ユナイテッド

別れの独占インタビュー:オーレ・グンナー・スールシャール

月曜日 22 11月 2021 04:39

オーレ・グンナー・スールシャールは、マンチェスター・ユナイテッドの監督を退任するにあたり、クラブとの独占インタビューに応じた。

現地21日の朝、オールド・トラッフォードで約3年間指揮を執ってきたスールシャールが退任することが発表された。

オーレが与えた影響と、長期的な成功のための基盤を再構築するために行った仕事への成果、ピッチ内外での貢献により、オールド・トラッフォードの伝説として永遠に語り継がれるであろう彼に対する温かいメッセージが続々と届いている。

今回の発表を受けて、オーレは、選手、スタッフ、ファン、そしてマンチェスター・ユナイテッド全関係者の努力と支援に感謝の意を表したいと考えたという。

クラブメディアのスチュワート・ガードナーとの間で行われた感動的なインタビューは、以下の通り。

オーレ、今日はあなたを尊敬する多くの人々にとって悲しい1日ですが、あなたは話すことを選びました...。
「私にとってこのクラブがどのような意味を持つのか、そして私がここで何を達成したかったのか、ご存知でしょう。クラブのため、ファンのため、選手のため、スタッフのため、私はリーグ戦に挑戦し、トロフィーを獲得するために次のステップに進んで欲しかったのです。すべてに答えたくはありません......記者たちからインタビューを申し込まれるでしょうが、他に一切のインタビューを受けるつもりはありません。なぜなら、私がこのクラブのためにすべてを捧げてきたことは誰もが知っていると思います。それを残していきたいし、胸を張って去りたい。このクラブは私にとってすべてであり、私たちは良い相性だと思いますが、残念ながら必要な結果を得ることができませんでしたので、身を引く時が来たのです」

あなたが指揮を執ってからもうすぐ3年になります。振り返ってみて、誇りに思いますか?
「とても誇りに思っています。もちろん、人生の中で夢見ることのひとつですよね。選手、リザーブチームのコーチを務め、次の仕事は夢のポジションです。それは、クラブの監督をすることであり、私が任されてきたことです。最初から最後まで、本当に楽しかった。着任して以来、すべての選手に感謝しなければなりません。彼らは最高の若者であり、最高の人間です。まず第一に、私にチャンスを与えてくれた取締役会とオーナーに感謝したいと思います。クラブを前進させるために信頼されていることをとても光栄に思っていますし、着任前よりも良い状態でクラブを後にしたいと思っています。素晴らしい友人たちと再会できましたし、新しく入ってきたスタッフともとても仲良くなりました。私が在籍していたときにいた他のスタッフとも仲良くなり、つながりを持つことができました。このクラブではそれが重要です。ファンは素晴らしい存在です。カーディフでの初日から最後の日まで。また会いましょう」

着任後の初戦、カーディフ戦について触れられていましたが、この3年間の思い出についてお聞きしたいと考えていました。初戦は特別な1日だったのではないでしょうか?
「もちろん、マーカス(ラッシュフォード)が3分くらいに得点して、それから我々は素晴らしい結果を残しました。何試合続けて勝ったかわからないけど、誇りに思っていることです。最初の10勝などは、それ自体が記録的なものだったのでしょう。正確な数字を知りませんが、私たちがよくやったことは覚えています。アウェイでの無敗記録もね。私やミック(フェラン)、マイケル(キャリック)、キーラン(マッケンナ)はそういうタイプの人間ではありませんから、その話はしません。でも振り返って見ると、私にとって誇りに思えることなのです」

パリについても触れておきましょう...
「素晴らしい夜だった。あの夜は、おそらく選手たちにとって、マンチェスター・ユナイテッドの本当の姿を体験した最初の夜だったと思います。自分たちが不利な状況で、優秀な選手を擁する非常に優れたチームを相手に勝ち目はないと誰もが思っていました。しかし、彼らはマン・ユナイテッドらしさと誇りを見せてくれました。私とサー・アレックス(ファーガソン)とエリック(カントナ)が祝っているとても素敵な写真と、ドレッシングルームでの動画も残っています。いい思い出ですね」

チームの再建については? 今のチームを見て、改善が見られると思いますか?
「インタビューで何度も言っているように、私は支持されてきました。取締役会やオーナーは、良い人材や良い選手を獲得するために私を支援してくれました。私は、以前より良いチームになった状態で、このクラブを去ることができると思っています。とても良い環境でやらせてもらえました。ここでの仕事を楽しまなければなりません。私がモルデを去った2回のうち、モルデはその翌年にリーグを制覇しています。ですから、誰が引き継ぐにしても最高の結果が得られることを期待しています!」

