ユナイテッド

データサイエンスディレクターを任命

金曜日 08 10月 2021 11:23

マンチェスター・ユナイテッドは、クラブ初のデータサイエンスディレクターを任命し、選手やスタッフがピッチ上で成功を収めるためのデータ活用を推進していく。

地理空間分析の経験を持つデータサイエンティストのドミニク・ジョーダンは、フットボール部門全体で生成される膨大な量のデータを分析する方法を改善する役割を担う。

フットボールディレクターのジョン・マータフは、今回の人事は、クラブ内のさまざまな分野でデータサイエンスの重要性が増していることと、競争上の優位性をもたらす可能性があることを反映していると述べ、ドミニクの入社を歓迎している。マータフのコメントは、以下の通り。

「我々はすでに、選手のパフォーマンスやフィジカルコンディションの分析、対戦相手や採用ターゲットのスカウティングなどに、データを幅広く活用しています。しかし、データを管理、利用するためのより統合されたアプローチの一環として、既存の能力を強化し、新たな能力を構築する大きな可能性があります」

「これは、パフォーマンスや意思決定における人間の要素を置き換えるものではありません。コーチは常に知識と判断力、そして選手は経験と本能を駆使する。しかし、これらの要素は、データを賢く活用することで補完することができます」

「最終的には、選手、コーチ、サポートスタッフが、正しい判断を迅速に下すための最良の情報を得られるようにすることです」

ユナイテッドに加わったドミニクは、マンチェスターを拠点とするNブラウン・グループで、30人のデータサイエンティスト、エンジニア、アナリストを率いて、英国最大級のオンラインショップのオペレーションを最適化していた。それ以前は、アメリカの人口動態分析の世界的リーダー企業で、交通システムにおける人や車の流れを監視するためのアルゴリズムを開発していた。

今回、ユナイテッド加入を決めた理由と、今後の抱負について、ドミニクに話を聞いた。

「私は、データを適切に活用することで、あらゆる種類の組織を変革できることを目の当たりにしてきました。ですから、私が愛するフットボールクラブで、まさにそれを実現する機会を得られた以上、考えるまでもありませんでした」

ピッチ上での選手、スタッフにとってデータサイエンスは役に立つ

どのような仕事をするのですか?  

「データサイエンスとは、科学的な手法を用いて、ノイズの多いデータから知識や洞察を抽出し、その知識を応用して実用的な洞察を提供するプロセスです。ですから、私の仕事は、あらゆる種類のソースからデータを集め、整理し、組み合わせて、真の専門家がより自信を持って効果的な意思決定を行えるようにする、データサイエンティストとアナリストのチームを作ることです」

それがピッチ上でのパフォーマンス向上にどのように役立つのでしょうか? 

「選手のリクルート支援、プレーパターンの自動分析、さらにはコンピュータービジョンを使ったビデオフィードからのリアルタイムでの情報抽出など、データサイエンスがクラブにもたらす可能性は非常に大きいです。最初は、どの問題がクラブにとって最も重要なのかを判断し、それらに取り組むことで、迅速かつ効果的な結果を出すことができます。クラブがデータ分野で優位に立つためには、優れたチームの構築が不可欠なのです」

データサイエンスがフットボールを変える可能性はどのくらいあるのでしょうか?

「ここ数年、フットボール界ではデータ収集と分析が爆発的に進んでおり、今後もその傾向は続くでしょう。より多くの選手やチームについて、より多くのデータが収集されるようになるでしょう。このような情報にアクセスできるようになれば、長い間、特定の方法で行われてきたことを、異なる方法で行うことができるようになるのは必然です。難しいのは、これらのデータを絞り込んで、特定の質問に特定のタイミングで答えられるようにすることです。その方法を理解し、重要な分野における専門家の意思決定を強化したクラブは、長期的に成功するでしょう」

マンチェスター・ユナイテッドの全員が、ドミニクの加入を歓迎します!

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