サー・ジム・ラトクリフ「ユナイテッドファンへのメッセージ」

オールド・トラッフォードからわずか7マイルのフェイルズワースで生まれ、少年時代にはストレトフォード・エンドに立ったという生涯のユナイテッドファンである彼は、巨大なファンベースが、最終的にクラブがイングランド、ヨーロッパ、そして世界のフットボールの頂点に戻ることを切望していると信じている。

ユナイテッドへの投資がプレミアリーグとフットボール協会によって承認された今、サー・ジムと自身のグループ会社であるINEOSが選ぶ専門家たちは、ワールドクラスの施設の開発を実現させたいとしている。

クラブの一部取得を発表した声明で、サー・ジムは「今日から目標達成のための作業が加速する」と述べたものの、そのプロセスはスイッチを入れるほど単純なものではないと指摘している。

独占インタビューの最後に、ファンへのメッセージはあるかと訊ねられたサー・ジムは、こう答えた。

「ファンへのメッセージは、マンチェスター・ユナイテッドの最優先事項がピッチでのパフォーマンスにあること。マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグに挑戦し、チャンピオンズリーグに挑戦することを望んでいる。それがマンチェスター・ユナイテッドだ」

「世界最高のクラブなのだから、世界最高のフットボールをするべきだ。でも、それは電気を点けるのとは訳が違う。スイッチを入れればユナイテッドがレアル・マドリーのようなレベルのフットボールができるようになるわけではない。11年もそれができていないのだからね。時間がかかるし、ちょっとした忍耐も必要だ」

ユナイテッドの新しい共同オーナーはこう続けた。「重要なのは、今後2～3シーズンのマンチェスター・ユナイテッドの軌跡を全員が観察することであり、その軌跡は良い方向でなければならない。そして、その軌道が良い方向に向いていなければならない」

「でも最終的には、クラブの成績は私たちの肩にかかっている。私は特にそうだが、デイヴ・ブレイルスフォードも深く関わってくるだろうし、クラブの他のスタッフもかかわる。そして、自然体で仕事に臨む必要がある」

「成功すればそれでいい。成功すれば、それはそれでいいと思う。でも、もし成功しなかったら、それは私たちの責任。その責任を理解しているし、できる限りの努力をする。マンチェスター・ユナイテッドを再び勝てるチームにするために、できる限り集中して仕事に取り組む」

「そのために私たちはここにいる」