レポート:アトレティコ 1-1 ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、敵陣で行われたアトレティコ・マドリーとのチャンピオンズリーグ、ラウンド16の第1戦を、1-1の引き分けに持ち込んだ。
前半の早い時間帯にジョアン・フェリックスに先制点を許したが、アンソニー・エランガが試合終了まであと10分というところで同点ゴールを決めた。
この結果、3週間後にオールド・トラッフォードで行われるリターンマッチに、互角の状態で挑めることとなった。
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前半 - フェリックスのヘッド弾でホスト側が先制
スタンドから熱い空気が立ち込める中、勢いよくスタートしたのはホーム勢。ホセ・ヒメネスがさっそくゴールを煽ると、ビクトル・リンデロフがスライディングでブロックした。そして前半7分、ユナイテッドがクリアしたコーナーキックを拾ったレナン・ロディから、ジョアン・フェリックスに向けてパスが渡る。フェリックスがヘディングで落とし込んだボールに、ダビド・デ・ヘアは反応することができなかった。
15分が経過した頃、マーカス・ラッシュフォードとクリスティアーノ・ロナウドの巧みな動きから繰り出されたチャンスをブルーノ・フェルナンデスがシュートにつなげたが、これは相手ディフェンスに阻まれた。
アトレティコの序盤戦の快進撃の後、レッズは徐々にボールの支配権を得たが、ディエゴ・シメオネのチームの強靭な組織力を前に、突破口を見出すことができない。
ハーフライン上でボールを奪ったロナウドが展開を試みたシーンも、とくに問題がなかったように見えたロナウドのチャレンジがファウルをコールされ、反撃の足を止められた。その直後、ロナウドはふたたびチャンスを得たが、このシュートは枠を外れた。
ハーフタイム直前、マルコス・ジョレンテがリンデロフが蹴ったクロスの跳ね球をとらえてシュートに持ち込み、あわやアトレティコがリードを2倍に広げるかと思われた。しかし幸い、彼のヘディングシュートはクロスバーを直撃し、ユナイテッドは辛くもピンチを逃れた。
後半 - エランガが同点弾
後半戦も、開始直後からアトレティコはユナイテッドのゴールエリアに進入。まずはジョレンテがシュート、続いてリンデロフが危険なボールを頭で落としてコーナーに逃がすと、ユナイテッドはセットプレーの対応を迫られた。
前半戦同様、次第に主導権を握ったユナイテッドだったが、フェルナンデスのシュートはブロックされ、ラッシュフォードのシュートもバーの上を越えるなど、チャンスを決め切れない。
フレッジが前方に出したボールに抜かれたアトレティコのGKヤン・オブラクは、必死に後方に戻って、なんとかゴールライン手前でボールを食い止めた。
終盤の15分に突入すると、コレアがペナルティエリアのわずかに外側でフレッジにファウルし、ユナイテッドがフリーキックを得たが、ロナウドが蹴ったボールはゴールを外れた。
しかしその後、ユナイテッドがブレイクのチャンスを得ると、後半戦の途中から出場したエランガが、フェルナンデスからの絶妙なパスを受けてシュートに持ち込んだ。エランガは冷静にキーパーをかわすと、ゴールの下角にボールを突き刺した。
逆サイドでは、アントワーヌ・グリエズマンがゴール前でカーブがかったシュートを放ち、アトレティコがふたたびリードを奪うかと思われたが、これはクロスバーを直撃。アディショナルタイムにはジェシー・リンガードもシュートを放ったが、これもセーブされると、試合はドローのまま終了し、勝負の行方は、第2戦に託されることとなった。
試合情報
アトレティコ:オブラク(C);ヒメネス、サヴィッチ、マンダーヴァ;ジョレンテ、エレーラ、コンドグビア、レナン・ロディ(76分にルマルと交代);コレア、ジョアン・フェリックス(76分にグリエズマンと交代)
出場機会のなかったサブ:ルコント、ゴメス・ベラ、デ・パウル、スアレス、フェリペ、エルモソ、セラーノ
得点:ジョアン・フェリックス (7分)
イエローカード:エレーラ、マンダーヴァ、ジョレンテ、ヒメネス
ユナイテッド:デ・へア;リンデロフ(66分にワン・ビサカと交代)、ヴァランヌ、マグワイア(C)、ショー(67分にテレスと交代);フレッジ、ポグバ(66分にマティッチと交代)、フェルナンデス;ラッシュフォード(75分にエランガと交代)、ロナウド、サンチョ(82分にリンガードと交代)
出場機会のなかったサブ:ヒートン、ヘンダーソン、バイリー、ジョーンズ、ダロト、マタ、ハンニバル
得点:エランガ(80分)
イエローカード:ショー、リンデロフ、ラッシュフォード、フレッジ、テレス