ユナイテッド

マンチェスター・ユナイテッド2-2リヴァプール

日曜日 07 4月 2024 18:11

マンチェスター・ユナイテッドは、ブルーノ・フェルナンデスとコビー・メイヌーの華麗なゴールにより、オールド・トラッフォードで行われたプレミアリーグでの一戦で、ライバルのリヴァプールと2-2で引き分けた。

ちょうど3週間前、エミレーツFAカップで土壇場で逆転勝利を収めた再来でもあり、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督にとっては今夏に退任する前にユナイテッドにリベンジするラストチャンスだった。

序盤にアレハンドロ・ガルナチョがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定でノーゴールとなった。この場面以外は、リヴァプールが前半をコントロールしていた。ルイス・ディアスは、攻勢だったチームの流れを生かし、先制点を記録。また、リヴァプールがさらにリードを広げていた可能性も十分にあった。

しかし後半、ユナイテッドはドレッシングルームから気合の入った表情で出てくると、フェルナンデスとメイヌーの華麗なシュートで逆転に成功。それでも、モハメド・サラーのPKで試合は振り出しに戻り、逆転勝利とはならなかった。

ユナイテッドは優勝を目指すリヴァプールを苦しめたが、再びライバルを相手に勝利を収められていたチャンスを生かせず、悔しい結果に終わった。

前半にピンチを何度も救ったアンドレ・オナナ

前半-ユナイテッドがビハインドを背負って折り返す

ちょうど3週間前のFAカップで目撃したような、エネルギッシュな戦いが序盤から繰り広げられた。

開始わずか180秒、アカデミー出身のアレハンドロ・ガルナチョがGKをかわしてゴールネットを揺らしたが、フェルナンデスからのスルーパスがわずかに遅れたため、オフサイドの判定。

その直後、リヴァプールのエースであるサラーが中盤でボールを持つと、アウトのパスをドミニク・ソボスライに通す。ソボスライが強烈なシュートを放つが、アンドレ・オナナに阻まれた。

これまでの両チームの対戦の基準からすると、その後15分は落ち着いた展開だった。ただ、どちらも失点に繋がるキラーパスを回避できていただけとも言える。

ユナイテッドにとって脅威だったのは、相手のセットプレーだった。アンディ・ロバートソンが放ったコーナーキックをダーウィン・ヌニェスが頭で合わせ、守備陣の頭上を越えたボールをファーポストにいたディアスが至近距離からゴールに突き刺した。

その5分後、キャプテンのフェルナンデスがフリーキックを放つ。中盤の相棒、カゼミーロがこのボールに反応してボックス内にボールを流し込んだが、反応できる選手がいなかった。

先制直後からマージーサイドがボールを支配し始め、30分頃にはサラーやヌニェスに何度となくシュートを許すなど、警鐘を鳴らされる展開に。

ウィリー・カンブワラがヌニェスにタイミングよくタックルした場面は、タイミングを間違えればPKあるいはカードを出されていた可能性もあったが、若手の気持ちの入ったプレーにストレトフォード・エンドは沸いた。

ユナイテッドはこの勢いを生かすことができず、1点ビハインドで前半を折り返した。

行動でチームを引っ張るブルーノ・フェルナンデス

後半-弾みのつくゴール

リヴァプールが前半に見せた猛攻を断つには、後半に魔法のような瞬間が必要だった。そして、その瞬間が再開から5分後に起こった。

ジャレル・クアンサーからのハーフウェイラインを横切るミスパスが、フェルナンデスの前に誘い込むように落ちてきた。ブルーノは、クィービーン・ケレハーが空いたスペースを消そうと前に出てきていたためゴールが無人になっていたことに気づいていた。

我らがキャプテンは、この瞬間にやるべきプレーを即理解していた。

ブルーノが蹴ったボールの軌道は完璧にGKの指先を越え、右サイドポストの内側に突き刺さった。チームを引っ張る存在によって、ユナイテッドは試合を振り出しに戻したのだ。

シニア先発2試合目で力強いパフォーマンスを見せたウィリー・カンブワラ

前半のリヴァプールの先制点と同じように、この華麗なロングレンジシュートはユナイテッドに活気を与えた。前に出るルートを見つけたユナイテッドは、リヴァプール陣内に襲いかかり、ケレハーのセーブシーンも見られるようになった。

しかし、試合終了まで20分、メイヌーが放った一撃だけは止められなかった。

カゼミーロのオーバーヘッドキックに助けられ、中盤を突破し、アーロン・ワン・ビサカからの折り返しを受けたメイヌーは、ゴールを背にした状態だった。

18歳のメイヌーはゴールの方を向くことなく、本能的に身体を捻りながらカーブのかかったシュートを放ち、これがゴール右上に完璧に決まった。若手の得点により、ユナイテッドが激戦でリードを奪う。

ユナイテッドは終盤に向けて主導権を握っていたように見えたが、カゼミーロに対するハンドの判定が下った数秒後、ボックス内で交代出場のハーヴィー・エリオットからボールを奪おうとしたワン・ビサカのファウルを取られてしまい、相手に同点に追いつくチャンスを与えてしまった。

アンソニー・テイラー主審がPKを宣告すると、サラーが難なく決め、リヴァプールが同点に追いつく。

ルイスに決勝点を決められてしまう可能性があったものの、オナナが見事に反応してみせ、た。ユナイテッドもアントニーがシュートもケレハーに防がれ、攻守が変わってエリオットにもシュートチャンスがあったがオナナが防ぎ、試合終了となった。

オールド・トラッフォードで痛み分けという結果に

試合詳細

ユナイテッド:オナナ;ダロト、カンブワラ、マグワイア、ワン・ビサカ;メイヌー(85分にマウントと交代)、カゼミーロ;ガルナチョ(80分にアムラバトと交代)、フェルナンデス(c)、ラッシュフォード(66分にアントニーと交代);ホイルンド

出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、アマス、オグニェ、エリクセン、アマド、フォーソン

イエローカード:カンブワラ、オナナ、マウント、アントニー、カゼミーロ

ゴール:フェルナンデス(50分)、メイヌー(67分)

リヴァプール:ケレハー;ブラッドリー(66分にゴメスと交代)、クアンサー、ファン・ダイク(c)、ロバートソン;マック・アリスター、遠藤(69分にエリオットと交代)、ソボスライ(66分にジョーンズと交代);サラー、ヌニェス(69分にガクポと交代)、ディアス

出場機会のなかったサブ:アドリアン、コナテ、ツィミカス、グラベンチ、ダンズ

イエローカード:ブラッドリー、ジョーンズ

ゴール:ディアス(23分)、サラー(84分 PK)

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