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ファン・ペルシ

W杯準決勝に出場した歴代のレッズ

2018年のW杯もいよいよ最終週に突入した。ユナイテッドからは7人の選手が準決勝戦に出場する。

これまで、ユナイテッドの選手でW杯の準決勝に進出した選手は、5人しかいない。そしてそのうちの2人だけが決勝戦出場を果たした。

今回は、ポール・ポグバ、マルアン・フェライニ、ロメル・ルカク、そしてイングランド代表の4人、フィル・ジョーンズ、ジェシー・リンガード、マーカス・ラッシュフォード、アシュリー・ヤングの7人が決勝戦出場をかけて戦う。その対戦を前に、先人5人の活躍をおさらいしておこう。

ボビー・チャールトン(イングランド対ポルトガル、1966年大会)

やはり最初はこの人、サー・ボビーだ。マンチェスター・ユナイテッドだけでなく、イングランド代表でも主力だった彼は、1966年大会では、2戦目のメキシコ戦でイングランド代表のこの大会初ゴールをマークした。

ボビー・チャールトン
1966年の準決勝、対ポルトガル戦でイングランドの2点目を決めるボビー

ポルトガルには強敵エウセビオがいた。

今大会の2大ベストプレーヤー同士の対決となったこの対戦で、チャールトンはセカンドチャンスからイングランドの先制点を仕留めると、試合終了10分前にも追加点をあげて勝利を確実にした。エウセビオがその後ペナルティから1点を返し、彼にとってこの大会8本目のゴールを決めたが、決勝進出には及ばず、イングランドが同国史上初の、そしてこれまでで唯一の決勝戦進出を決めた。

この試合の時、ボビーの父(同じくボブ)は、鉱山に潜って仕事中だった。ボビーと弟のジャックはともにこの試合に先発出場していたが、さすがにそう何度も上司に休暇を願い出るのは気が引けて、父ボブは観戦を断念したのだった。

1969年に放送されたテレビ番組の中で父ボブは、地上で作業していたスタッフが、逐一ゲームの流れを報告し、ボビーがゴールを決めたことも伝えてくれていたと述懐している。この大会ではボビーはゴールデンボール賞を受賞し、その後同年のバロンドールにも輝いた。

ノビー・スタイルス(イングランド対ポルトガル、1966年大会)

ノビーも、ボビーと並んで唯一、リーグタイトルと欧州カップ優勝、W杯優勝を経験したイングランド人選手だ。そして彼は、ユナイテッドサポーターだけでなくイングランドの人々にも広く愛された。ここ最近、イングランドのいたるところで流れているバディール&スキナーが歌うイングランド代表の応援ソング、『Three Lions』の中にも、1966年の決勝戦で西ドイツに勝利したあと、ノビーがピッチで踊っていたことを歌った一節があるが、そんな彼も、試合中は大真面目だった。

ポルトガルとの準決勝では、スタイルスは相手チームの最も危険な選手、エウセビオをマークするという、最重要任務を担った。

アルフ・ラムジー監督は彼にこう言ったという。

「ノルベルト、今日の試合に勝つためには、相手のベストプレーヤー、エウセビオを封じる必要がある。君に彼をマークして欲しい」。

スタイルスのこの試合での働きがいかにイングランドの2-1勝利に致命的だったか、チャールトンも後に振り返っている。

「あれが私のイングランド代表戦でのベストマッチだったという人もいるが、ノビーの体を張ったプレーなしには、私のプレーも徒労に終わっていた。彼が我々選手達の意志と、この国の人々の期待をつないでくれたんだ」

ノビー
エウセビオとの競り合いに挑むノビー(背番号4)

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル対フランス、2006年大会)

準々決勝ではPK戦で決勝点を決めて、イングランドの敗退に加担したロナウドだったが、準決勝では自国にとって有利な結果を引き出すことは叶わなかった。

ジネディーヌ・ジダンに率いられたフランスは、彼が前半戦にペナルティから決めた1点を守って1-0で逃げ切った。イングランド代表の準決勝進出を見越してすでにチケットを買っていた一部のイングランドサポーターからブーイングが浴びせられる中、ロナウドは渾身のパフォーマンスを披露した。イングランドに戻った彼は、06-07シーズンには一層奮起し、ユナイテッドのリーグタイトルに貢献、自身はPFAプレイヤーズ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

ロナウド
フランスのリリアン・テュラムと競り合うロナウド

ルイ・サハ(ポルトガル対フランス、2006年大会)

ロナウドが涙を流した一方で、歓喜に酔いしれたのはルイ・サハ。フランスがポルトガルを下した準決勝戦で後半戦に途中出場。しかし警告を受け、決勝戦出場は叶わなかった。その決勝戦では、フランスはイタリアと1-1のドローの末、PK戦で敗れた。ジダンの退場で記憶される試合でもある。

サハ
2006年大会のフランスの決勝進出に寄与したサハ

ロビン・ファン・ペルシー(オランダ対アルゼンチン、2014年大会)

2014年大会は、ロビン・ファン・ペルシーとオランダ代表にとって、もっとも苦い思い出の残る大会だ。彼らは前評判が高かったわけではなかったが、ルイ・ファン・ハールが採用した3-5-2の戦術がはまり、さらにファン・ペルシーの活躍で、オランダは準決勝まで到達した。しかしリオネル・メッシ擁するアルゼンチンにPK戦の末に敗れた。

しかしファン・ペルシーは、コロンビア代表のハメス・ロドリゲス(6点)とドイツのトマス・ミュラー(5点)に次ぎ、今大会の得点ランク3位につけた。

 

ここではこれまでW杯準決勝に出場した5人のレッズを挙げたが、今大会でその数はいきなり2桁に飛躍する。7人のレッズの善戦を祈って。