マンチェスター・ユナイテッドは、敵地で行なわれたUEFAチャンピオンズリーグ・グループA、CSKAモスクワ戦に4-1で勝利した。ユナイテッドはロメル・ルカクが2ゴール、アントニー・マルシャルとヘンリク・ムヒタリアンがそれぞれ1ゴールをマーク。CSKAは終了直前に交代出場のコンスタンティン・クチャエフが1点を返している。
ユナイテッドは、試合開始早々に先制。左サイドからマルシャルが上げたクロスをルカクがヘディングで決めて均衡を破った。この展開に、アウェイスタンドから試合を観戦していた600人のユナイテッドファンも沸いた。
この直後、アラン・ザゴエフに強烈なシュートを打たれたものの、ダビド・デ・ヘアが見事な反応を見せて阻止。CSKAが前半に作った決定機はザゴエフのシュートくらいで、ユナイテッドはルカク、マルシャル、そして昨季に続いてムヒタリアンが欧州戦で魔法のようなパフォーマンスを披露し、ホームチームを守勢に追いやる。
ムヒタリアンは、左ウィングバックとして起用されたデイリー・ブリントからのパスをシュートで終えるも、経験豊富なGKイゴール・アキンフェエフに防がれる。だが、これから程なくしてムヒタリアンはペナルティエリア内でゲオルギ・シェンニコフに倒され、ユナイテッドがPKを獲得。これをマルシャルが決めてリードを2点に拡大した。
アレクサンドル・ゴロヴィンが若い勢いを感じさせるシュートを放ったが、ユナイテッドが容赦なく攻め立てる展開に。先制点を決めたルカクは、マルシャルのクロスをクリアーミスしたCSKAのセンターバック、ヴァシリ・ベレズツキのミスを見逃さず、3点目を蹴り込む。ルカクは今季10ゴール目に到達した。
3-0でリードしてもCSKAの闘志は衰えなかったものの、フェドル・チャロフのシュートはデ・ヘアが抑え、ヴィチーニョの強烈なシュート、ザゴエフの低い軌道のシュートもユナイテッドの守護神がきっちり対応する。
後半早々にはルカクがハットトリック達成かと思われたシュートシーンもあったが、アキンフェエフのファインセーブに阻まれてしまう。アシュリー・ヤングのクロスからブリントが空中戦で競り勝ってヘディングシュートを放ったものの、またアキンフェエフが立ちはだかる。
その後アキンフェエフはマルシャルのシュートも防いだが、セカンドボールをムヒタリアンが押し込んで4-0。そのムヒタリアンに代わってピッチに立ったジェシー・リンガードは、交代早々にマルシャルのスルーパスに反応したがアキンフェエフに止められてしまう。
CSKAの交代選手クチャエフに89分にゴールを決められてしまいクリーンシート達成とはならなかったが、ユナイテッドがロシアでの試合で勝利を収めた。
チームラインナップ
CSKAモスクワ:アキンフェエフ(キャプテン)、ヴァシン、ベレズツキ、イグナシェヴィッチ、ヴェアンブローム、フェルナンデス、ザゴエフ(72分にミラノフと交代)、シェニコフ、ヴィチーニョ(84分にクチャエフと交代)、チャロフ(66分にジャマレトディノフと交代)
出場機会の無かったサブ:ポマズン、Aベレズツキ、ナバブキン、ナトホ
ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(キャプテン/66分にダルミアンと交代)、リンデロフ、バイリー、スモーリング、ブリント、マティッチ、エレーラ、ムヒタリアン(60分にリンガードと交代)、マルシャル(72分にラッシュフォードと交代)、ルカク
出場機会の無かったサブ:ロメロ、トゥアンゼベ、マクトミネイ、マタ
ユナイテッドの次戦は?
ロシア遠征を終えたユナイテッドは、28日(木)午前4時にマンチェスターに帰国後、30日(土)の午後3時からクリスタル・パレスと対戦するという理想的とは言えないスケジュールをこなさなければいけない。開幕から6節を終えてゴールのないパレスは、フランク・デ・ブール前監督を解任し、ロイ・ホジソン監督が後任に就任した。