ウルヴズ 2-1 マンチェスター・ユナイテッド

オーレ・グンナー・スールシャール監督が率いるユナイテッドは、スコット・マクトミネイのゴールで先制したが、前半終了までにディオゴ・ジョタに同点ゴールを許し、後半序盤にはアシュリー・ヤングが退場処分を受けてしまう展開に。さらに、クリス・スモーリングにもオウンゴールが生まれ、敗れた。

ユナイテッドは、勝ち点63で現在5位。順位が上のアーセナルとトッテナムは1試合多く残している。決して理想的なシナリオではないが、登るべき山はそこにある。スールシャール監督は、来週から始まるバルセロナとのチャンピオンズリーグ戦を含め、チームと共にリーグ6試合を戦う。

スールシャール監督は、前節から6選手を変更。アンデル・エレーラとマーカス・ラッシュフォードは負傷により欠場を余儀なくされた。しかし、監督は今節を戦うメンバーに自信を持っていた。

ユナイテッドは、試合開始から積極的に仕掛けた。ジェシー・リンガードがキックオフから一人でボールを持って上がり、ルイ・パトリシオが守るゴールに低い弾道のシュート。この直後には、ロメル・ルカクがディオゴ・ダロトのクロスに頭で反応したが、GKのパトリシオに阻まれた。

序盤の攻勢で、スティーブ・ブル・スタンドに集まったユナイテッドサポーターも勇気づけられ、楽な気持ちで試合を観ていられたに違いない。そして、13分に先制に成功する。ユナイテッドは、マクトミネイが水を多く含んだピッチでシュート。これがコーナーに決まり、ユナイテッドが均衡を破る。マクトミネイにとっては、ユナイテッドでの公式戦初ゴールとなった。

試合前の時点では、ウルヴズは週末に行われるエミレーツFAカップ準決勝の方に気持ちが向いているのではないかと言われていた。

しかし、ユナイテッドにとっては残念ながら、ウルヴズは高く評価されている攻撃力を示し、オフサイドトラップを潜り抜けたジョタに同点ゴールを決められてしまう。

その後もゴールドのユニホームを纏ったウルヴズは前半終盤にかけてプレッシャーを強め、ルベン・ネヴェスが遠目からループシュートを放ち、ダビド・デ・ヘアを慌てさせた。

前半の追加タイムにはルカクがシュートを放ったものの、これはポストを巻いてワイドに流れた。

後半開始から最終ラインを高くして攻めたユナイテッドは、55分に決定機を作る。ルカクのクロスがディフレクトしたボールにマクトミネイが突っ込むも、パトリシオに阻まれる。

良い流れを作りかけていたユナイテッドに、ここで向かい風となってしまう事態が発生。キャプテンのアシュリー・ヤングがジョタに対するファウルで2枚目のイエローカードを受けてしまい、退場処分に。主審のマイク・ディーンにとってはプレミアリーグ通算100枚目のレッドカードで、ウルヴズサポーターが歓声をあげて喜んだ。

スールシャール監督は、フレッジを下げてフィル・ジョーンズを投入し、守備を厚くする。すると67分には、ジョーンズがミドルシュート。これがクリアーされた後でダロトが右ウィング位置から左足シュートで続いたが、バーを越えてしまう。

78分には、ウルヴズが逆転に成功。ジョアン・モウチーニョがゴール前に上げたクロスへの対応をスモーリングが誤ってしまい、オウンゴールが記録された。

また、ウルヴズは交代出場のイヴァン・カヴァレイロが強烈なシュートも、これはバーに直撃。ユナイテッドはこのミスに助けられる形になったが、同点に追いつくことができず、試合終了となった。

試合情報

ウルヴズ：パトリシオ、ドハーティ、ベネット、ネヴェス（83分にサイスと交代）、ヒメネス、ボリー、コーディ、ジョタ（73分にカヴァレイロと交代）、モウチーニョ、ヴィナグレ（74分にジョニーと交代）、デンドンケル

出場機会のなかったサブ：ルディ、コスタ、ギブス・ホワイト、トラオレ

得点：ジョタ（25分）、スモーリング（77分、オウンゴール）

ユナイテッド：デ・ヘア、ヤング、リンデロフ、スモーリング、ショー、マクトミネイ、フレッジ（65分にジョーンズと交代）、ポグバ、ダロト（83分にアンドレアスと交代）、ルカク（73分にマル��ャルと交代）、リンガード

出場機会のなかったサブ：ロメロ、ロホ、マティッチ、マタ

得点：マクトミネイ（13分）

イエローカード：ショー、ダロト、ヤング（退場）

観衆：3万1302人