ベッカムのお気に入りのシャツは?
マンチェスター・ユナイテッドは、デイヴィッド・ベッカムが、その輝かしいキャリアをスタートさせたクラブだ。
クラブのレジェンドである彼は、名高い92年組の一人としてレッズで大成功をおさめると、その後レアル・マドリー、LAギャラクシー、ACミラン、パリ・サンジェルマンなどでも活躍を続けた。
彼が共同オーナーを務めるMLSのインテル・マイアミを含め、これらのクラブはそれぞれ印象的なキットを世に送り出しているが、ベックスは先日、それらの中からお気に入りのキットを選ぶというミッションを与えられた。
イングランド代表の象徴的プレーヤーは、キャリアの中でとくに際立っている一枚としてユナイテッドのシャツを選んだが、彼のオールド・トラッフォードでの成功を思えば、その回答に驚きはない。
「やっぱりこれだろうね」。
デイヴィッドは、1998-99シーズンのホーム用ジャージーを選んでそう言った。
「トレブルを達成したシャツ、チャンピオンズリーグのシャツだ。僕にとって、あれは特別なものだった」。
しかし、ベックスが選んだのはこの象徴的なシャツだけではなかった。他のユナイテッドのシャツにも、感傷的な思い出があった。
ユナイテッドの1990-92シーズンのホームジャージを見て、彼はつぶやいた。 「このシャツで、FAユースカップ決勝を制したんだ」。
92年組の成功について、そしてそこから彼やネビル兄弟、ポール・スコールズらがどのようにブレイクし、インパクトを与えたかについて尋ねられると、デイヴィッドはこう答えた。 「僕らはたしかに大成功を収めたけれど、その後、みんながトップチームにステップアップしてからも成功することができたのは、マーク・ヒューズ、ブライアン・ロブソン、スティーブ・ブルース、ガリー・パリスターといった選手たちがいたからだ」。
「ロイ・キーンのような偉大な選手たちがいて、僕らを成長させてくれた。ユースチームとしては成功したけれど、そこからステップアップした後は、経験を積んだ他の選手たちからの指導がなにより大切だった」。
1995-96シーズンは、ベックスにとって特に思い出深いシーズンだ。ユナイテッドの歴史が詰まったシャツを眺めながら、このシーズンを振り返って彼はその理由を明かした。
「(クラブで初めてトロフィーを獲得した)素晴らしい瞬間だった」。
「あのシーズンは、僕たちが入ってきて、若手がいるチームに疑いを持っている人も多かった。順位もかなり離されていたけれど、そこから追い上げて優勝したんだ」。
「そして初のダブル優勝を成し遂げた。特にリヴァプール戦は特別だった」。
『クラシック・フットボール・シャツ』の”Career in Shirts ”コーナーでのデイヴィッド・ベッカムのエピソードは、ここから視聴できる。