ラッシュフォード「オールド・トラッフォードとの絆は感動的」
マーカス・ラッシュフォードは、心を落ち着けた状態でオールド・トラッフォードでプレーするのに約1年かかったと語った。
イングランド代表のマーカスは、カタールでのワールドカップに出発する前に、元ユナイテッドのダニー・ウェバーとのインタビューに応じた。
その中でラッシュフォードは、少年時代から憧れていたクラブを代表する立場について、「ジェットコースターに乗っているような気分」と話した。
シアター・オブ・ドリームスでの最初の2試合、ミッティラン戦とアーセナル戦で4ゴールの大活躍だったものの、彼は自身がファンだったことを踏まえ、情熱や時折見られる制御が難しい感情に対処する方法を学ぶのに時間がかかったと説明。
「ファンである以上、みんなが(ホームで)試合を見ているときの気持ちはなんでも理解できる」
「時には夢中になってしまう場合もあるけれど、それは間違いなく自分のパフォーマンスや意思決定に影響を与えるから、微妙なラインを見極めなければならないんだ」
「変な話だけどね。でも、自分の感情をコントロールするために、ファンを遮断しなければならないんだ。そうしないと、ファンが感じていることを自分も自然に感じてしまう。ジェットコースターのような感情を抱くわけにはいかない」
アンフィールドでの一戦で、若きラッシュフォードはアルベルト・モレノへ激しいチャレンジを見せてしまい、開始数分で退場処分を受けそうになった経験により、彼は早々に考えを改めたという。
「アンフィールドでの最初の試合、リヴァプール戦では、キックオフ直後に退場させられそうになったよ!」と、ラッシュフォードは振り返る。
「相手がセンターハーフにボールを戻して、サイドバックの選手をブロックしに行ったんだけど、彼がボールを蹴ってから2秒後くらいに倒してしまったんだ」
「ファンが『退場、退場!』と叫んでいたのを覚えている。レッドだとは思わなかった。イエローとも思わなかったけど、審判はイエローと判定した。クラブで10~20試合はプレーしていたので、対応できると思っていたけれど、あの瞬間に(感情のコントロールについて)努力しなければならないと悟った」
オールド・トラッフォードについては、ファンやスタジアムとのつながりをうまく表現するのに12ヶ月ほどかかったという。
「完全に対応できるようになるには、おそらく1年はかかったと思う。7万5千人の観客が近くにいるのだから、みんなが思っている以上に大変なことなんだ」
「このスタジアムとは強い絆で結ばれていて、一度にたくさんの感情を味わうことができる。でも、1年ぐらい経つと、多くの試合をこなした経験にも助けられて、あの環境に何度も身を置くことで、より上手に対応できるようになる」
「でも、ファンであるだけでこんなにも気持ちが通じ合うものなのかと、衝撃を受けたよ」