シティー戦でのレッズのアドバンテージとは?
カラバオカップ準決勝戦に挑むマンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督は、対戦相手のマンチェスター・シティーよりも長い準備期間を得られたことは有利になると話した。
ユナイテッドは金曜にアストン・ヴィラを2-1で破り、勝ち点でプレミアリーグ首位のリヴァプールに並んだ。一方マンチェスター・シティーのチェルシー戦は、シティーのチーム内にCOVID-19陽性者が出たため、日曜まで延期になった。
その状況の中、スタンフォード・ブリッジでの対戦でペップ・グァルディオラの一軍が3-1で勝利を奪った試合の様子からも、オーレは少しでも長くトレーニング時間が持てることは功を奏するにちがいないと考えている。
オーレ「チームは好調。自信はある」
記事カラバオカップ準決勝、マンチェスター・シティー戦に臨むレッズの最新チーム情報
「両軍とも決勝行きを狙っている。我々はヴィラ戦のあと4日間のインターバルがあった。よりフレッシュな状態で臨めるのではないか」と火曜の午前中に行われた会見でオーレは話した。
「今年は厳しいシーズンだが、ローテーションできることで助かっている。もっとも今年に関してはそれは避けられないとも言えるが。シティーとチェルシーの対戦を見れば、後半戦でいかに走れるか、インテンシティーやキレがあるかが重要だとわかるだろう」
「フィジカルのぶつかり合いも激しく、今シーズンこれまでで一番といっていいほど密度の濃い試合だった。あの試合の前のインターバルが長かったことが効いていたことは明らかだ」
「前回の彼らとの対戦では(12月のマンチェスター・ダービ。0-0のドロー)、お互いへのリスペクトが試合内容に表れていたように思う。チェルシー戦では、ポゼッション重視ではなく、よりカウンター攻撃が中心だった。彼らは爆発力のある選手を備えているからね。我々も十分警戒する必要がある。もちろん、彼らのポゼッションゲームもだが」
昨シーズン、リーグ戦でシティーに2勝した思い出もまだ鮮明だが、オーレは、あの勝利は切羽詰まった状況で手にしたものだったと振り返る。
「試合結果は必ずしも内容を反映するわけではない。これらの試合でカウンターから決まったゴールは実に素晴らしかった」
「アウェー戦では、10~15分のあいだに4、5点は入れられそうだった。それほどカウンターは冴え渡っていた。ボールコントロールはそれほどではなかったが、しっかり守れていた」
水曜夜に両軍がオールド・トラッフォードに歩み出るのは、前回の対戦からわずか25日後だ。
オーレは、ゴールレスドローに��わった前戦の経験は、2018、2019年のリーグ王者であるシティーと対戦する上で、大いに参考になると話した。
ボールが自陣にあるときは、あとほんの少しだけリスクを冒して大胆にプレーする、そして個人個人がより攻めの姿勢で挑む、それだけで、レッズに勝機が訪れると指揮官は考えている。
「あの試合ではポゼッションはほぼ五分五分だった。それと、両者ともやや慎重になりすぎていたかもしれない」
「しかしそれでも成長は感じた。しっかり食らいついていけていた。彼(グァルディオラ)がどのような戦略をしかけてくるかはわからないが、シティー相手の試合では、とにかく十分なディフェンスが必要ということは確かだ」
「彼らの陣地でボールをキープするのは容易いことではない。勇敢さを失わず、コンパクトにまとまること。そして選手たちを信じることだ。繰り返しになるが、ボールを持てたら、なにがなんでもキープすること。相手のプレスをかいくぐってね」
カウンター攻撃にかけては、彼らほどのスピードを持つチームは多くはない。そしてかなり高い位置でボールを奪いにくる。前回の試合では、うまくバランスをとれていたと思う。しかしあと一つ、何かファクターが足りなかった。相手が用心深かったのと、カウンター重視だったからかもしれない」
「素晴らしい内容の試合もあったし、どんどん差が縮まっているのを感じている。その上で、試合の結果というのは、ときにコントロールはできないものだ」。