパス。ウガルテの役割は攻撃を阻止するものだが、この試合では自らボールをゴール前に送るなど、攻撃の起点となった。クロスはホイルンドの足元に向かい、同選手の2点目で逆転。ホイルンドにとってユナイテッド20得点目であり、欧州での11試合出場での8得点目となった。
復帰したばかりのルーク・ショーも交代出場したが、慣らし運転のような穏やかな時間はなく、緊張感のある展開に。 相手が同点ゴールを狙うあまりに生まれたスペースをアマドやガルナチョが生かす。
残り15分でディフェンス陣に混乱が生じたものの、オナナがペナルティエリアの外でルーズなパスを2度処理するという大活躍を見せた。
アディショナルタイムにもオナナの出番が。ペナルティエリア外からのフリーキックを力強いパンチングで阻止し、試合終盤に重要な働きを見せた。
このままリードを守りきり、アモリム監督就任後初勝利をオールド・トラッフォードで手にした。
試合詳細
ユナイテッド:オナナ、マズラウィ、デ・リフト(66分カゼミーロと交代)、マルティネス(60分にショーと交代)、アントニー(59分にアマドと交代)、ウガルテ、フェルナンデス(キャプテン)、マラシア(45分にダロトと交代)、マウント(59分にラッシュフォードと交代)、ガルナチョ、ホイルンド
出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、ヒートン、エリクセン、メイヌー、ジルクゼー
得点: ガルナチョ(1分), ホイルンド(45、 50分)
イエローカード:オナナ、カゼミーロ
ボド/グリムト:ハイキン、ウェンベングモ(62分にシヴォルドと交代)、グンデルセン、ビョルチュフィ、ビョルカン、エヴジェン(83分にアウクレンドと交代)、ベルグ(c)、ブルンスタ・フェット(71分にソルネスと交代)、ツィンケルナゲル(72分にマタと交代)、ヘルマースン(62分にホーグと交代)、ホーゲ
出場機会のなかったサブ:ルンド、ニールセン、エスペヨル、モー、ソルリ、ソーレンセン、ミッケルセン
得点:エヴイェン(19分)、ツィンケルナゲル(23分)
イエローカード:ヘルマースン