アストン・ヴィラ1-3マンチェスター・ユナイテッド

前半にベルトラン・トラオレにゴールを決められて先制されるも、後半に3点を決めて逆転勝利。

ブルーノ・フェルナンデスのPK、メイソン・グリーンウッドの見事なターンからのフィニッシュ、そして交代出場だったエディンソン・カバーニのヘディング弾で勝負あり。ただ、ハリー・マグワイアが負傷交代するなど不安要素もあった。

今節の結果により、リーグ34試合を終えて勝ち点70に到達。火曜にはレスター・シティーと対戦するユナイテッドは、マンチェスター・シティーの優勝を阻んでいる。

前半 - フラストレーションが溜まる展開

5分が経過したあたりでグリーンウッドが右足でシュートを放つなど、入り方は悪くなかった。このシュートは、ヴィラのゴールキーパー、エミリアーノ・マルティネスに対応されてしまったものの、ユナイテッドはその後もキーパーに襲いかかった。

だが、元アーセナルのキーパーは、ルーク・ショーの力強いシュート、ポール・ポグバとフレッジのシュートも止める。

トラオレのシュートがディフレクトすると、ユナイテッドが攻撃に転じ、フェルナンデスがボックス内でシュートも決まらず。

グリーンウッドから出されたボールを受け取ったラッシュフォードがシュートも、わずかに枠を外す。

序盤からボールを支配していたユナイテッドに対して、試合を動かしたのはホームのヴィラだった。ビクトル・リンデロフが反応したものの、トラオレがボックス内で巧みなターンを決め、そこから強烈なシュート。これにはディーン・ヘンダーソンもお手上げで、ヴィラが先制。

先制点で勢いづいたヴィラは、トラオレとアンワル・エル・ガジがサイドから攻撃を仕掛ける。

それでも、ユナイテッドもチャンスを作り続け、フェルナンデスがミドル、そしてラッシュフォードもボックスラインからシュートで続く。

40分には、再びグリーンウッドがチャンスに絡んでパワフルなシュートで終わったが、マルティネスの牙城を崩せない。

最後までゴールを決めることができず、ビハインドを背負ったまま後半を迎えた。

後半 - 逆転

前半と同様の入り方になったが、ポグバのキープ力から打開することに成功。ペナルティエリア内でダグラス・ルイスを相手にボールをキープし、一度倒されてから再び接触プレーが見られ、主審のクリス・カヴァナーがPKをユナイテッドに与えた。

これをフェルナンデスが落ち着いて成功させ、1-1の同点に追いつく。

そして、後半開始から11分、ユナイテッドが逆転に成功する。アーロン・ワン・ビサカからのボールを右サイドで回収したグリーンウッドは、タイロン・ミングスのチャレンジをかわし、ボックスラインからニアを狙って鋭いシュートを叩き込んだ。

この得点でオープンな展開になった試合は、直後のコーナーキックからマグワイアが頭で合わせる。ゴール前を守るヘンダーソンも、マグワイアのヘディングクリアーを掴んで対応し、交代出場のカバーニもエル・ガジのヘディングをクリアーするなど守備で貢献。

同点に追いつきたいヴィラは、ストライカーのキーナン・デイヴィスとウェズレイを中心に攻撃を組み立て、オリー・ワトキンスがシュートを狙ったが、ワン・ビサカが身体を張って対応。トラオレにもシュートを許したが、ヘンダーソンが失点を許さない。

ここで勝負を決めたのは、絶好調のカバーニだった。右ウィング位置からラッシュフォードがあげたクロスを頭で押し込み、勝負あり。

終盤はワトキンスがシミュレーションで退場処分を受けて一人少ないヴィラに対し、ユナイテッドがボールを支配して重要な勝ち点3を獲得。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を実質的に獲得する大きな勝利を勝ち取った。

試合情報

アストン・ヴィラ：マルティネス、キャッシュ、コンサ、ミングス、ターゲット、ルイス（65分にラムジーと交代）、マッギン、トラオレ、バークリー（78分にデイヴィスと交代）、エル・ガジ（78分にウェズレイと交代）、ワトキンス

出場機会のなかったサブ：ヒートン、ハウス、エル・ムハマディ、ナカンバ、フィリオジーン・ビダチェ、チュクエメカ

得点：トラオレ（24分）

退場：ワトキンス

ユナイテッド：ヘンダーソン、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア（キャプテン、78分にバイリーと交代）、ショー、フレッジ、マクトミネイ、ラッシュフォード、フェルナンデス（86分にマティッチと交代）、ポグバ、グリーンウッド（65分にカバーニと交代）

出場機会のなかったサブ：デ・ヘア、テレス、トゥアンゼベ、ウィリアムズ、マタ、ファン・デ・ベーク

得点：フェルナンデス（52分 PK）、グリーンウッド（56分）、カバーニ（87分）

イエローカード：マグワイア