ユナイテッドに通ずるINEOSの哲学とは
サー・ジム・ラトクリフが、自身の化学会社であるINEOSの重要な哲学のいくつかと、それがマンチェスター・ユナイテッドの倫理観にどのようにフィットするかについて語っている。
クラブの新共同オーナーは、火曜日の夕方に27.7%の株式取得を完了し、翌日MUTVのヘレン・エヴァンスとのインタビューに応じた。
ラトクリフは、オールド・トラッフォードの再開発と勝利の文化を浸透させる計画について触れたが、エリック・カントナとの会食や冒険好きであることなど、彼自身の人間性についても語った。
財を築いたビジネスであるINEOSは、彼の気持ちの強さを象徴するもので、その根底にあるマントラはクラブにも関係してくると彼は感じている。
「INEOSで使っている3つの言葉、それは気骨、厳しさ、ユーモア。その多くがフットボールにも当てはまると思う」
「気骨は絶対に必要だ。バルセロナでの1999年のチャンピオンズリーグ決勝を見ればわかるだろう。彼らは最後の最後まで戦ったんだ」
「厳しさとは、トレーニングに打ち込むこと、物事をきちんとこなすことだ」
「それに、人生には逆境がつきものだから、ユーモアのセンスも必要だ。(仕事では)多くの時間を費やすから、楽しまなきゃいけない」
「INEOSのもうひとつのスローガンは、気骨、厳しさ、ユーモアを支えるマナー。これも非常に重要」
「INEOSでは、人々はマナーを守る必要があると主張している。朝にはおはようと言葉を交わす。これは、フットボールやマンチェスター・ユナイテッドでも変わらないと思う」
ラトクリフと同僚のアンディ・カリーとジョン・リースは、25年以上にわたって、世界29ヵ国で事業を展開する数十億ドル規模の企業で勝利の文化を築いてきた。
そして彼は、ユナイテッドでもピッチの内外で物事の進め方に挑戦することを示唆した。
「INEOSの人間は、どんな理由であれ、諦めない。INEOSの上級管理職や重役を辞めた人はほとんどいない。なかなかの高齢になっても、仕事を続ける傾向にある」
「しかし、INEOSの環境は非常に厳しいと思う。私たちは成功することに非常に集中しているが、非常に協力的でフレンドリーでユーモアのある職場。従業員も楽しんでいると思う」
「労働環境に関する多くのことは、フットボールクラブにも同じように当てはまると思う」
「マンチェスター・ユナイテッドの労働環境も、スタッフが協力的である必要がある。ただ、エリートスポーツの世界なんだから、刺激的で、挑戦的で、競争的である必要がある。それと同時に、協力的であるべきだ」
「ユーモアも必要だ。雨の月曜日の朝に行くには、楽しい場所でなければならない」
「スパイクを履いてフィールドに出るんだ。そこにいたいという気持ちにならないといけない」