カーディフ1-5ユナイテッド

マーカス・ラッシュフォードのフリーキックがディフレクトしながらも決まって先制したユナイテッドは、アンデル・エレーラのミドルシュートでリードを拡大。ラッシュフォードに対する厳しい判定によりビクトル・カマラサにPKを決められ1点を返されるも、アントニー・マルシャルにも得点が生まれ、2点リードで前半を折り返した。後半にはジェシー・リンガードがPKを成功させて4点目をあげると、後半追加タイムにもリンガードはポール・ポグバのスルーパスからゴールに繋げて快勝。アンフィールドでの前節から挽回し、スールシャール監督がユナイテッドファンに少し早いクリスマスプレゼントを贈った。

暫定監督就任からわずか2日でチームの力を判断したスールシャールは、2014年に指揮した古巣との対戦に臨んだ。負傷者が多かった影響もあり、監督はマージーサイダーでの一線から4選手を変え、フィル・ジョーンズ、ルーク・ショー、ポグバ、マルシャルが先発に起用された。

スールシャール監督は、初戦となった今節に向けて、選手たちに自己を表現すること、試合を楽しむことを強調した。その姿勢は試合序盤のチームから見られた。自信を持ってボールを保持したチームは、ポグバが倒されて得たフリーキックをラッシュフォードが蹴り、これがニール・エザリッジが守るゴールネットを揺らし、開始早々に先制に成功する。

先制後も圧倒したユナイテッドは、ラッシュフォードとマルシャルのワンツーからチャンスメークも、シュートはブロックされる。しかし、30分を迎える直前、ポグバが空いたスペースに出したボールをエレーラが豪快にシュート。これがグレッグ・カニンガムにディフレクトしながらトップコーナーに突き刺さり、リードを広げる。

カーディフは、37分にPKを獲得。ラッシュフォードが自陣のペナルティエリア内で手でボールに触れたと判定され、ホームチームがPKを獲得した。リプレーを見る限り、ボールはラッシュフォードの肩に当たっていたのだが、カマラサがPKを成功させ、1点を返される。

その3分後、ユナイテッドがユナイテッドらしい形ですぐに反撃。ボックス付近でボールを得たポグバがリンガードにパス。マルシャルの位置を把握していたリンガードとのワンツーで抜けた11番が決定機を逃さず、3点目を蹴り込んだ。

後半開始も前半終盤のような入り方をしたユナイテッドが主導権を握ったまま試合は進み、ラッシュフォードがシュートもワイド。その後ポグバとのワンツーからシュートも、エザリッジに阻まれる。それでも、追加点をあげるまで、さほど時間はかからなかった。猛烈な勢いで駆け抜けたリンガードのプレッシャーに耐えきれなかったスレイマン・バンバがエリア内でファウルを犯し、ユナイテッドがPKを獲得。これをリンガードが決めて4-1に。

攻撃の手を休めないユナイテッドは、ビクトル・リンデロフからのスルーパスを受けたラッシュフォードに決定機が訪れたが、シュートはエザリッジに足で止められてしまう。一方のカーディフは、ジョシュ・マーフィーがシュートも、ダビド・デ・ヘアがファインセーブ。

ポグバもミドルを狙ったが決められず、コーナーキックからジョーンズがボレーを狙うがしっかりヒットできず、セーブされてしまう。後半カーディフにとって最大のチャンスになったのはバンバのヘディングシュートだったが、ワイドに流れる。

そして90分、ポグバの見事なスルーパスを受け取ったリンガードがGKをかわし、シュートを無人のゴールに蹴り込んで勝負あり。リンガードは、敵地まで足を運んだサポーターと共にゴールを喜んだ。

試合情報

カーディフ：エザリッジ、マンガ、モリソン、バンバ、カニンガム、ホイレット（73分にハリスと交代）、グンナルソン（83分にラルズと交代）、カマラサ、アーター（61分にゾホレと交代）、マーフィー、パターソン

出場機会のなかったサブ：スミティーズ、ペルティア、メンデス・ラング、リード

得点：カマラサ（38分）

イエローカード：グンナルソン、カニンガム

ユナイテッド：デ・ヘア、ヤング、リンデロフ、ジョーンズ、ショー、エレーラ、マティッチ（87分にフェライニと交代）、ポグバ、リンガード、ラッシュフォード（79分にフレッジと交代）、マルシャル（87分にペレイラと交代）

出場機会のなかったサブ：ロメロ、バイリー、ダロト、マタ

得点：ラッシュフォード（3分）、エレーラ（29分）、マルシャル（41分）、リンガード（57、90分）

イエローカード：ショー

観衆：3万3028人