リンデロフ

リンデロフがスパーズ戦で見せた真価とは?

2017年にベンフィカからマンチェスター・ユナイテッドに入団したときのビクトル・リンデロフの評判は、『スタリッシュなディフェンダー』というものだった。ネマニャ・ヴィディッチよりはリオ・ファーディナンドに近く、スティーヴ・ブルースよりはギャリー・パリスター寄りのスタイルだ。

センターバックでよく言われるところの、『シルクと鉄』のコンビなら、シルク役がリンデロフだった。実際、前監督のジョゼ・モウリーニョが再三賞賛していたように彼はボールの扱いが巧く、現指揮官のオーレ・グンナー・スールシャールもウェンブリー・スタジアムでのトッテナム戦での彼の活躍を見た後、「プレーが洗練されている」と絶賛した。

しかし、ひとたびプレミアリーグに順応し初めてからは、リンデロフはバック4の中心で、どんな状況にも動じない冷静さを発揮している。

カイル・ウォーカーに挑むネマニャ・マティッチ
カイル・ウォーカーに挑むネマニャ・マティッチ

それが実現した大きな要因のひとつは、リンデロフがイングランドのトップリーグでプレーするのに必要とされるフィジカルを身につけたことにある。

雨風にさらされたハダースフィールドとの対戦では、相手に前半戦に2点を奪われるという手痛い洗礼を受けた。この試合がリンデロフにとってプレミアリーグ最初の試練だった。その前節のアンフィールドでのリヴァプール戦では(0-0)、終了間際のロスタイムにピッチに送り出されたが、ハダースフィールド戦では、負傷したフィル・ジョーンズと交代して23分から出場した。

この試合が行われたのは10月21日だった。つまりリンデロフは、リーグ戦ではそれまで出場機会が与えられていなかったということ。当然ながら、順応するにはより時間を要する。強風が吹きすさぶ中、GKヨナス・レッスルのゴールキックの処理で判断ミスをしたことで、ロラン・デポイトレに、結果的に決勝点となる追加点を許してしまった。

しかし徐々に真価を証明する時間を与えられると、2018年2月、オールド・トラッフォードでブライトンに勝利した一戦で、リンデロフは観衆の心をつかむ会心のプレーを見せた。相手のMFアントニー・クノッカールに闘志むき出しのタックルで挑んだとい、ファンは大いに沸いた。当然ながらファウルとなって相手にFKを与えたが、みなが期待していた、リンデロフのアグレッシブさを象徴したプレーだった。

そして彼自身、状況が適切で、フェアなチャレンジである限りは、ハードタックルを恐れなかった。ファウルの規定が厳格さされるにつれ、タフなタックルは以前よりも見られなくなっているが、サポーターはいまでも血を煮えたぎらせて必死にボールを奪い合うような熱いプレーをこよなく愛している。

ビクトルのプレーで注目されがちなのは、スパーズ戦でハリー・ウィンクスを全力でインターセプトしたようなシーンだろう。これと、ヴィディッチの残忍なタックルをファンがいかに比較するかは興味深いところだ。2013年、同じスパーズを相手に、ヴィディッチがカイル・ウォーカーとせめぎあった場面と・・・。

対スパーズ戦において、これは卓越した個人技とチームワークが混ざり合った記憶に残る名戦だった。

トッテナム戦ハイライト動画

リンデロフがヴィディッチのクローンのようになっていくと言っているのではない。近頃Inside United に語ったところでは、彼自身は、ボールプレーを得意とするセンターバックであると認識している。しかしそこに、屈強な相手のセンターフォワードとバトルを展開して抑え込めるようなフィジカルが加わった。

スールシャールの初陣となったカーディフ・シティー戦では、マーカス・ラッシュフォードのゴールの起点となるなど、プレーに自信が溢れ出ていた。それは彼の今後の成長を示唆するだけでなく、彼にはこのようなタフさがあり、イングランドで成功を収めるのに必要なことを彼がまさに習得中でるということを証明している。

 

オピニオンは、著者自身の見解であり、マンチェスター・ユナイテッド・フットボールクラブの見解ではありません。

 

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