エリック「我々の感情をサー・ボビーに向けたい」

ユナイテッドはUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第3戦でコペンハーゲンと対戦する。これは土曜日のサー・ボビーの訃報以来、オールド・トラッフォードでの最初の試合だ。

フルバックのディオゴ・ダロトとともにキャリントンで月曜に行われた前日会見に登場したテン・ハフは、悲報の直後に行われた土曜のシェフィールド・ユナイテッド戦に2-1で勝利したように、ここ数日の辛い気持ちを良い方向に使うよう選手たちに促していると話した。

「もちろん（試合に）集中している」と記者団に語ったエリック。

「我々はプロだ。それが仕事だ。しかし感情を制限することはできない。むしろ、そうした感情を正しい方法で使うことだ」。

「ディオゴは土曜の試合でとても良いプレーをした。ボビー・チャールトンの思い起こさせるようなゴールを決めたからね。彼（サー・ボビー）があのようなゴールを決めたのを私は見た覚えがある、たしかウェンブリーだった。ディオゴと同じような距離からのゴールだ。だから、そういう意味でこの感情を使うのだ」。

土曜日のブラモール・レーンでの試合の夜、テン・ハフはピッチの内外でサー・ボビーがクラブに与えた影響について真摯に話した。

ボスによれば、週末の悲報以来、サー・ボビーが築いたスタンダードについて、選手たちはより意識をしているという。

「ボビーはレジェンドだった。ジャイアントだ。マンチェスター・ユナイテッドにとってだけでなく、フットボール界全体にとってね」コペンハーゲン戦前の記者会見の冒頭でそう語ったエリック。

「彼が残したものは”スタンダード”。我々が意識して取り組まねばならないハイスタンダードだ。もちろん、何よりもまずは彼の家族に我々は想いを馳せている。彼の奥さんや、子供たち、孫たちだ」。

「しかし、彼がマンチェスター・ユナイテッドにとって意味したこと、重要性、彼が設定した基準を、私たちは受け継いでいかねばならない。そしてここ数日で、その意識はより一層強まっている」。

エリックは、シアター・オブ・ドリームスでのコペンハーゲン戦が感動的な雰囲気に包まれることを期待するとともに、選手たちが、これまで2敗を喫した欧州カップ戦での重要な試合でポジティブな結果を残し、故レジェンドに再びふさわしい敬意を表することができることを願っている。

「オールド・トラッフォードでの夜は、いつも特別だ」。

「ファンはいつも僕らを応援してくれるし、強い絆で結ばれている。困難な時、マンチェスター・ユナイテッドが逆境に立たされた時でも、ファンは常に僕らを支えてくれる。私たちはともに戦っている」。

「明日は間違いなく、彼らのヒーローであり、伝説であり、巨人であるサー・ボビー・チャールトンの逝去の後ということで、より一層感動的な夜になることだろう」。

「彼はオールド・トラッフォードの前で、デニス・ローやジョージ・ベストとともに（トリニティー像）、いつも私たちとともにいる。彼らは日々、私たちに大きなインスピレーションを与えてくれている。毎試合でだ」。