ニューカッスル 1-0 ユナイテッド

中盤で兄のショーンと共にプレーしたマシューは、72分に初ゴールをマーク。ユナイテッドは今シーズン3敗目を喫した。

ユナイテッドにとって最高の好機は、アシュリー・ヤングのコーナーキックにハリー・マグワイアが頭で反応したシーンだったが、ヘディングシュートは枠内をとらえられなかった。

オーレ・グンナー・スールシャール監督は、ミッドウィークにオランダで行なわれた試合に出場した先発から6選手を変更。アクセル・トゥアンゼベ、ハリー・マグワイア、ヤング、スコット・マクトミネイ、アンドレアス・ペレイラ、マーカス・ラッシュフォードが先発に起用された。

一方のニューカッスルは、レスター・シティーに5-0で大敗した後の試合で、気合が入っていたのだろう。試合開始直後、ワイドな位置でプレーしたアラン・サン・マキシマン、ミゲル・アルミロンがチャンスを作った。

開始1分も経たぬ内に、サン・マキシマンが単独突破を試みた間にアルミロンがボックス右にポジションを取る。アルミロンはボールを持ってファイナルサードにも顔を出したが、この攻撃はフレッジに刈り取られた。ただ、フレッジはこのプレーでイエローカードを受けた。

さらにサン・マキシマンに攻められるも、デ・ヘアが守るゴールのニアポストを狙ったシュートはワイドに外れる。

ユナイテッドは、オランダでの試合から72時間という条件で疲労が抜けきっていなかったのかもしれない。しかし、遠征したサポーターは、試合中ずっとチームに声援を送り続けた。

サウサンプトン、ウェストハムとの直近2試合のアウェイゲームで活躍したダニエル・ジェームズもスピードを生かし、2度続けてフリーキックをチームにもたらしたが、ユナイテッドはこの機会も生かしきれない。

ポゼッションではユナイテッドが圧倒していたとはいえ、ゴール前でのチャンスを生み出していたのは、ホームのマグパイズだ。

マシュー・ロングスタッフは、28分にボックスの外から思い切りシュートも、バーに直撃。その後もファビアン・シェアもヘディングシュートでゴール前に攻めるも、バーを越した。

シェアのロングボールに対して、アルミロンはオフサイドトラップを掻い潜り中に侵入。だが、このピンチをマグワイアが救い、失点を回避する。

シェアは、ユナイテッドが攻めに転じた際に守備でも貢献。危うくオウンゴールになるところだったが、なんとかコーナーキックに逃げた。このコーナーキックをヤングが蹴り、マグワイアが頭で合わせたが決められず、前半は同点のまま折り返した。

後半開始からは相手陣内でプレーできたものの、スティーヴ・ブルース監督は流れを変えるため、アンディ・キャロルを早々に投入。

ペレイラがファーのジェームズを狙ったクロスが失敗に終わったユナイテッドも交代カードを切り、ディオゴ・ダロトに代えてマルコス・ロホを送り込んだ。この選手交代により、マグワイアの隣でロホがプレーし、アクセル・トゥアンゼベが右サイドにポジションを変更。

60分を過ぎたあたりで、キャロルがマグワイアとの攻防を制して、ショーン。ロングスタッフのクロスに力強いヘディングで合わせる。

ワイドなポジションから攻められるようになったユナイテッドは、ラッシュフォードと、交代出場のメイソン・グリーンウッドの連携からヤングのシュートに繋がったが、ブロックされてしまう。

しかし、前半と同様に、何かを感じさせるプレーをしていたのはホームチームだった。前にボールを運んだイェトロ・ウィレムスを止められず、パスを受けたマシュー・ロングスタッフのミドルシュートがゴールネットを揺らし、先制を許す。

今シーズンのホームゲームで2点目を決めたマグパイズは、さらに自陣深くで守るようになり、ユナイテッドに攻めさせる布陣に変更。しかし、ロホのヘディングシュートが唯一可能性があったシュートで、絶え間なく声援を送った3000人のサポーターの期待に応えられなかった。

ラインナップ

ニューカッスル：ドゥブラフカ、ウィレムス、クラーク、ラッセルズ（キャプテン）、シェア、イェドリン、アルミロン（90分にクラフスと交代）、Sロングスタッフ、Mロングスタッフ、サン・マキシマン（83分にアツと交代）、ジョエリントン（56分にキャロルと交代）

出場機会のなかったサブ：ダーロウ、ダメット、シェルヴィー、ゲイル

イエローカード：イェドリン、アルミロン

ユナイテッド：デ・ヘア、ダロト（60分にロホと交代）、トゥアンゼベ、マグワイア、ヤング（c、86分にチョンと交代）、フレッジ、マクトミネイ、アンドレアス、マタ（66分にグリーンウッドと交代）、ジェームズ、ラッシュフォード

出場機会のなかったサブ：ロメロ、ウィリアムズ、マティッチ、ゴメス

イエローカード：フレッジ、マクトミネイ、ロホ

観衆：5万1198人