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“スパーキー”のロケット弾

マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、マーク・ヒューズがダービー・カウンティーのディフェンスを粉砕して痛烈な一打をピーター・シルトンのゴールに打ち込んだ。

いつ?:1988年11月12日、ベースボール・グラウンド、ディビジョン・ワン

背景は?:バルセロナとバイエルン・ミュンヘンで経験を積んだあと、当時のクラブ最高額である180万ポンドで古巣オールド・トラッフォードに復帰したヒューズ。6試合で5得点と快調なペースでゴールを重ねたあとで挑んだ、31年前の11月12日のダービー・カウンティー戦でのゴール

 

ゴールはどのように決まった?:レッズが1点を追う展開。42分、ミック・ダクスバリーからのパスがヒューズに渡ると、
“スパーキー”
は襲いかかる相手ディフェンダーをかわし、およそ25mを突破。イングランド代表GKピーター・シルトンの脇を突いた。

その後の展開は?:後半戦開始後2分にダービーが追加点をあげてふたたびリードを奪ったが、ブライアン・マクレアーのヘディングシュートで同点に返して試合を終えた。11月の全5試合を引き分けたレッズは、12月最初の試合でチャールトンに3-0で勝利してようやく勝ち点3をゲット。この試合でもスコアシートに名を連ねたヒューズは、この年の選手組合が選ぶ年間MVPに選出された。

リアクション:この試合の最初の30分を「シーズンで最悪の出来」と描写したアレックス・ファーガソンにとって、この一打を決めたヒューズは救世主だった。ファーガソンは、ヒューズとマクレアが「やがてレッズをタイトル争いに絡める強豪に導く」と予測していたが、その4年後、見事にそれを証明してみせた。

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