ウルヴズ 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、月曜の夜に開催されたプレミアリーグ2019-20シーズン初のアウェイゲームで、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズに1-1のドローに抑えられた。
ユナイテッドは、28分にアントニー・マルシャルのゴールで先制したものの、後半にルベン・ネヴェスにセンセーショナルな得点を許して同点に追いつかれた。その後ポール・ポグバがPKを獲得して決勝点を決めるチャンスを得たが、自ら蹴ったボールはGKのルイ・パトリシオにセーブされた。
立ち上がりは静かな攻防となり、ユナイテッドがポゼッションでは上回るも、しっかり統制されたウルヴズの守備の前に決定的なチャンスを作れない展開が続いた。
最初に形となったのは、ポグバの代名詞でもあるクロスフィールドパスから。左ウィング位置でポグバからのボールを受け取ったマーカス・ラッシュフォードがライアン・ベネットをかわしてクロスを上げるも、ボックス内で待っていたマルシャルには合わず。
28分、再び同じコンビがチャンスを作る。敵陣内でボールをもらったラッシュフォードは、ルーク・ショーのランに引き寄せられたウルヴズ守備陣の隙を見逃さず、マルシャルにパス。
ボックス内でボールを受けたマルシャルは、力強いシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
このゴールにより前に出ざるを得なくなったウルヴズは、ラウール・ヒメネスのシュートがブロックされた後、ディオゴ・ジョッタにも危険なランでヒヤリとさせられる。
だがそれでも主導権を掴んでいたのはユナイテッドの方。ウルヴズの攻撃的なウィングバックを下がらせるなど、オーレ・グンナー・スールシャール監督のチームが前半のポゼッションで70%を支配し、圧倒した。
ウルヴズは、後半開始と同時に守備のマット・ドハーティに代えてアダマ・トラオレを投入。この選手交代により、ウルヴズはより攻撃的なプレーに変わった。そのトラオレは、交代出場直後にヒメネスにクロス。ヒメネスのシュートはワイドに流れたが、選手交代により局面に変化が生じたことを表す場面と言える。
54分にはトラオレがフリーキックを獲得し、ヒメネスがヘディングシュートで終わるもポストに直撃。こぼれたボールにはダビド・デ・ヘアが反応し、ユナイテッドがクリアーに成功する。
だが、この直後にウルヴズが同点ゴールを決める。コーナーキックを頭で跳ね返したユナイテッドだったが、足元でボールを受けたネヴェスのシュートがクロスバーのちょうど下に収まり、同点ゴールが決まった。
この得点シーンはVARにより確認され、ゴールと認定された。
序盤は静かな立ち上がりだったが、同点に追いつかれてからは攻守が激しく入れ替わる一戦に変貌。ユナイテッドは、マルシャルとポグバで攻め上がり、ペナルティエリア内でポグバがベネットに倒され、PKを獲得する。
倒されたポグバがキッカーを務めたが、PKはパトリシオに止められてしまい、モリニューに集まった3万1314人の大半が安堵した。
ユナイテッドで初先発出場したダニエル・ジェームズ、それからラッシュフォードも終盤にシュートを放ったが、ゴールをこじ開けられず。
81分には再びトラオレがチャンスメーク。クロスにジョニー・カストロが頭で反応したが、これはデ・ヘアが対応した。
レアンデル・デンドンケルもジョッタと左サイドでビルドアップ後にシュートを放ったが、枠を大きく外れる。
これが最後のチャンスとなって、両チームが勝ち点1を分ける結果に。それ���も、4月に同じ会場で行なわれたリーグ戦で敗れた結果を考えれば、成長の跡がうかがえる試合だった。
チーム情報
ユナイテッド:デ・ヘア、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ショー、マクトミネイ、ポグバ、ジェームズ(89分にグリーンウッドと交代)、リンガード(80分にマタと交代)、ラッシュフォード(89分にアンドレアスと交代)、マルシャル
出場機会がなかったサブ:ロメロ、トゥアンゼベ、ヤング、マティッチ
得点:ラッシュフォード
ウルヴズ:ルイ・パトリシオ、ベネット、コーディ、ボリー、ドハーティ(46分にトラオレと交代)、デンドンケル、ネヴェス、モウチーニョ、ジョニー、ジョッタ(85分にネトと交代)、ヒメネス(90+1分にクトローネと交代)
出場機会がなかったサブ:ルーディ、ヴィナグレ、サイス、ギブス・ホワイト
得点:ネヴェス