ラッシュフォード「この瞬間のために僕はプレーしている」
イングランド代表は、ワールドカップでウェールズに3-0で勝利し、ラウンド16進出を決めた。そしてこの試合で、マンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォードは、2得点をあげる大活躍を披露した。
ラッシュフォードの素晴らしいパフォーマンスは、間違いなく、翌朝のイングランドの新聞の見出しを飾ることだろう。
2得点のうち最初のゴールは、ペナルティエリアの外から放った完璧なフリーキックで、2点目はソロドリブルでボックス内に進入し、ウェールズ代表のGKダニー・ウォードの股下を抜く決定的なシュートだった。
ラッシュフォードのフリーキックの数分後、ハリー・ケインのグラウンダーを、フィル・フォーデンが押し込んでイングランドはリードを2-0と広げた。
イランと対戦したグループリーグ初戦では、ベンチスタートからゴールを決めているラッシュフォードは、現在、大会の得点ランキングでトップタイに立っている。
「(2得点は)最高の気分だ」と試合後BBC Sportに語ったラッシュフォード。
「アメリカ戦のあとはチームはみんな少しがっかりしていた。もっといいプレーができたと思うし、そこから挽回するには、次の試合で良いパフォーマンスをするしかなかった。今日はそれができた」。
「前半は良いディフェンスができて、相手にほとんどチャンスを与えなかった。だからあとはいかに自分たちがチャンスを生かして試合を決め切るかだけだった」。
勝ち点3を得たイングランドは、アメリカを抑えてグループBの首位に立った。重要な役割を果たしたラッシュフォードは、
「このような瞬間のために、僕はフットボールをしている」と手応えを口にした。
「最大の瞬間、最高の瞬間、今日は本当に幸せだ。次のラウンドに進むことができて嬉しい」。
圧倒的なプレーでグループリーグを首位で終えた後でも、ラッシュフォードはイングランド代表はまだまだやれると考えている。
「このパフォーマンスをさらに進化させていきたい。このチームにはまだまだ野望がある。僕たちは今日よりももっともっと良いプレーができるはずだ」。
ラッシュフォードの活躍を、イングランド代表のボス、ガレス・サウスゲイトも賞賛している。
「彼は素晴らしい。本当によくトレーニングしている」と指揮官はBBC Sportに語った。
「(代表に)復帰してから本当に印象的なパフォーマンスを発揮してくれている。今日はハットトリックのチャンスもあった。前半、それに後半にもニアポストをかすめるシュートがあった」。
「そしてあのフリーキックは彼の真骨頂だ。信じられないような一撃だった」。
この試合には、ユナイテッドのDFコンビ、ハリー・マグワイアとルーク・ショーも出場し、2試合連続のクリーンシート達成に貢献した。
ショーは65分までプレーした後、キーラン・トリッピアーと交代。マグワイアはフル出場した。
ラッシュフォードは76分にジャック・グリーリッシュと交代してピッチを退いた。
イングランドはこのあと、日曜にセネガルと対戦する。一方ウェールズは、カタールを後にする。