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プレシーズンの名試合6選

水曜日 26 6月 2019 18:17

ただのフレンドリー」という表現は妥当ではないと思えるほど、意義が満載なのがプレシーズンマッチだ。シーズン開幕に向けてフィットネスを調整する目的だけでなく、若手に機会を与えたり、ユナイテッドの名を世界に広めたりと、プレシーズンマッチには旨味がたくさん詰まっている。

ここでは、レッズの歴代のフレンドリーマッチにスポットをあてて書かれた『Forgotten Fixtures』の力を借りつつ、これまでのプレシーズンマッチの中から振り返っておきたい6試合をピックアップした。

ユナイテッド 4-0 ヨンショッピン(ポログラウンド、ニューヨーク、USA、1950年6月9日)

この試合は2日間にまたがって行われた。6月7日の午後10:15に開始して、終了したのが、日付が変わった8日の0:05だったからだ。「フットボールの試合にしては遅かった、いや早かった、かもしれないが、みな楽しんで家に帰っていったよ」と試合後に話したのはフルバックのジョン・ケイリー。もっともユナイテッドが4-0で勝利したのだから、相手のスウェーデン勢は不満足だったに違いないが。チャーリー・ミッテンがPK2本を決め、トミー・ボーガンとスタン・ピアソンがそれぞれ1点ずつマークした。

1974-75シーズンの公式チーム写真

ユナイテッド 1-1 ペルセポー(テヘラン、イラン、1975年5月27日)

1975-76シーズンのプレシーズンツアーは、スイスを出発した後、香港、オーストラリアを訪問したが、その間に経由したテヘランでプレーしたのがこの試合。マーティン・バカンやルー・マカリ、アレックス・フォーサイス、スチュワート・ヒューストン、スティーヴ・コッペルらは学校の試験があったために参加できず、移籍を考えていたトニー・ヤングは空港に現れずと、主力を欠いた状態で臨んだこの試合は、サミー・マッキロイの得点で引き分けた。

ユナイテッド 2-3 トッテナム(スワジランド、1983年6月4日、11日) 

FAカップ決勝戦でブライトン&ホーヴ・アルビオンを破って優勝したユナイテッドは、スワジランドでトッテナム・ホットスパーと2試合を戦った。1試合めはレッズが2-1で勝ったが、2試合目はスパーズが2-0で勝利。この2試合めの前には、両軍の選手による混合チーム、”トットマン・イレブン”がスワジランド代表と対戦し、混合チームが6-1で勝利した。


ペーター・シュマイケルが初めてユナイテッドでプレーしたのは1991年、サルフォードでの試合だった

ユナイテッド 1-2 マツダ(サルフォード、イングランド、1991年7月24日)

レッズのレジェンド、ビル・フォルケス率いる日本チームとの対戦で、ペーター・シュマイケルはユナイテッドのユニフォームで初見参した。その後クラブのレジェンドGKとなる彼の初戦は、2-1での黒星という苦いスタートだった。


2001年、タイでのフレンドリーマッチでスキルを見せつけたルート・ファン・ニステルローイ

ユナイテッド 2-1 タイ(バンコク、タイ、2001年7月29日)

タイの選手たちには、1回ゴールをきめるごとに1550ポンドという賞金が、地元のビジネスマンから提供されていた。そこへチーム監督のビラット・チャンパリッチがポケットマネーからさらに150ポンドを上乗せ。ニッキー・バットやウェス・ブラウンらをドリブルでかわしてゴールを決めたシラパンがこの賞金をゲットした。ユナイテッド側は、ライアン・ギグスとクイントン・フォーチューンが得点した。


前年度のトロフィを誇らしく掲げるユナイテッド、ポーツマスの選手

ユナイテッド 2-1 ポーツマス(アブジャ、ナイジェリア、2008年7月27日)

コミュニティ・シールドのリハーサルマッチの意味あいを含んだアフリカでのこの対戦は、観戦チケットに100万人もが応募したとナイジェリアのメディアは報じた。イングランドからも5000人、ガーナからも同じく5000の申し込みがあったという。クリス・イーグルスとカルロス・テベスのゴールでレッズで2-0でリードした後、ジャーメイン・デフォーがポーツマスに1点を返した。2週間後、ウェンブリースタジアムで再度両者が顔を合わせた試合は0-0ののち、サー・アレックス・ファーガソン率いるレッズがハリー・レッドナップのポーツマスをPK戦の末3-1で下した。

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