フルアム 0-3 ユナイテッド
ポール・ポグバの2ゴール、アントニー・マルシャルにも得点が生まれ、マンチェスター・ユナイテッドはクレイブン・コテージでフルアムを下し、プレミアリーグ4位に浮上した。
前半10分まではポゼッションで苦しみ、ホームのフルアムに押される場面も少なくなかった。特に、アンドレ・シュールレを起点としてカウンターアタックが厄介で、5分までにビハインドを背負わされていても不思議ではないシーンもあった。シュールレからのクロスにルシアーノ・ビエットがボレーで反応したが、これはワイドに外れて肝を冷やす。
先発に復帰したマルシャルは、ボールに触れるたびにフルアムDFにプレッシャーをかけ続けた。自分でシュートを打つ方が良い選択肢に思える場面でもポグバへのパスを優先させたが、その姿勢がゴールを生むことに。完璧なタイミングでマルシャルからのパスを受けたポグバは、左足を振り抜き、先制に成功する。
そして、ユナイテッドにとって2本目のシュートがチームに追加点をもたらした。そのゴールは、2007年2月のフルアム戦でクリスチアーノ・ロナウドが決めた決勝点を彷彿とさせるもので、ゴールスコアラーはマルシャルだ。自陣でボールを持ったマルシャルは、ドリブルを止めずに前進。デニス・オドイのチャレンジをかわすと、セルヒオ・リコの牙城を崩し、ユナイテッドがリードを2点に広げる。
前半終了前には、フィル・ジョーンズがロングシュートを選択したものの、これはバーを越して3-0という展開には持っていけなかった。
今節でキャプテンマークを巻いたダビド・デ・ヘアがカラム・チェンバーズの低いシュートを抑えた以外にも、ユナイテッドは昨年12月にオールド・トラッフォードでフルアムと対戦した時以来センターバックでコンビを組んだスモーリングとジョーンズが、フルアムのチャンスの芽を摘み続けた。
フルアムでは、アレクサンダル・ミトロヴィッチ、そして元リヴァプールのライアン・バベルが決定機を作った。後者のシュートはポストに嫌われたが、その前の時点で、ユナイテッドはポグバの2点目でリードを3点に広げていた。
ルカクが相手DF 2人を引きつけて出したパスを受け取ったマタが、マキシム・ル・マルシャンにペナルティーエリア内で倒され、ユナイテッドがPKを獲得。これをポグバが決めて、この日2ゴール目。スールシャール体制でのプレーを楽しんでいるポグバは、出場したプレミアリーグ直近9試合で実に13ゴールに絡む活躍(8ゴール、5アシスト)を見せている。
マルシャルに代わって交代出場したアレクシスにもゴールのチャンスはあった。フルアムのセンターバックがヘディングでボールを交換しようとしたのを逃さずに奪い取ることに成功したが、シュートはGKのリコに阻まれた。
終盤には、デ・ヘアを攻略できなかったミトロヴィッチのフラストレーションが爆発し、両者が小競り合いを見せ、イエローカードが出されたが、ユナイテッドが2試合続けてクリーンシート(無失点)を達成。
3-0での快勝により、少なくとも日曜にチェルシーが敵地でマンチェスター・シティーと対戦するまでは暫定4位のポジションを維持できる。どちらにしても、自信を持った状態で、来週火曜日に行なわれるパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ・ラウンド16 第1戦に臨めそうだ。
試合情報
ユナイテッド:デ・ヘア(c)、ダロト、ジョーンズ、スモーリング、ショー、エレーラ(85分にバイリーと交代)、マティッチ、ポグバ(74分にマクトミネイと交代)、マタ、ルカク、マルシャル(69分にアレクシスと交代)
出場機会のなかったサブ: ロメロ、ヤング、ラッシュフォード、リンガード
イエローカード:マティッチ(43分)、デ・ヘア(90分)
得点:ポグバ(14、65分)、マルシャル(23分)
フルアム:リコ、オドイ、ル・マルシャン、リアム、ブライアン(80分にセセニョンと交代)、チェンバーズ、セリ、シュールレ(53分にクリティーと交代)、ビエット(77分にケアニーと交代)、ミトロヴィッチ
出場機会のなかったサブ: ケバノ、アイテ、ザンボ・アンギッサ、ファブリ
イエローカード:ブライアン(25分)、チェンバーズ(38分)、ミトロヴィッチ(90分)
審判:ポール・ティアニー