マッチレポート:ユナイテッド 3-0 ブレントフォード
マンチェスター・ユナイテッドは、2021-22オールド・トラッフォード最終戦のブレントフォード戦に3-0で快勝した。
シアター・オブ・ドリームスでの今季最終戦は、9分にブルーノ・フェルナンデスが決めたゴールで、勝利への道を開いた。
61分にはクリスチアーノ・ロナウドのPKで2-0とし、バンクホリデーに行われたホーム最終戦で7番が楽しいパフォーマンスを披露してくれた。
72分には、ラファエル・ヴァランヌもクラブ初ゴールを決め、この日の試合を締めくくった。
前半:ブルーノがゴールを決めるも、ロナウドの得点は無効
速い展開で落ち着く暇もなく、試合開始からわずか10秒で、ブレントフォードに迫られ、ユナイテッドにとって最悪のスタートとなるところだった。ビーズのキックオフからクリスティアン・エリクセンが最終ラインの背後にボールを送り、ブライアン・ムベウモに供給された。そしてストライカーがシュートを放とうとしたとき、アレックス・テレスが現れ、このチャンスをブロックした。
その3分後、ユナイテッドがチャンスを作り出す。ディオゴ・ダロトが先ほどのエリクセンばりのパスをボックス内に入ったロナウドに供給。7番が胸でトラップしてシュートまで持っていこうと下が、滑ってしまう。
ダロトは、ブレントフォードディフェンスの背後を取ったアンソニー・エランガにタイミングよくボールを通す。エランガからのクロスをフェルナンデスが力強くゴールへ流し込み、ユナイテッドが1-0とリードする。
ムベウモとイヴァン・トニーにヘディングシュートを許し、ユナイテッドは完全に自分たちのペースに持ち込むことはできなかった。しかし、オールド・トラッフォードに降った細かい雨のせいで滑りやすい路面では、ユナイテッドはスピードに乗ったジッピングボールを楽しんでいるようだった。
ロナウドは特にこの速いピッチを気に入り、トリックやフリックの箱を開けて観客を楽しませた。フリーキックでキーパーに襲いかかり、マス・ローアスリウに倒されるとPKを要求。さらにクリスチアーノの素晴らしいフリックパスを受けたフアン・マタにつながり、今シーズン初のプレミアリーグ先発出場したスペイン出身のシュートにもつながった。
両選手の連携は続き、マタのクロスからクリスチアーノがシュートを決めたかと思わたが、VARがオフサイドを確認し、ゴールは無効とされ、彼と観客のフラストレーションは最高潮に達した。
後半:ロナウドが再び得点、ヴァランヌが初ゴール
ロナウドのオフサイドと判定されたが、ダロトはキーパーのダビド・ラヤが守るゴールに向かってバー直撃のシュートを放った。
ブレントフォードも負けじと、54分にはエリクセンの40ヤード近いフリーキックにデ・へアの注意が必要だった。その数分後、デ・ヘアはトニーのシュートを足でブロックした。
ダロトは素晴らしい活躍を見せ、ロナウドを右サイドに走らせる。そしてペナルティーエリア内に入ったロナウドにリコ・ヘンリーが追いつくも、明らかに倒してしまい、PKを獲得。これをロナウドがきっちり決めて2-0。
71分、今夏の退団を前に、セルビア人のマティッチがユナイテッドの選手として最後にオールド・トラッフォードのピッチを去るとき、スタンディングオベーションが起こった。コーナーキックからヴァランヌがユナイテッド初ゴールを決めて3-0としたときも、きっとマティッチはベンチで抱擁と握手を受けていたことだろう。
74分には、エランガに代わってエディンソン・カバーニが出場し、マタがフィル・ジョーンズに代わったときにもサポーターから拍手喝采が起こった。
マタはオールド・トラッフォードの四方に拍手を送り、ピッチ上でロナウドと抱き合い、ラルフ・ラングニックと抱き合うなど、別れの瞬間を迎えたようであった。
今季ホーム最終戦に勝利し、ユナイテッドはファンに別れを告げた。
試合情報
ユナイテッド:デ・へア、ダロト、リンデロフ、ヴァランヌ、テレス、マクトミネイ、マティッチ(71分にフレッジと交代)、マタ(74分にジョーンズと交代)、フェルナンデス(C)、エランガ(74分にカバーニと交代)、ロナウド
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、バイリー、フェルナンデス、リンガード、ラッシュフォード、ガルナチョ
ゴール:フェルナンデス(9分)、ロナウド(61分 PK)、ヴァランヌ(72分)
イエローカード:マティッチ
ブレントフォード:ラヤ、ヘンリー、ノアゴール(71分にイェンセンと交代)、トニー、ヤンソン(C)、ムベウモ(75分にウィサと交代)、アイエル、エリクセン、ヤネルト(71分にダシルヴァと交代)、ソレンセン、ロアスレフ
出場機会のなかったサブ:フェルナンデス、ジャンヴィエ、フォス・ヘンリー、バティスト、スティーブンス、ヤング・クームズ