アーロン・ワン・ビサカはコンディションを取り戻しただけではなく、ピッチでのパフォーマンスも高く評価されるべきだ。ワールドカップ期間中のスペインでのトレーニングから非常にシャープで、やる気に満ちているように見えた。

ワン・ビサカは国内リーグ再開後の4試合ではいずれも先発出場し、印象的なプレーを披露している。特に、中断期間明けの初戦、カラバオカップのバーンリー戦では重力を無視したかのようなアシストを記録するなど、重要な場面で活躍している。

常に物静かで控えめなワン・ビサカは、効率的かつ最小限の動きで自分の仕事をこなし、4試合連続のクリーンシート達成に貢献した。

「私はこういう問題を好む」と、監督はMUTVのスチュワート・ガードナーに語り、好調のワン・ビサカと選手選考の難しさについて答えた。

「ここ数試合、彼は本当によくやっている。ディフェンスも安定している。

「オフェンスでも信頼できる。彼はその一翼を担っており、よく貢献している。チーム内での競争は素晴らしいものだが、同時に多くの試合をカバーしなければならないので、全員が必要」

もちろん、その争いの火付け役となるのは、復帰したディオゴ・ダロトだ。ダロトはその大きな潜在能力を発揮しつつあり、テン・ハフ監督する以前の昨季からレギュラーに定着していた。そして、オランダ人監督のもとで開花し続け、コンスタントに結果を出している。

カタールでのワールドカップでは、フェルナンド・サントス監督から先発出場の機会を与えられ、その能力の高さを証明したが、残念ながらモロッコ戦で負傷した。そのため、ワン・ビサカはユナイテッドでチャンスを掴んだ。

しかし、ダロトがボーンマス戦で交代出場したのは心強かった。カタールでの負傷以来、ダロトは力強さと勢いを失わず、ゴールに迫った。

ダロトは10月のシェリフ・ティラスポリ戦でヘディングによる今季初ゴールを決めており、2018年にポルトから移籍してきて以来、自慢の攻撃力を発揮している。

ワン・ビサカの守備力はビッグゲームにおいて常に大きなプラス材料で、両選手はそれぞれの長所を明確に持ちながら、監督のシステムや要求に合うよう、オールラウンドなプレーに磨きをかけている。

右サイドバックのレギュラー2人が出場可能ということは、今月の過酷なスケジュールに対応するため、ボスにはチームマネジメントをする上でも決断を迫られる。

昨夜のプレミアリーグでブライトン＆ホーヴ・アルビオンにホームで4-1と敗れたエヴァートンは、金曜日のエミレーツFAカップ3回戦でオールド・トラッフォードに乗り込む。

そしてもう一つの国内カップ戦、カラバオカップ準々決勝では、リーグ1のチャールトン・アスレチックと来週火曜日にアウェイで対戦する。

1月14日（土）には、プレミアリーグでのマンチェスター・ダービーが開催される予定だ。

上記ホームゲームでは、ワン・ビサカとダロトの両選手がピッチに立つことになりそうだ。右サイドバックの座をめぐる争いは、始まったばかりだ。