ユナイテッド 1-1 ウェストハム
メイソン・グリーンウッドの得点により、マンチェスター・ユナイテッドはオールド・トラッフォードでウェストハムを相手に勝ち点1を獲得した。しかし、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権をかけたトップ4の争いは、日曜に行われるレスター・シティーとの最終戦の行方に委ねられることとなった。
ユナイテッドは前半にPKを献上して先制を許したものの、後半にグリーンウッドのゴールで同点に追いついた。
1-1という結果により、キングパワー・スタジアムでの次戦で負けなければ4位以内が確定する。
反対に勝ち点1差でユナイテッドを追うレスターが4位に浮上するには勝利が絶対条件となる。
日曜にFAカップ準決勝で敗れたユナイテッドは、ハマーズとの試合に向けて気持ちを切り替え、ポジティブな姿勢で臨む必要があった。
デイヴィッド・モイーズは守備的な戦術を敷いたが、それでもユナイテッドはアントニー・、マルシャルとグリーンウッドが開始3分までにシュートを放ち、ウカシュ・ファビアンスキを脅かす。
14分にはマーカス・ラッシュフォードからのパスを受けたブルーノ・フェルナンデスが相手ディフェンダーをかわしてシュートまで持っていくも、コントロールを失いチャンスを生かせない。
18分にはマルシャルが強烈なシュートを放つも、ボールは枠の外に。
相手の守備を崩せなかったことでウェストハムも徐々に攻勢に転じ、31分にはショートコーナーからアンジェロ・オグボンナにクロスが上がったが、反応しきれない。だが、ユナイテッドが再びギアを上げてプレーする必要があることの証明になってしまった。
37分にはラッシュフォードがパワフルなショットも、ファビアンスキに弾かれる。
その2分後、ブランドン・ウィリアムズが見事な動きからグリーンウッドにクロスを入れ、シュートまで持っていけたが、ウェストハムのブロックに阻まれる。
スローながらも慎重なパス回しでユナイテッドをイライラさせたウェストハムは、ベン・ジョンソンがミカイル・アントニオをめがけてクロスを上げ、ビクトル・リンデロフに重圧がかかる状況となったが、ダビド・デ・ヘアがボールをおさえる。
前に出てきたウェストハムは、ボックス手前の良い位置でフリーキックを獲得。デクラン・ライスの痛烈なフリーキックにポグバが手を出してしまい、VARによりウェストハムにPKが与えられる。これをアントニオが決め、ウェストハムが先制。
追うユナイテッド は、51分に同点に追いつく。グリーンウッドがマルシャルとの連携からボックス内でボールを受けてシュート。今節がユナイテッド50試合の節目だったグリーンウッドが、今シーズン17ゴール目をあげた。
これで勢いに乗りたいユナイテッドは、後半から交代出場したアーロン・ワン・ビサカのお膳立てからマルシャルがシュートも、ブロックされる。
ポグバのシュートもバーを越え、ユナイテッドは同点に追いついた勢いを生かせない。ウェストハムが再び盛り返し始め、62分にはジャロッド・ボーエンのシュートがウィリアムズにディフレクトした難しいボールをデ・ヘアがファインセーブで阻止。
68分にはライスが遠めからシュートも枠外。マーク・ノーブルのフリーキックにアントニオが合わせようとするも上手くいかず。だが、危機感を持って試合終盤にあたらなければいけないことを表す場面だった。
オーレ・グンナー・スールシャール監督は、残り6分にラッシュフォードを下げてオディオン・イガロを投入して決勝点を狙うと、代わったばかりの同選手がシュートを放ったがワイド。終盤のドラマは生まれず、ホーム最終戦はドローとなった。
ラインナップ
ユナイテッド:デ・ヘア、フォスメンサー(46分にワン・ビサカと交代)、リンデロフ、マグワイア(キャプテン)、ウィリアムズ、マティッチ、ポグバ、グリーンウッド、フェルナンデス、ラッシュフォード(84分にイガロと交代)、マルシャル
出場機会のなかったサブ:ロメロ、ダロト、フレッジ、ジェームズ、リンガード、マタ、マクトミネイ
得点:グリーンウッド(51分)
イエローカード:フォスメンサー、ラッシュフォード、フェルナンデス
ウェストハム:ファビアンスキ、クレスウェル(75分にマスアクと交代)、ディオプ、オグボンナ、ジョンソン、フォルナルス、ノーブル、ソウチェク、ライス、ボーエン、アントニオ(77分にアレと交代)
出場機会のなかったサブ:ランドルフ、バルブエナ、ヤルモレンコ、アンデルソン、ランシーニ、ウィルシェア、コヴェントリー
得点:アントニオ(45+2分 PK)
イエローカード:マスアク
主審:ポール・ティエニー