基礎はできたと
「このクラブには可能性があると思っています。私たちは皆、このクラブを愛していますし、このまま成長し続けてもらいたい」

アカデミーは、あなたが行ってきたことの一部であり、若い選手を起用しました。あなたの時代にアカデミーは明らかに活性化されたと思うのですが...。
「それがマンチェスター・ユナイテッドのDNAなのです。それがマンチェスター・ユナイテッドであり、マンチェスター・ユナイテッドのDNAです。現在のアカデミーは、ニック・コックスが担当していて、もちろん私の親友であるデンプス(マーク・デンプシー)も深く関わっています。アカデミーが良い状態なのを100%確信していますし、抜擢される選手も出てくるでしょう」

あなたがソーシャルメディアを見ているとは思いませんが、ファンからの声が非常に大きくなっています。あなたはこの3年間だけでなく、25年間にわたって常にファンと素晴らしい関係を築いてきました。ファンへのメッセージをお願いします。
「とても楽しい時間を過ごせました。辛抱強く、このチームを応援し続けましょう。彼ら(ファン)は、私が最初にボールを蹴ったときから今まで一緒に素晴らしい時間を過ごしてきました。そして、きっとまた会えるでしょう。私がフットボールの試合を見る場所といえば、オールド・トラッフォードですからね」

では、またお会いできるのですね
「ええ、間違いなく。ピッチサイドで一緒にいたいと思ってもらえるのなら、現れるでしょう。私は自分がやってきたことにとても満足しているし、いい友達ができたことを誇りに思っているし、みんなに幸せになってほしいと思っている。ここのスタッフを知っていると思いますが、これまで批判されたりしてきましたが、彼らの行動や仕事の仕方、知識や態度には感心させられます。普段は朝の7時や7時半に車を走らせ、今日は彼らより先に到着できると思うのですが、そんな日は1日だってなかった。

あなたが着任した時点でリーグでは明らかに難しい位置にいましたが、最初のシーズンで6位から3位、そして2位になりました。振り返ってみて、これは成果だと思いますか?
「私たちがやったことに誇りを持っています。着任してすぐの時期は楽しかった。最後の試合でジェシー(リンガード)が得点したことも良かったですし、最後の試合で3位になったことも素晴らしいと思います。みんなの努力の賜物だと思います。昨シーズンは、ヨーロッパでもト���プクラスのチームを抑えての2位でしたが、これも素晴らしい成果だと思っています。ヨーロッパはあと一歩でした。たった1本のPKが重要な意味を持つことがあります。惜しかったですね。準決勝も私にとっても忘れられない思い出です。チームの基礎はできているし、先に進む準備もできている」

記者会見のたびにトロフィーの重要性を話されていました。あと少しで持ち上げることができたこと心の傷になっていますか?
「もしヨーロッパリーグを制覇していたら、成功だったと言えるかもしれません。でも、いつもトロフィーがすべてではありませんよね。あの日、私たちは(トロフィーを獲得して)祝えれば良かったのは確かです。でも、それはほんのわずかなことで、自分たちがしてきた仕事がとても重要であることを理解しています。あの決勝戦にたどり着くために、そしてあと一歩のところまで到達するために、私たちはこれまでに多くの良い決断をしてきました。残念ながら、11本のペナルティを連続して決めることができませんでした。あの結果を笑われてしまうかもしれない。けれど私はここでの1秒1秒を誇りを持って振り返っています」

オーレ、最近は大変だったと思いますが、次は何をされますか?
「家族との時間を大切にします。パンデミックの影響で、ノルウェーはオープンな状態で、イングランドは出入国に制限がかかってしまった。家族はノルウェーに戻りました。まだ幼い子供はノルウェーが大好きなので、離れて暮らしています。だから、家族一緒に過ごすことになるでしょう。そしてもちろんチームを気にかけ、できれば次の監督が来たときにはその人をサポートしたいと思います。後任の監督には成功してほしいし、そのための基礎を築けたと思っています。私はフットボールの環境作りに100%の自信を持っていますし、それが私の得意とするところですから、いつかは(フットボール関連の仕事に)戻ってくるでしょう」

オーレの功績に感謝

これからもファンであり続けると
「私はファンであり、選手たちの幸せを願っています。クラブにはとても良い選手たちがいて、良い人たちがいます。彼らが胸を張って活躍する姿を見られると思いますよ」

数日後に迫ったビジャレアルとの大一番を前に、選手たちに何かメッセージはありますか?
「今朝、選手たちにも言ったのですが、自分たちを信じるだけです。自分たちのほうが優れているとわかっているはずです。今まではそれを示すことができませんでしたが、チャンピオンズリーグという最大の舞台で、胸を張って、マンチェスター・ユナイテッドの選手であることを楽しみましょう。もし試合に勝って次のラウンドに進むことができたら、マイケル(キャリック)が指揮を執ることになるでしょう。マイケルは、私が最も尊敬している人物で、心から愛しています。彼がトップに立つ今は感傷的になっています。彼らは大丈夫。私は彼らを見守り、サポートしていきます」

あなたはいつでもオールド・トラフォードで歓迎されるでしょう...。
「そう願っているよ」

これまで 素晴らしい時間でした。どうもありがとうございました。
「どうもありがとう。また会いましょう」