ユナイテッド 2-0 グラナダ（総計4-0）

準決勝の対戦相手はローマだ。第1戦目は今月後半にオールド・トラッフォードで、敵陣での2戦目は5月上旬に行われる。

第1戦目で2-0とアドバンテージを得ていたユナイテッドは、順当に勝ち星をあげ、過去4年で3度目となるヨーロッパリーグ準決勝行きの切符を手にした。

試合開始後6分でカバーニがユナイテッド入団後9点目のゴールを決めて先制すると、グラナダのヘスス・バジェホが90分にオウンゴールを献上。勝利はオーレ・グンナー・スールシャール監督率いるレッズのものとなった。

前半ーカバーニのボレーでレッズが先制

第1戦に2-0と勝利をおさめたユナイテッドが、そのアドバンテージに甘んじていないことは、試合開始後6分に早くも先制点をあげ、総計3-0とさらにリードを拡大したことで証明された。

起点となったのはアレックス・テレス。彼が出したクロスを、この日キャプテンを務めたポール・ポグバがヘディングで落とし、カバーニが左足でボレーシュートを叩き込んだ。ウルグアイ人FW にとって、これは欧州カップ戦50点目の記念すべきゴールだ。

しかしスペイン勢もただ手をこまねいていたわけではない。初めて訪れたオールド・トラッフォードに爪痕を残すべく、カバーニのゴールからわずか2分後、マンチェスター・シティーから期限付きで移籍中のヤンヘル・エレーラがヘッド弾でゴールを狙ったが、これは枠外にそれた。

エレーラは20分後にもふたたびヘディングシュートを見舞うも、これもわずかにポストの外。

エンジン全開でスタートしたレッズは、ややアクセルを戻そうかというところであわや追加点のチャンス。34分、ペナルティエリアに切り込んだブルーノ・フェルナンデスにネマニャ・マティッチがすかさずボールを送ると、ポルトガル人MFが右足からボレーを放ったが、これはバ���を越えた。

ブルーノはその4分後にもゴールを煽ったが、これはしっかりミートせずに枠外に流れた。ハーフタイム突入直前にメイソン・グリーンウッドが放ったシュートも枠をそれたが、ゲームのコントロールはユナイテッドが握っていた。

後半ーレッズが勝ち抜けを決める

前半にイエローカードを受け、さらに膝にも打ち身を負ったポグバはハーフタイムに退き、代わりにドニー・ファン・デ・ベークが送り出された。ポグバが巻いていたキャプテンマークは、フェルナンデスが引き継いだ。

後半開始まもなく、両軍ともチャンスを得る。グラナダは投入されたばかりのホルヘ・マリーナが、ユナイテッドはメイソン・グリーンウッドがゴール至近距離からヘディングでゴールを狙ったが、両者ともやや精度を欠いた。

続いてカバーニも惜しいヘディングシリーズに参戦。56分、フェルナンデスのパスにパーフェクトなタイミングで飛び込んだが、狙い通りに当たらず、枠外にそれた。

60分を経過し、カバーニはダン・ジェームズと交代。その直前には、ファン・デ・ベークもゴール前に切り込んだグリーンウッドのパスを受けてゴールを狙ったが、これはわずかにワイド。

その後フェルナンデスも交代を告げられると、代わってピッチに上がったフアン・マタがキャプテンの腕章も引き継いだ。

終盤、グラナダに唯一の得点なるか、と思われるチャンスが訪れたが、ペレスのシュートは我らが守護神ダビド・デ・ヘアに処理された。この試合ではほとんど出番のなかったデ・ヘアは、その後もエレーラのシュートをセーブしてクリーンシートをキープ。

試合終了間際、テレスのクロスにマタがヘッドで合わせたこぼれ球が、バジェホに当たってゴールに吸い込まれると、ユナイテッドの準決勝進出が決まった。

試合情報

ユナイテッド：デ・ヘア；ワン・ビサカ（82分にウィリアムズと交代）、トゥアンゼベ、リンデロフ、テレス；フレッジ、マティッチ；グリーンウッド（82分にアマドと交代）、フェルナンデス（73分にマタと交代）、ポグバ（キャプテン）（46分にファン・デ・ベークと交代）、カバーニ（60分にジェームズと交代）

出場機会のなかったサブ：グラント、ヘンダーソン、フィッシュ、エランガ、ラッシュフォード、ショレティレ

得点：カバーニ（6分）、バジェホ（90分オウンゴール）

イエローカード：ポグバ

グラナダ：ルイ・シルヴァ、フルキエ、バジェホ、ヘルマン（82分にネウエン・ペレスと交代）、ネバ（74分にビクトル・ディアスと交代）、モントロ、ゴナロン（32分にモリーナと交代）、ケネディ（46分にプエルタと交代）、エレーラ、マチス、ソルダード（45分にスアレスと交代）

出場機会のなかったサブ：エスカンデル、ファブレガ、イスマ・ルイス、トレンテ

イエローカード：ソルダード、ヘルマン、ネバ、モントロ