サンチョ

ジェイドン・サンチョに期待できること

火曜日 27 7月 2021 15:26

マンチェスター・ユナイテッドと新たに契約を結んだジェイドン・サンチョは、現在イングランドでもっともエキサイティングな若手フットボーラーの一人だ。

しかし、彼がキャリアの大きな一歩を踏み出したのはドイツのボルシア・ドルトムントだった。よって、ユナイテッドサポーターの中には、��の21歳のプレーをまだそれほど見たことがない人もいることだろう。

レッズの新星に何を期待するかを知るには、サンチョが2017年にドルトムントに移籍して以来、彼を注意深く見守ってきたユナイテッドファンに話を聞くのが一番だ。

そこで、ドイツサッカーに精通したフリーランスのフットボール・ジャーナリストでMUFCでもおなじみのマット・フォードに話を聞いた。

サンチョ「このクラブの一員になりたかった」

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ユナイテッドへの移籍が完了したジェイドン・サンチョの独占初インタビュー

やあマット、ブンデスリーガを毎週プロ視点で観察していた君から見て、ユナイテッドが獲得したのはどのような選手だと言えるだろうか?

「4年間、彼を見続けてきた。とくにここ数年は何十回となく彼を間近で見てきたが、彼は本当に素晴らしい小柄な選手だ。それは彼のスタッツを見れば明らかだよね。彼のゴール数やアシスト数がそれを物語っている。直近の3シーズンでは、12ゴール、17ゴール、8ゴール、そして同じくらいのアシストも記録している。実際彼はとんでもない選手だよ。突破力があり、トリッキーで、個性的だ。コントロールも素晴らしい。常に違いを生み出すことができる選手だ」

「昨シーズンを振り返ると、彼はドルトムントがチャンピオンズリーグに復帰を果たす大きな原動力になった。彼はRBライプツィヒとの重要な一戦で2ゴールを決め、その数日後に行われた同じくライプツィヒとのカップ戦でも2点決めている。サンチョの好調さが鍵となった試合だ。カップ戦では、サンチョは準決勝以外のすべての試合で得点し、得点がなかったその試合では2アシストを献上している。チャンピオンズリーグでもゴールを決めているし、クラブ・ブルージュ戦でのフリーキックは傑出していた」

ユナイテッドにはすでに優秀なフォワードがいるけれど、たとえばラッシュフォードやグリーンウッドと比べて彼のすごさとは?

「去年、『ラッシュフォードやグリーンウッドのようなタイプの選手が必要なのか、それとも正統派の9番が必要なのか』という議論があったよね。カバーニが来る前のことだ…。ラッシュフォード、マルシャル、グリーンウッドの3人の中では、私はサンチョはマルシャルと似たタイプだと感じている。プレーがよりダイレクトで、ペネトレーションをしかけていく。もっともマルシャルほどの怪我の問題はないが」

「サンチョは古典的なタイプのウインガーだ。彼の後ろにオーバーラップやアンダーラップするサイドバックがいるとより効果的だという意見を目にしたことがあるが、それはある意味正しいと思う。サンチョが左サイドでプレーする場合、ルーク・ショーのような選手が後ろにいたら、かなり危険な存在になれるだろうね」

EURO2020に出場したイングランド代表ではサンチョは右サイドでプレーしていたが、オーレ・グンナー・スールシャール監督はどこで彼を使うつもりだろうか?

「彼はドルトムントでは両方のウィングでプレーしていて、試合中にサイドをチェンジしているのも何度も見たことがある。アーリング・ハーランドの後ろで、トルガン・アザール、マルコス・ロイス、時にはユリアン・ブラントと3人で先発することが多かった。その中で彼は左から右へ、だいたいはアザールとポジションを変えていた。彼は豊富なオプションをもたらすことができるし、ビッグゲームで得点が決められる。チャンピオンズリーグでの経験やカップ戦での優勝経験もある。そしてどのポジションでプレーしても、彼らしさがあるのも魅力だ」

サンチョについて知っておくべきこと

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新加入ジェイドン・サンチョのこれまでの歩み。

彼の人柄はどう?彼が話している姿を、ファンはあまり見たことがないと思う。

「彼はチームにもよく溶け込んで、人気者だったようだ。彼はいつもチームメイトと笑い合ったり、冗談を言ったりしていた。アーリング・ハーランドとは、ピッチの上でも外でとても仲が良かったようだね。ピッチの上での彼との連携はとてもよかったから、カバーニとどういう絡みを見せるかは楽しみだ。彼はサイドバックと連携するだけでなく、メインストライカーだったハーランドや、もう少し上のポジションでプレーするマルコス・ロイスともうまく連携をとっていた」

「ピッチ外ではみんなと仲が良かったようだ。それにドルトムントのサポーターからも愛されていた。だから、彼が変化を求めていたことも、理解してもらえた。私が知る限り、彼は本当に良い奴だよ」。

マットの記事は、彼のTwitter at @matt_4dでチェック

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