バイリー

バイリー「失った時間の分だけプレーで取り返す」

火曜日 03 3月 2020 19:22

マンチェスター・ユナイテッドは、シーズン終盤に向けて、3つのコンペティションでの戦いに挑むが、ディフェンダーのエリック・バイリーは、怪我でプレーできなかった分を、これから懸命に取り返すと誓った。

コートジボワール代表のDFバイリーが、今シーズン初めてピッチに立ったのは先月、ユナイテッドが2-0で勝利したプレミアリーグのチェルシー戦だった。彼が2016年にビジャレアルから移籍してきて以来、応援しているファンたちは、この試合でのバイリーのパフォーマンスにも喝采を贈った。

そして先週の木曜には、オールド・トラッフォードでのクラブ・ブリュージュ戦に出場し、5-0とふたたびクリーンシートに貢献した。この試合に合わせて発刊されたUnited Reviewとのインタビューで、バイリーは怪我からの復帰、そしてこれからの抱負について語っている。

実戦復帰おめでとう。体調が回復してほっとしているところだね。
ありがとう。特別な瞬間を味わっているよ。怪我で離脱している間は辛い思いを味わう。だから、それを過去のこととして語れる今を、とても幸福に感じることができるよ。回復に向けては本当に頑張った。だからまたチームに復帰できてとてもうれしい。この先はシーズン終了まで、怪我なく終えたいと願っているよ。


バイリーの超絶タックル! 動画

バイリーの超絶タックル!

今シーズン初出場でバイリーが見せたスライディングタックル

療養期間中はどれくらい大変だったのだろうか?
状態ごとにいくつかの段階があって、手術後の、最初のリハビリテーションはスペインでやった。その次はマンチェスターに戻って、本格的にジムでのワークアウトを始めた。それからグラウンドでのワークアウトや、その他自分にできるエクササイズも取り入れて、最終的に全体練習に参加できるようになった。リハビリ中は一人でやっていたから、一日中、かなり遅い時間まで黙々とやっていたよ。でも、復帰したときに十分な体力をつけているためには、それは欠かせないことだった。

それだけに、チェルシー戦で実戦に復帰したときのうれしさは格別だったのでは?
本当に最高の瞬間だった。あれが自分にとって今シーズン最初の試合だったし、チームに戻れて本当にうれしかった。先発イレブンに戻って良い試合ができたことだけでも感激だったのに、試合にも勝てたんだからね。


その試合では、マテオ・コバチッチのゴールをブロックし、華麗なターンからミシー・バシュアイのペナルティエリア内でのシュートも阻止した。そのヒーロー的な働きはソーシャルメディアでも絶賛されたけれど、感想は?
ディフェンダーとしては、やるべきことは後にも先も、ゴールを防いでクリーンシートを守ることだ。でもそれは、とくにチェルシーのような強豪相手ではなかなかできることじゃない。あの試合でのような、タフなマッチアップには燃えるよ。それで試合にも勝てたのだから最高だ。あのターンは・・(笑)、ソーシャルメディアが好きそうな感じのものだけれど、やろうと思ってやったことじゃない。何も考えずに自然とできたことなんだ。あのプレーはなかなかよかった。だけどそれよりも、試合全体を通してしっかり守れたことについてを強調したい。ユニットでしっかり守れているという自信があってこそ、ああいうプレーも出せたのだと思うからね。


バイリーの華麗なテクニック 動画

バイリーの華麗なテクニック

スタンフォード・ブリッジでエリック・バイリーが魅せた

療養期間中にユナイテッドとの契約を更新した。チームへの忠誠心の表れだろうか。
僕にとっては重要なことだった。怪我と格闘していた、まさにその最中に、クラブは僕への信頼を見せてくれたわけだからね。それはただ単に契約が延長されただけでなく、このクラブの、このチームの一員であり続けることができるという特別な思いを、僕に抱かせてくれるものだ。そして僕は、クラブが示してくれた誠意に対する感謝の気持ちを、プレーで返していきたいと思っている。

エリック・バイリー 言う

トッププレーヤーが加わり、アカデミーから若手もファーストチームに上がってきている。このまま続けてポイントを取っていけば、ものすごい進化を遂げられると思う。

これまで欠場し��いた分を取り返したい、という気持ちだろうか?
このチームでプレーするとき、僕はいつでも、自分のベストを出しつくし、できる限りのことを、このチームのためにしたいという思いでいる。でも、怪我から復帰したあとはその思いは一層強くなる。失った時間を少しでも取り返したい。100%コンディションが戻ったいま、それを実行に移せることにワクワクしているよ。

今シーズンこれまでチームを外側から見ていて、いまの現在地をどのように分析している?
着実にチームは成長していると感じている。ここ数年、それにこの数ヶ月の間にもチームにはかなりの変化があった。トッププレーヤーが加わり、アカデミーから若手もファーストチームに上がってきている。このまま続けてポイントを取っていけば、ものすごい進化を遂げられると思う。


エリック・バイリー 言う

ブルーノは純粋に才能の塊だ。昨シーズンのポルトガルリーグの年間最優秀選手に選ばれた彼の実力は、すでに僕たちも実感している。

今シーズン新たに加わった選手の印象は?
チームの成長のためには、新しい戦力を迎え入れることはとても重要だ。夏にはハリーとアーロン、ダニエルが加わって、戦力は格段にアップした。それに1月の移籍市場でも、僕らはとてもポジティブな補強ができたと感じている。それはトレーニングで見ているだけでも明らかだ。オディオンは、ワトフォード時代にプレミアリーグも経験しているベテランだ。攻撃陣に有益なノウハウをもたらしてくれる。ブルーノは純粋に才能の塊だね。昨シーズンのポルトガルリーグの年間最優秀選手に選ばれた彼の実力は、すでに僕たちも実感している。プレミアリーグは初の体験だけれど、彼の持つクオリティーは明らかだ。彼らはそれぞれ自分が持てるすべてをチームに注入して、前進するための助けになってくれているよ。

エリック・バイリーのインタビューは、2020年2月27日発刊のUnited Reviewに掲載されている。バックナンバーの購入はこちらから。

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