マンチェスター・ユナイテッド 1-0 レスター・シティー
マーカス・ラッシュフォードが前半に落ち着いて決めたPKが決勝点となり、マンチェスター・ユナイテッドがオールド・トラッフォードでレスター・シティーに1-0で勝利した。
ラッシュフォードが8分に決めたPKでチェルシーとの開幕節以来となる勝利を掴んだとはいえ、どぎまぎさせられる内容だった。
両チーム共に試合開始からアタックモードで、息をもつかせぬ激しい展開からスタート。
最初にチャンスを掴んだのはユナイテッドで、開始3分、レスターのリカルド・ペレイラがダニエル・ジェームズを倒してフリーキックを獲得する。これをアンドレアス・ペレイラが蹴り、ゴールを直接狙う。レスターのゴール前を守るキャスパー・シュマイケルは、勇気を持って食らいつき、ポストに衝突しながらもセーブに成功する。
レスターの反撃に対しては、ダビド・デ・ヘアが立ちふさがる。
ジェームズ・マディソンがビクトル・リンデロフをかわして低いシュートも、デ・ヘアが足でセーブ。ボールはバウンドしてラインを割った。
今度はユナイテッドがフォクシーズのディフェンダーにプレッシャーをかけると、チャグラル・ソユンチュがラッシュフォードをペナルティエリア内で倒し、主審のマーティン・アトキンソンがユナイテッドにPKを与えた。ちなみに、VARもアトキンソンの判定を支持した。
ラッシュフォードはクリスタル・パレス戦でPKを失敗したが、今回はシュマイケルからきっちり決めてチームに先制点をもたらす。
この先制点は、今シーズン負けなしのリーグ3位を相手にした試合ではユナイテッドに必要なものだった。
そしてユナイテッドにとっても、4-0で快勝したチェルシー戦以来の勝利が必要だった。
レスターは失点した影響を感じさせないプレーを続け、30分には同点に追いつくチャンスを生み出す。
ハリー・マグワイアがコーナーキックをクリアー後、ベン・チルウェルがシュート。ボールは枠内に飛んだが、デ・ヘアがアクロバティックな動きで弾き返し、難を逃れる。
リードして前半を終えたとはいえ、ブレンダン・ロジャーズのチームに押された印象が残った。
前半はあまりボールを敵陣まで運べなかったダニエル・ジェームズは、後半開始直後にトレードマークのインサイドへのカットから思い切りシュートを放ち、開幕からのホーム3試合連続ゴールを狙うも、枠を外す。
マグワイアがボールに触れるたびにレスターファンからブーイングを浴びせられたが、ここはユナイテッドのホーム。赤いサポーターの歓声の方が上回った。
そしてマグワイアは、コーナーキックからヘディングシュートを放って、シュマイケルに迫る。
その前後にはマディソンのフリーキックがバーをわずかに越すシーンも見られるなど、この勝負は拮抗していた。
オーレ・グンナー・スールシャール監督は、運動量をカバーするためにネマニャ・マティッチ、それからフ���ン・マタを続けて下げてフレッジとタヒス・チョンを投入。
ジェームズのシュートは惜しくもバーを越したが、83分にはラッシュフォードのフリーキックが枠の角に直撃するなど、追加点が見られそうだった。
シーズン初の敗戦を回避するため、レスターは終了間際にシュマイケルもユナイテッド陣内にまで上がってプレッシャーをかけたが、失点せずに守りきったホームサイドが勝ち点3を獲得している。
ユナイテッド:デ・ヘア、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ヤング(c)、マティッチ(67分にフレッジと交代)、マクトミネイ、アンドレアス、マタ(69分にチョンと交代)、ジェームズ(90分にトゥアンゼベと交代)、ラッシュフォード
出場機会のなかったサブ:ロメロ、ジョーンズ、ゴメス、グリーンウッド
得点:ラッシュフォード (8分 PK)
イエローカード:ジェームズ
レスター:シュマイケル、ペレイラ、エヴァンス、ソユンチュ、チルウェル、エンディディ、グレイ(67分にバーンズと交代)、ティーレマンス、チャウドゥリー(57分にペレスと交代)、マディソン、ヴァーディ
出場機会のなかったサブ:ウォード、ジャスティン、モーガン、オルブライトン、プラート
イエローカード:マディソン、チルウェル
観衆:7万3689人