ブルーノ

ブルーノ「ロナウドから刺激をもらっている」

木曜日 31 12月 2020 21:35

1月末にマンチェスター・ユナイテッドに入団して以来、ブルーノ・フェルナンデスは勝者のメンタリティをいかんなく発揮している。そしてそれは、ポルトガル代表のチームメイト、クリスティアーノ・ロナウドとともに過ごすことで育まれたと、ブルーノは語る。

オーレ・グンナー・スールシャール監督にとって、ブルーノはいまや欠かせない戦力だ。今シーズンもすでにプレミアリーグで10点をあげ、入団後のトータルでは、29試合に出場して18得点、14アシストという数字を挙げている。 26歳のMFはインタビューの中で2020年を振り返り、昨シーズンのFAカップ準決勝でチェルシーに3-1で敗れた試合のあと、SNSに投稿したメッセージについても語った。この試合でブルーノは、PKを決めている。

ユナイテッドはメディアの注目を受けやすく、結果について無条件にさまざまなリアクションを受けるのも宿命であるが、その状況でも冷静さを保つことの必要さを語っている。

「チームの中にいる自分たちが自覚する必要がある。クラブは常に多くのメディアから注目されている。たくさんの人たちが僕たちのことを話題にする。とくに負けたときはね。勝ったときには話題にしない。クラブを擁護するより攻撃する方が良いからだ。

一番大切なのは、チーム内にいる自分たちが、何をすべきかしっかりと理解していることだ。どこを改善すべきか、いま自分たちがいるのはどの地点なのか、どこを目指しているのか。個人的には、もっとも大切なのは、負けたときでも、自分たちは最低最悪なんかじゃない、と思えることだと思う。

もちろん負けたときには何かミスをしている。そんなときは、翌日トレーニングに行って、次の試合で同じミスをしないためにはどこを改善すべきか考えるんだ」


「僕の人生は、いつもそんな感じだった。人は人生において常に間違いを犯すものだ。プライベートでもフットボールでも他のスポーツでも同じこと。ミスをしないなんてことはありえない。それに、ミスがなければ、ゴールも存在しない。それはフットボールの世界では不可能だ。

試合が始まって最初の2秒で誰かが40ヤードの距離からシュートを打ったとする。誰もミスはしていないかもしれない。でも誰かが彼をマークできたのかもしれない。相手チームの監督は思うだろう。相手をしっかりマークせず、スペースを与えてしまったウチのミッドフィールダーかディフェンダーのミスだった、と」

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ブルーノは、ロナウドとリオネル・メッシが、トップレベルのフットボール選手の新しい目標値をセットしたと感じている。彼らの驚異的な継続性、常に向上し続けられる能力、新たなチャレンジに対応できる才覚、それらはすべて彼にインスピレーションを与えてくれるものだ。過去10年以上、2人はフットボール界の頂点に君臨している。

「人生では、常に向上し続けることが大切だ。そして、自分は最低でもなければ最高でもない、と自覚すること。いつだってさらに上を目指せる時間はある。だから最低になんてなるわけがないんだ。同じように、最高にもなれない。まだまだ向上の余地はあるからね」

「クリスティアーノとメッシを見れば、彼らが毎シーズン向上しているのがわかる。なぜそれが可能なのか?みんなは、あれ以上うまくはなれない、と言うけれど、実際には彼らは毎シーズン、どんどん上手くなっている。11年間も、彼らはバロンドールを競い合っている。フットボール界でこんなストーリーはもうこの先はないだろう。彼らは今でも向上し続けているからね。

僕はポルトガル代表でクリスティアーノと一緒になる機会がある。そこで彼がフリーキックやシュートやヘディング、ペナルティーキックや、ありとあらゆるもので今よりさらに上手くなりたい、と努力している姿を見ている。試合に負けたときは、どこを伸ばすべきかちゃんとわかっているし、勝ったときは、良かった点を詳細に見直して、さらに突き詰められる点がないかチェックするんだ」

2020年、ピッチ上で素晴らしい成長を見せてくれたブルーノは、2021年にはさらなる高みへと到達することだろう。そしてそれが実現することは、マンチェスター・ユナイテッドにとっての喜びでもあるのだ。

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