試合レポート:ユナイテッド3-2アストン・ヴィラ
マンチェスター・ユナイテッドはオールド・トラッフォードでアストン・ヴィラと対戦し、2点のビハインドから3-2で逆転勝利を収めた。
ユナイテッドは、ジョン・マッギンのセットプレーがそのままゴールに入り先制されると、レアンデル・デンドンケルにも追加点を許して2-0とリードされていた。
しかし、後半から気持ちを切り替えて再開。アレハンドロ・ガルナチョが1点を返したかと思ったが、VARによってオフサイドと判定されるも、ガルナチョが10分強の間に2ゴールを決めて同点に追いついた。
押せ押せの展開となり、試合はヒーローの登場を求めた。そして、ラスムス・ホイルンドがプレミアリーグ初ゴールを決めてチームを勝利に導いた。
前半-苦しい戦い
エリック・テン・ハフ監督が試合前に話していたように、序盤はスピードとダイレクトで攻撃を仕掛ける完璧なタイミングを辛抱強く待った。
11月以来の先発出場を果たしたクリスティアン・エリクセンは、ルーズボールをハーフボレーで叩いたが、シュートはゴールキーパー、エミリアーノ・マルティネスの正面。
その後、ヴィラが先制の機会を得る。右サイドでブルーノ・フェルナンデスがハイブーツの反則を犯し、相手のキャプテン、マッギンがボックス内にボールを入れるチャンスを得た。すると、このセットプレーがボックス内のプレーヤーをかわし、ファーサイドのゴール左隅に突き刺さった。VARによる検証の末に得点と認められ、ヴィラが均衡を破る。
そのわずか5分後にもセットプレーがあり、コーナーキックから中央へ折り返されたボールを、クレマン・ラングレを経由してデンドンケルが蹴り込み、らゴールネットを揺らした。
苦戦を強いられたユナイテッドは30分、ブルーノ、マーカス・ラッシュフォード、ガルナチョと立て続けにチャンスを作るが、マルティネスを崩せない。
前半終了直前にはラッシュフォードがエズリ・コンサの前で体をくねらせながらシュートを放ってネットを揺らしたと思ったが、ニアポストをかすめたのみで、2点ビハインドを背負った状態で後半を迎えた。
後半 - レッド・リデンプション
忘れたいような内容だった前半だったが、ユナイテッドはM16のファンから惜しみない拍手と歓声を浴びながらトンネルを抜けた。
そしてユナイテッドが攻勢に。ラッシュフォードからのボールを受けたガルナチョがGKマルティネスをかわしてシュートを放つが、VARが介入してオフサイドの判定。
キャプテンのフェルナンデスはこの判定を受けて、チームメートをプレーで鼓舞。ラッシュフォードにロングボール。ボックス手前でマルティネスに倒されたようにも見えたが、、主審の判定はフェアで、スローインが与えられただけだった。
ラッシュフォードは再び左サイドでボールを拾うと、先ほどとまったく同じようにガルナチョにプレーをスイッチする。今度はオフサイドを示唆されることなく、ガルナチョはチャンスをものにして1点を返す。
70分、ガルナチョは2点目を決め、試合を振り出しに戻した。ボックス内でルーズボールを拾うと、本能的なシュートを放ってネットを揺らした。
同点に追いついたユナイテッドが主導権を握っているように見えたが、ジョニー・エヴァンスが見事なブロックでピンチを回避。決勝点が欲しい状況で、ホイルンドに待望の瞬間が訪れる。コーナーキックの跳ね返りに反応したホイルンドは、すぐにシュートまで持っていき、オールド・トラッフォードを揺らした。
逆転に成功したユナイテッドは、後半のアディショナルタイムが9分も取られたにもかかわらずリードを死守し、勝ち点3を獲得している。
試合詳細
ユナイテッド:オナナ;ワン・ビサカ、ヴァランヌ、エヴァンス、ダロト;メイヌー(80分にマクトミネイと交代)、エリクセン(90+3分にゴアと交代);ガルナチョ(90+3分にハンニバルと交代)、フェルナンデス、ラッシュフォード(80分にアントニーと交代);ホイルンド(88分にカンブワラと交代)
出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、レギロン、ファン・デ・べーク、ペリストリ
イエローカード:フェルナンデス
ゴール:ガルナチョ(59、72分)、ホイルンド(82分)
アストン・ヴィラ:マルティネス;コンサ、カルロス、ラングレ、ディーニュ(50分にモレノと交代);マッギン(86分にデュランと交代)、デンドンケル(86分にイロエグブナムと交代)、ルイス、ラムジー(77分にディアビと交代);ベイリー(77分にザニオーロと交代)、ワトキンス
出場機会のなかったサブ:マーシャル、プロクター、チャンバース、トーレス
イエローカード:ラムジー、カルロス、コンサ
ゴール:マッギン(21分)、デンドンケル(26分)