マンチェスター・ユナイテッド 0-2 マンチェスター・シティー
マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードでのダービー後半に失点し、敗れた。
前半はユナイテッドが押し気味に進めたが、後半にベルナルド・シウバ、リロイ・サネにゴールを許し、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙うクラブにとって痛手となった。
唯一ポジティブな結果と言えるのは、トップ4を争うアーセナルがウルヴズに3-1で敗れたことくらいだろう。
オーレ・グンナー・スールシャール監督は、先週末のエヴァートン戦で不甲斐ないパフォーマンスを見せたチームの挽回を期待した。そして、ダービーでは序盤からシティーに圧をかけ、普段なら流れるようなプレーをする彼らを慌てさせた。
グディソン・パークでは見られなかった自信が感じられるプレーだった。試合序盤からブルーズのミスを誘うようなプレーも多く見られた。
キャプテンのヴァンサン・コンパニは、マーカス・ラッシュフォードのスピードを恐れ、10分にブロックしたことでイエローカードを受ける状況に。
攻撃ではポール・ポグバがシュートを放ってGKエデルソンに襲いかかった。
だが一方では、シティーにチャンスを作られる場面もあった。15分、ラヒーム・スターリングにシュートを打たれたが、力が上手くボールに伝わらなかったため、クリス・スモーリングの足に当たってコースが変わったボールをダビド・デ・ヘアが対応。
ユナイテッドは、フレッジ、ジェシー・リンガード、ポグバがシュートを打ち、オールド・トラッフォードのサポーターもチームを支えた。
19分にはベルナルド・シウバがシュートも、デ・ヘアが弾き返す。
カウンターアタックから活路を見出そうとしたユナイテッドは、ラッシュフォードがゴール前に飛び出したものの、エデルソンが先にボールに触れて決められず。だがラッシュフォードは、地元のライバルとの一戦に気合いを入れて臨み、距離のある位置から積極的にシュートを放つ場面も見られた。
それでもシティーが徐々にポゼッションで上回る展開となり、前半で最大のチャンスを生み出す。
素早いパスからスターリングがペナルティエリア内でシュート。だがこれはデ・ヘアが弾き返してストレトフォード・エンドでゴールを許さない。
後半になると、フェルナンジーニョが負傷により交代を余儀なくされ、サネがピッチに入った。選手交代後もシティーの攻撃が休まることはなく、54分に均衡が破られる。
イルカイ・ギュンドアンから右サイドでパスをもらったベルナルド・シウバは、ルーク・ショーを相手にインサイドに歩を進めてシュート。これがゴールネットを揺らし、シティーが先制に成功した。
ユナイテッドも、すぐさま反撃を開始。しかし、ラッシュフォードからのクロスにリンガードが合わせられない。
ポグバにフリーキックのチャンスが訪れたが、これはシティーの壁に阻まれた。
シティーの脅威が増す中、ユナイテッドのエラーが目立ち始め、コンパニに気の利いたプレーでスターリングがフリーに。そしてボールを持って前進し、ユナイテッドの守備の注意を集めると、フリーだった実にパス。66分、サネにゴールを許し、リードを広げられてしまう。
前半に見られたエネルギーと自信は消え去り、オーレはアンドレアスに代えてロメル・ルカクを投入。ルカクは交代直後に決定機を得るも、しっかりボールにヒットできず生かせない。
監督は、83分にリンガードとマッテオ・ダルミアンに代えてアントニー・マルシャルとアレクシス・サンチェスを投入。
4人のアタッカーを送り込んでもゴールを決められず、またも残念な結果となった。
チーム情報
ユナイテッド:デ・ヘア、ダルミアン(83分にアレクシスと交代)、スモーリング、リンデロフ、ショー、ヤング(c)、フレッジ、アンドレアス(72分にルカクと交代)、ポグバ、リンガード(83分にマルシャルと交代)、ラッシュフォード
出場機会のなかったサブ:ロメロ、ダロト、マタ、マティッチ
イエローカード:アンドレアス、ショー
シティー:エデルソン、ウォーカー、コンパニ、ラポルテ、ジンチェンコ、ギュンドアン(89分にダニーロと交代)、フェルナンジーニョ(51分にサネと交代)、ダビド・シルバ、ベルナルド・シウバ、スターリング、アグエロ(89分にジェズスと交代)
出場機会のなかったサブ:ムリッチ、マフレズ、オタメンディ、フォーデン
イエローカード:コンパニ、ジンチェンコ
得点:ベルナルド・シウバ(54分)、サネ(66分)
観衆:7万4431人