２人は、10年以上に渡って、自身の崇高さを競い合っている。ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドを去ってレアル・マドリーに入団した2009年からは、２人はともにスペインリーグを主戦場にゴールを量産し、さらには代表でもネットを揺らしてきた。そして、バロンドールに至っては、2007年にカカが受賞してからは、2018年を除くすべての年で、どちらかがこの賞を手にしている。

2001年生まれのグリーンウッドにとっては、この２人のいないサッカーシーンなど想像できないことだろう。しかし、ファンとのQ&Aセッションで、2人のレジェンドのどちらを好むかと尋ねられると、メイソンは、迷うことなく答えた。

「僕にとっては、いつだってメッシだ。彼だけは、別の惑星に存在している感じだよ」

「もちろんロナウドも素晴らしい。フィジカル的にもものすごく優れたフットボーラーだ。でもメッシがあの体格でやってのけること、バルセロナやアルゼンチンに勝ち取ったトロフィーの数々を考えると、別レベルだという気がするんだ」

グリーンウッドの回答は、今夏のコパ・アメリカでのアルゼンチンの優勝を示唆している。

この２人を比較する上で、ロナウドが上回っているとされていたのは、国際舞台での成績だった。ロナウドは2016年のEUROで、ポルトガル代表の優勝に貢献した。

しかし34歳のメッシは、この夏のコパ・アメリカで、アルゼンチンを1993年以来初の優勝に導き、大会のベストプレーヤーにも選出された。

メッシだけでなく、グリーンウッドは南米のテクニシャンを好む傾向にあるようだ。子供の頃に好きだった小技を聞かれると、ブラジルのロナウドの名前を挙げている。

「僕がお気に入りだったのは、ステップオーバーだ。いまでも時々使っているよ」とアイルランド人サポーター、フレッド .H の質問に答えたグリーンウッド。

「昔はよくブラジルのロナウドのプレーを観察していたんだ。その技を使って、彼はよく相手のゴールキーパーやディフェンダーを出し抜いていた。昔はよく公園で練習してからトレーニングセッションでやっていた。その後で試合で使ってみるんだ。いまでは自分のものにできている。そういう小技を練習したりしているよ」