ユナイテッド

ユナイテッド 2-0 シティー

日曜日 08 3月 2020 19:49

オールド・トラッフォードで行われたダービー勝利の立役者は、アントニー・マルシャル、スコット・マクトミネイの2人だった。彼らのゴールにより、ライバルのシティーを2-0で下した。

前半にマルシャルのボレーで先制したマンチェスター・ユナイテッドは、後半追加タイムにマクトミネイがエデルソンの緩いクリアーを見逃さずにゴールを決めてトドメを刺した。これにより、2-1で勝利した昨年12月のエティハドでの一戦に続いて、オーレ・グンナー・スールシャール監督のチームがシーズンダブルを達成した。

マンチェスターダービー勝利により、プレミアリーグのトップ4もまだまだ射程圏内に。4位のチェルシーは、この日エヴァートンに勝利した。

前半に先制点を決め、ファンと喜ぶマルシャル

相手の出鼻を挫くというスールシャール監督のメッセージはピッチには伝わっていなかったのか、試合の入り方は静かな印象を与えた。

ポゼッションではブルーズに圧倒されながらも、ユナイテッドはダビド・デ・ヘアがラヒーム・スターリングのシュートを阻止。ファーストシュートはダニエル・ジェームズだったが、シティーのゴールキーパー、エデルソンに簡単に弾き返される。

ホームのユナイテッドが決定機を作ったのは27分だった。マルシャルがエデルソンの正面にシュートを放った際、チームメートはパスが来なかったことにシャウト。

だが、その3分後にはマルシャルが先制点を叩き込み、歓喜の雄叫びを上げる。その起点となったのは、言うまでもなくブルーノ・フェルナンデスだった。

フェルナンデスは、フリーキックの際に機転を利かせ、相手ディフェンスの頭上を越す浮き球を選択。虚をつかれた相手に対し、マルシャルがボレーを叩き込み、均衡を破った。

このゴールでオールド・トラッフォードは揺れ、逆にペップ・グアルディオラのシティーは震えたはずだ。フェルナンデスは、ブランドン・ウィリアムズのクロスに反応するも決められず、続けてフレッジがペナルティエリア内でニコラス・オタメンディに倒されたと主張したが、シミュレーションを取られてイエローカードを受けてしまう。

後半開始早々、セルヒオ・アグエロのゴールが決まったかと思われたが、オフサイド。VARで確認した結果、この判定が正しかったことがわかった。エデルソンは、ストレトフォード・エンドの前でバックパスの処理を誤り、恥をかく寸前だった。ここにマルシャルが詰めるもクリアーされ、先制点を決めたスコアラーはポストに激突。

ウィリアムズに抑えられていたフィル・フォーデンは、56分にシュートも枠外。エデルソンは、70分にジェームズのシュートを弾き返す。

シティーは、ガブリエル・ジェズスとリヤド・マフレズの投入して流れを変えようと試みる。そのマフレズのチャンスメークからスターリングがシュートも、デ・ヘアがゴールを許さない。

ベルナルド・シウバと競るブランドン・ウィリアムズ

スールシャール 監督は、78分にエリック・バイリーとマクトミネイを投じ、ウィリアムズとマルシャルを下げる。

マフレズのクロスに翻弄され、フォーデンが遠目からシュートも、ユナイテッドは必死の守りで失点を回避。

なんとか同点に追いつきたいシティーに対し、ユナイテッドは追加タイムにマクトミネイが勝負を決める追加点をマーク。エデルソンの軽率な判断に対し、ゴールまで距離のある位置からマクトミネイはやまなりの軌道のシュートを蹴り込んだ。

オールド・トラッフォードで記憶に残るダービーを生み出したユナイテッドは、チェルシーと勝ち点3差を維持。この日の勝利が意味するものは、トップ4争いよりも大きい。

試合終了後に感情を爆発させた交代出場のオディオン・イガロ

試合情報

ユナイテッド:デ・ヘア、リンデロフ、マグワイア(キャプテン)、ショー、ワン・ビサカ、マティッチ、フレッジ、フェルナンデス(88分にイガロと交代)、ウィリアムズ(78分にバイリーと交代)、ジェームズ、マルシャル(78分にマクトミネイと交代)

出場機会のなかったサブ:ロメロ、トゥアンゼベ 、マタ、グリーンウッド

得点:マルシャル(30分)、マクトミネイ(90+6分)

イエローカード:フレッジ、マグワイア

シティー:エデルソン、カンセロ、フェルナンジーニョ(キャプテン)、オタメンディ、ジンチェンコ(78分にメンディと交代)、ギュンドアン、ロドリ、フォーデン、Bシウバ(69分にマフレズと交代)、アグエロ(59分にジェズスと交代)、スターリング

出場機会のなかったサブ:ブラゔぉ��ガルシア、ウォーカー、Dシウバ

イエローカード:フェルナンジーニョ、カンセロ、ジェズス

観衆:7万3288人

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