ウェストハム1-3ユナイテッド
後半のセンセーショナルなパフォーマンスにより、マンチェスター・ユナイテッドはまたもアウェイで逆転勝利を収めた。今回はロンドン・スタジアムでウェストハムと対戦し、3-1で勝利。今シーズン敵地で5連勝を収めている。
今シーズンのプレミアリーグ・アウェイゲームはいずれも先制されたところから逆転し、勝ち点3を獲得している。
今回も前半不甲斐ない内容に終始し、38分にウェストハムがトマーシュ・ソウチェクのゴールで先制。しかし、後半にオーレ・グンナー・スールシャール監督が切った交代カードがハマって形勢をひっくり返すことに成功した。
交代出場したブルーノ・フェルナンデス、マーカス・ラッシュフォード、フアン・マタが違いを生み出し、ポール・ポグバ、メイソン・グリーンウッド、ラッシュフォードがわずか13分の間でゴールを決めて勝利を収めた。
前半 - ハマーズの一撃
首都ロンドンでの一戦は、序盤にジャロッド・ボウエンにしてやられるところだった。ユナイテッドでのプレミアリーグ初先発出場を果たしたディーン・ヘンダーソン越しにゴールを決められたかと思われたが、VARによりオフサイドと判定され、得点は無効扱いに。
対するユナイテッドはウェストハムを慌てさせるまでには至らず、18分にアントニー・マルシャルがシュートを放つもディフレクトしてコーナーキックの獲得が精一杯だった。
32分には再びボウエンがチャンスを作り、ファーに上げられたクロスにパブロ・フォルナルスがシュート。しかし、これはポストに嫌われ、ユナイテッドは救われる。
36分にはポグバが思い切ってシュートを選択したが、ウーカシュ・ファビアンスキが簡単にキャッチ。
何もかも上手くいかない流れの悪さにより、ウェストハムが先制に成功する。38分、コーナーキックにデクラン・ライスがヘディングで合わせ、ファーにこぼれたボールをソウチェクが蹴り込み、試合が動く。
マルシャルもシュートで返すがファビアンスキに阻まれ、0-1の状態で前半を折り返した。
後半 - 見事な逆転勝利
流れの悪さを懸念したオーレは、後半のあたまからエディンソン・カバーニとドニー・ファン・デ・ベークを下げてラッシュフォードとフェルナンデスを投入。
それでも即違いを生み出せたわけではなく、ボウエンがウラディミール・ツォウファルのクロスに飛び込んだが、ボールはワイドに流れた。
キャプテンのハリー・マグワイアは、ゴールまで距離のある位置からミドルシュートを試みるもワイド。この試合で初めて可能性が感じられたシュートはスコット・マクトミネイが放ったものだったが、これも決まらない。
ここでマルシャルが負傷し、監督は残された一枚の交代カードを切ることに、そしてマタをピッチに送ると、たった3分の間で状況が一変した。
65分、素晴らしいカウンターアタックが炸裂。ヘンダーソンのロングキックを前線でフェルナンデスが収めると、上がってきていたポグバの足元にパス。これをポグバが回転をかけたミドルを突き刺し同点に追いつく。
68分、フェルナンデスとアレックス・テレスの連携からグリーンウッドがフリーになり、強烈なボレーを叩き込んで逆転。その後ラッシュフォードが決定機を生かせていたら、わずか7分で3得点という結果になっていた。
ショックを受けたハマーズにユナイテッドがたたみかけ、78分にはマタからのパスを受けたラッシュフォードが今度は決めてリードを広げる。
84分にはヘンダーソンがアーロン・クレスウェルのフリーキックを止めて失点を防ぎ、逆転勝利。ユナイテッドはプレミアリーグ4位に浮上している。
ラインナップ
ユナイテッド:ヘンダーソン、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア、テレス、マクトミネイ、ポグバ、グリーンウッド 、ファン・デ・ベーク(46分にフェルナンデスと交代)、マルシャル(61分にマタと交代)、カバーニ(46分にラッシュフォードと交代)
出場機会のなかったサブ:グラント、ウィリアムズ、トゥアンゼベ 、マティッチ
得点:ポグバ(65分)、グリーンウッド(68分)、ラッシュフォード(78分)
ウェストハム:ファビアンスキ、ツォウファル(84分にジョンソンと交代)、バルブエナ、オグボンナ、クレスウェル、マスアク、ボウエン(78分にランシーニと交代)、ライス、ソウチェク、フォルナルス(76分にベンラーマと交代)、アレ
出場機会のなかったサブ:ランドルフ、ディオプ、ノーブル、スノドグラス
得点:ソウチェク(38分)