ユナイテッ

早速心を掴んだラングニック

金曜日 03 12月 2021 13:31

ラルフ・ラングニックが率いるマンチェスター・ユナイテッドと対戦するチームの監督はメディアに叩かれるかもしれない。だが、ユナイテッド暫定関東は、金曜日の午前中に就任後マスコミと初めて対面した。

アーセナルに3-2で勝利した翌日、オールド・トラッフォードではパンデミックの影響で改装後はあまり使われていなかった豪華な会議室で、革新的と言われる監督の初会見が行われた。フットボールの研究者として名高い人物の話を聞くために、会場は期待に包まれていた。

もちろん、記者同士が隣り合って座ることができないなどの制限はあるが、それでも相当な人数が集まり、2年間クラブのコンサルタントを務める前の暫定監督としてのプランなどについて質問が及んだ。

そして、彼はその期待を裏切ることはなかった。

質問を受ける前、ラルフの第一声は「こんにちは」だった。早朝から会見に出席してくれたことへの感謝の言葉だった。彼の温かさは最初から明らかで、メディアやファンからも慕われるような雰囲気があった。

ほんの数行の文章から、彼がフットボールをこよなく愛し、競技に関してはどんな話題でも自分の意見を伝えようとする人物であることがわかる。彼は一日中話していたいと思っていたようだが、キャリントンに行って選手たちと一緒に仕事をしたり、3時からのトレーニングを指揮する必要があった。

これから試合終了のホイッスルが吹かれた後で彼が試合をどう評価するかは非常に興味深いことだが、彼はアーセナル戦で物議を醸したオープニングゴールと、それに対するチームの反応について雄弁に語った。

本人が説明した通り、彼は英語を学ぶために大学に留学したのだが、魅力的でユーモアにあふれ、自分の考えを伝えようとするこの監督に言葉の壁は存在しない。

ボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドをオールド・トラッフォードに勧誘できたらボーナスが支払われるという母国での報道について質問があり、それに対して彼は架空の契約書に目を通し、他にも著名な選手(キリアン・ムバッペ、ロベルト・レヴァンドフスキら)と契約した場合に獲得できる選手1人あたり1000万ポンドという条項についてジョークで返答した。そして、「もちろん、ナンセンスだ」と完全に否定した。ユナイテッドでは、こうした噂の類にも対応しないといけなくなるかもしれない。

とはいえ、ラングニックは会見に出席した記者とフットボールについて賢明かつ適切に話し合おうとする姿勢を見せた。最後に「頑張ってください」と言われると、親指を立てて「ありがとう」と答えたように、第一印象がお互いに好意的であればサポーターも好意的に受け止めるだろう。

彼は、ユナイテッドが世界で最大ではないにしても最大級のクラブであることを理解している。そして、オファーを断ることはできなかったと語った。

ユナイテッドのDNAについての言及もいくつかあったが、これはクラブに不可欠なものだ。2011年のチャンピオンズリーグ準決勝では、シャルケの監督としてユナイテッドにたちはだかり、過去50年、60年の選手の全リストをGoogleで検索して4つのトップドリームチームを作ったことを除いてユナイテッドとの過去のつながりはないが、過去への敬意を示した。

「このクラブは唯一無二の存在であり、このクラブのために働くすべての人は、この遺産を守り、DNAが常に尊重されるようにしなければならない」とラングニックは語った。

彼が示唆したように、ミュンヘンでの航空機事故は、彼が生まれた1958年の数ヶ月前に起こったものであり、あの事故のことを理解している。ベストやチャールトンは1960年代の栄光を象徴する存在だが、この偉大なクラブの存在を支えているのは、やはりファンなのだ。

ラングニックはディレクターズボックスからアーセナル戦を目撃し、常にチームを応援する観客の雰囲気と一体感に畏敬の念を抱いている。

1970年代後半から1980年代前半にかけて、学生時代に南部の試合を観戦してイングランドのフットボールを好きになったというラングニックは、同じようなつながりを求めている。満員のスタジアムで自分を見失い、ピッチ上で繰り広げられていることに熱中するという生の感情を。

彼の目の輝きを見れば、新監督がジェットコースターのような勝利を楽しんだことは明らかだ。過密日程時期には十分な練習時間も取れない。物事は一歩一歩、1試合ごとに進めていかなければならず、時間がかかることを当然のように警告していたものの、2022年に楽しみにしていることとして、チャンピオンズリーグの話を持ち出したのは彼だった。

マンチェスター・ユナイテッドでは、いつものように期待とプレッシャーがのしかかる。

しかし、記者会見場での私の第一印象は、私たちは皆、ラルフ・ラングニックのことをすぐに好きになり、彼の情熱とフットボールに惚れ込んでしまうだろうということだ。

彼がチームにどのような影響を与えることができるか、私の中には否定できない興奮がある。もし彼が今日の会見のように、選手たちとも魅力的で明確なコミュニケーションをとるならば、彼に導かれるだろう。

この記事に掲載されている意見は筆者のものであり、必ずしもマンチェスター・ユナイテッド・フットボール・クラブの見解を示すものではありません。

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