トムが選ぶ究極のレッズは？

2021年7月にオールド・トラッフォードに復帰して以来、ヒートンは多種多様な才能に囲まれている。そんなチームメイトたちと日々ともにトレーニングすることは、この企画に取り組む上でヒートンに多くのアイデアを与えてくれたことだろう。

ここから下にスクロールして、経験豊富なショットストッパーが誰を選んだのか、見てみよう。

右足：マーカス・ラッシュフォード

「僕らには才能豊かな選手が揃っているけれど、強いて言うならラッシーの右足かな。純粋にパワーがあるから。彼がシュート体勢に入ると、他の選手はたいてい道を開けるんだ。ロケット弾が飛んでくるからね。彼のシュートはクオリティも精度も高いから、（セーブするのは）難しいんだ」。

左足：ルーク・ショー

「アントニーは左足でインサイドに切り込んでくるし、レンタルから戻ってきたアマドもいる。リチャも左足でグイグイ来る。でも僕はルークを選ぶよ。僕がクラブに戻って以来、彼の左足のクオリティーは本当に素晴らしいからね。昨シーズンは左サイドバックだけでなく、センターハーフもこなしていた」。

ペース：マーカス・ラッシュフォード

「ラッシーは、まるでそこに誰もいないかのように相手を追い抜いていく。だから彼で決まりだね。右サイドバックなら、アッザ（アーロン・ワン・ビサカ）を抜ける選手はそう多くない。でも、この2人が直線でスプリントをしたら、ラッシーが勝つんじゃないかな」。

フィニッシュ：アントニー・マルシャル

「アントニー・マルシャルは、カーブをかけることもできるし、しなるボールを打つこともできる。パワー全開でも打てるし、頭上を越える球も蹴ってくる。彼には独特の落ち着きがあるんだ。ゴール前であんなふうに落ち着いていられるとGKにとっては難しい。（キーパーとしては）早めにシュートを打って欲しいから、そういう風にうながすこともあるけれど、アントニーに対しては、そうした小技はなかなか効かないんだ。だから彼に打たれるとネットに入れられてしまうことが多い」。

ヘディング：ハリー・マグワイア

「ハリーは空中戦ではほとんどの選手を打ち負かせるし、クロスからのセットプレーに絡むのもうまい。ロングボールやセットプレーで彼が負けるのをほとんど見たことがないよ。だからハリーで決まりだ」。

パス：クリスティアン・エリクセン

「このクラブの中盤の選手たちはみんなパスがうまい。 クリスティアン、カザ、ブルーノ、みんなだ。メイソン・マウントもその中の一人だね。でも、強いて言うなら、テクニック、両足使いという点で、クリスティアンかな」。

タックル：リサンドロ・マルティネス

「これはリチャかカザのどちらかだろうね。カザは中盤からのタックルが大好きで、彼が飛び込む姿をみんなも見たことがあるはずだ。でも、センターバックであるリチャの方がタックルする回数が多いから、リチャを選ぶかな。タックルにおけるアグレッシブさと粘り強さ、そして強さと体の使い方はトップクラスだ」。

スキル： アントニー

「アントニーかアマドだ。2人ともものすごくトリッキーな選手だ。重心とバランスが素晴らしい。彼らは相手のバランスを崩すのが上手い。この2人のどちらかを選ぶのは難しいね。イメージとしては、彼らは相手をそこに座らせて、その周りをぐるぐるドリブルして、マヌケ者に見せてしまうような感じだ。だから彼らみたいなトリッキーな選手からは片時も目が離せないのさ！アマドがレンタル移籍していたこともあって、観察する時間が長かった、という点で現時点ではアントニーを選ぶよ」。

メンタリティ：ラファエル・ヴァランヌ

「当然のことながら、精神的に強くなければマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることはできない。その点についてはチーム全員に共通していると思う。その中であえてラファを選ぶよ。他のクラブでプレーしていた頃、そしてこのクラブのドアを開けて入ってきた瞬間からのパフォーマンスを考慮してね。彼は本当に強靭なメンタリティーの持ち主で、どんな試合でも、毎日どんなことをしていても、それを発揮してくれる。口数は多くないけど、彼が話せばみんなが耳を傾けるんだ」。