マラシアを新ポジションで起用した2つの理由
元マンチェスター・ユナイテッド監督で、現在オランダ代表を率いるルイ・ファン・ハールが、UEFAネーションズリーグで隣国ベルギーに1-0で勝利した一戦でタイレル・マレイシアをセンターバックに起用した理由を説明した。
23歳のマラシアは、ハーフタイムにマンチェスター・シティのナタン・アケと交代で出場し、スリーバックの一員としてプレー。元ユナイテッドのデイリー・ブリントも、最終ラインの左を担った。
リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクがこの試合唯一のゴールを決め、ファン・ハール監督率いるチームがグループ首位に立った。
ファン・ハール監督は試合後のインタビューで、マラシアを不慣れなポジションで起用した理由を説明した。
AZアルクマールのDFブルーノ・マルティンス・インディが負傷のため欠場した中、ユナイテッドで1年目のマラシアの粘り強さがベルギー代表FWケヴィン・デ・ブライネを封じるカギとなった。間も無く開催されるワールドカップでも中央のポジションを任せられると、したたかな戦術家であるファン・ハール監督は考えているようだ。
アムステルダムで行われたESPNとNOSのインタビューにおいて、ファン・ハール監督はその考えを明確にし、こう説明した。「マルティンス・インディが怪我でワールドカップに間に合わないため、マラシアを左のセンターバックのポジションに置いた。」
「そこでプレーできる他の選手を探す必要があり、マラシアの能力を見たかったので、アケを交代させた」
「彼をセントラルディフェンスの左サイドで使ったのは、デ・ブライネがそちらでプレーすることが多かったから。ブリントのように戦術的に解決しようとする選手より、ピットブルがいたほうが良い。デ・ブライネはブリントよりも加速力があるので、マラシアをそこに配置した。一昨日、彼にはすでに左のセンターバックとしてプレーできることを相談していた」
マラシア「チャンスをつかむ必要があった」
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「彼の守備はよかった。しかし、ビルドアップにおける建設的な役割は、もっと良くなるはずだった」
マラシアは、ユナイテッドの次戦でもデ・ブライネと再び対決するかもしれない。プレミアリーグは今週末に再開され、エリック・テン・ハフ監督率いるチームは、マンチェスター・シティーとのダービーに臨む(日本時間10月2日 22:00)。
前回の試合、シェリフ・ティラスポリに2-0で勝利した際も、マラシアはルーク・ショーが交代出場した後で右サイドバックに起用された。テン・ハフ監督は、マラシアを他のポジションでも試した。