LASK 0-5 ユナイテッド
オディオン・イガロ、ダニエル・ジェームズ、フアン・マタ、メイソン・グリーンウッド、アンドレアス・ペレイラのゴールにより、マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグ・ラウンド16で先勝した。
新型コロナウィルスの影響により無観客で行われた一戦は、奇しくも記憶に残る試合になった。良い形で試合に入ったユナイテッド は、30分までにイガロのゴールで先制。ジェームズが後半に追加点を決め、それからもマタ、交代出場のグリーンウッド、アンドレアスと続いて完勝した。
オーレ・グンナー・スールシャール監督は、先週末のマンチェスター・シティー戦から5選手を変更し、セルヒオ・ロメロ、エリック・バイリー、スコット・マクトミネイ、マタ、イガロを先発にき起用。
立ち上がりから試合をコントロールしたユナイテッドに対し、ホームのLASKも果敢に対抗したが、18分にマタのシュートが外れた瞬間、安堵したことだろう。ルーク・ショーが鋭いクロスを中央に送り、LASKのゴールキーパー、アレクサンダー・シュラーガーがパンチングで回避。ボールはマタの足元にこぼれ、同選手がシュートもディフレクトしてワイドに流れた。
シャラーガーは、2分後にもアクションを強要される。今度はイガロがボックス内で巧みにターンしてシュートも、キーパーの正面をついた。
次にゴールに向かったのはジェームズ。素晴らしいファーストタッチから弧を描く軌道のシュートを放ったが、シャラーガーに阻まれる。このプレーから得たコーナーキックにバイリーが頭で合わせるもミス。しかし、ユナイテッドが確実にプレッシャーをかけ続ける展開に。
そして28分に均衡が破られた。絶好調のブルーノ・フェルナンデスからパスを受けたイガロは、両足でボールを3度コントロール後にシュート。ハーフボレーのような形の一撃が決まり、ユナイテッドが先制した。
防戦一方だったLASKも、ドミニク・フリーザーに決定機が訪れたが、バイリーがロメロの前で必死のブロック。
前半終了前には、ハリー・マグワイアがフェルナンデスのコーナーキックに頭で合わせたものの、わずかに枠を外した。
後半はLASKもポゼッションを保持したものの長く続かず、引き続きユナイテッドペースで試合は運んだ。マタ、マクトミネイのシュートが続き、58分にはイガロからのパスを受けたジェームズがカットイン後のシュートを決め、昨年8月以来のゴールをマークした。
その4分後にはイガロに2点目のチャンスが到来。フェルナンデスのフリックがイガロ方向に向かい、これをシュートまで持っていったが、ポストに嫌われる。
チャンスを作れないLASKだったが、70分にはペーター・ミホリがバイリーをかわして強烈なシュートも枠を外した。
ユナイテッドは、そこからマタ、グリーンウッド、アンドレアスが立て続けにゴール。タッチラインでボールを拾ったマタは、フレッジとの連携でゴール前に出て、受けたボールを蹴り込み3-0。
交代出場のグリーンウッドは、同じく途中から出場したタヒス・チョンのスルーパスに反応。シュートはポストに当たってネットを揺らした。さらに、後半追加タイムにはアンドレアスが遠目からのシュートを突き刺し、勝利に花を添えた。
週末のトッテナム戦前に5ゴール快勝のユナイテッド は、来週オールド・トラッフォードでLASKとの第2戦に臨む。
試合情報
LASK:シュラーガー、ラムセブナー、トラウナー(キャプテン)、ランフトル、レイター、ホーランド(76分にハウダムと交代)、ミホリ、レナー、テッテ(61分にラグズと交代)、クラウス、フリーザー(71分にバリッチと交代)
出場機会のなかったサブ:ゲバウアー、ミューラー、ウォストリー、ザビッツァー
イエローカード:トラウナー、クラウス、ラムセブナー、レイター
ユナイテッド :ロメロ、ウィリアムズ、バイリー、マグワイア(キャプテン)、ショー、フレッジ、マクトミネイ、マタ、フェルナンデス(78分にアンドレアスと交代)、ジェームズ(71分にチョンと交代)、イガロ(85分にグリーンウッドと交代)
出場機会のなかったサブ:デ・ヘア、リンデロフ、トゥアンゼベ 、マティッチ
得点:イガロ(28分)、ジェームズ(58分)、マタ(82分)、グリーンウッド(90+1分)、アンドレアス(90+3分)
イエローカード:ショー