エレーラ

サウサンプトン 2-2 ユナイテッド

土曜日 01 12月 2018 19:30

闘志溢れるプレーで同点に追いついたマンチェスター・ユナイテッドが、セント・メリーズでのサウサンプトン戦を2-2で終え、勝ち点1を獲得した。

序盤スチュアート・アームストロングのゴールで先制され、セドリックの見事なフリーキックにより追加点を許した時点で雲行きは怪しくなった。しかし、これまでのユナイテッド通り、前半終了までにロメル・ルカクとアンデル・エレーラの得点で同点に追いついた。後半は両チーム共に決勝点を狙ったものの、その後スコアは動かず、試合終了となった。

ジョゼ・モウリーニョ監督は、負傷者の関係で前節から5選手の変更を余儀なくされた。スコット・マクトミネイ、フィル・ジョーンズ、ネマニャ・マティッチでスリーバックを構成し、アシュリー・ヤング、エレーラ、ポール・ポグバ、ルカクが先発に復帰した。

ロメル・ルカクがゴールをマーク

試合前の会見で、監督はクリスマス時期の日程を生かしてトップ4の匂いを感じ取りたいと語っていた。その言葉通り、選手たちも試合序盤からハングリーな気持ちを見せた。マーカス・ラッシュフォードのプレッシャーに焦ったGKアレックス・マッカーシーがキックミスした瞬間を逃さず、ラッシュフォードがバックヒールでボールを戻すと、ルカクがGKと1対1になったが、このチャンスを生かせなかった。

セインツはカウンターアタックから活路を見出そうと試み、マイケル・オバフェミがシュートを放ったが、ジョーンズがブロックして阻止する。

セインツが1本目のシュートを枠内に飛ばしたのは、危険が訪れる兆候だった。そしてネイサン・レドモンドがボックス内に入り込み、オバフェミにパス。オバフェミからボールを預かったアームストロングが右足を振り抜いたシュートがゴールネットを揺らし、ホームチームが先制に成功する。

その7分後には、早くも2点目が生まれることに。ラッシュフォードがマリオ・レミナをボックス付近で倒してしまい、サウサンプトンがフリーキックを獲得。これをセドリックがトップコーナーに決め、セインツがリードを2点に広げる展開になった。

エレーラのゴールで同点に追いつく

次の1点を失えば試合が壊れてしまうことを理解していたユナイテッドは、危機感を持って反撃を開始。ヤングが右サイドからあげたクロスにマクトミネイが頭で合わせるも、バーを越す。

33分には、ルカクがチームに必要だったゴールを生み出す。ポグバからのパスを受けたラッシュフォードがセインツのDF2人を引きつけて折り返し、これをルカクが蹴り込み、まずは1点を返す。

2点目の予感が出てきた中、その6分後、やはり同点に追いついた。再びラッシュフォードがボールを持って果敢に攻め込み、低いクロスをゴール前に供給。走り込んでいたエレーラがバックヒールで巧みにゴールを決め、試合は振り出しに戻った。

ブルーのサードキットでプレーしたユナイテッドは、前半終盤のようなプレーを後半開始からも見せ、フェライニがフリーの状態でヘディングシュートも、わずかにクロスバーを越す。

ビハインドを背負った後の反応にジョゼも満足するだろう

セインツは、レドモンドがダビド・デ・ヘアの正面にシュート。古巣対戦となったショーもシュートを放ったが、右に外れる。

交代出場したマノーロ・ガッビアディーニもデ・ヘアの牙城を崩そうとするが、上手くいかない。ユナイテッドもポグバがオーバーヘッドキックを狙うが、決勝点は遠い。

ショーは、後半に打撲を負い、ディオゴ・ダロトと交代。プレミアリーグデビューを飾ったダロトが右サイドに入り、ヤングが左に移行した。

レドモンドのミドルシュートは際どかったが、デ・ヘアのセーブで失点を阻止。両チームを通じて、後半の決定機と呼べるシーンはこの場面のみで、同点のまま試合終了となった。

ラインナップ

サウサンプトン:マッカーシー、スティーブンズ、吉田、ヴェステルゴーア、セドリック、ヴァレリー、レミナ(90+2分にデイヴィスと交代)、ヘイビエルグ(キャプテン)、アームストロング、オバフェミ(64分にガッビアディーニと交代)、レドモンド

出場機会のなかったサブ:ガン、フート、ロメウ、ウォード・プラウズ、オースティン

得点:アームストロング(13分)、セドリック(20分)

ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(キャプテン)、ジョーンズ、マクトミネイ、ショー(72分にダロトと交代)、マティッチ、フェライニ、エレーラ、ポグバ、ラッシュフォード(77分にマルシャルと交代)、ルカク(86分にリンガードと交代)

出場機会のなかったサブ:ロメロ、ロホ、フレッジ、マタ

得点:ルカク(33分)、エレーラ(39分)

イエローカード:ラッシュフォード、フェライニ、ポグバ、ヤング

観衆:3万187人

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