ブルーノ

ブルーノがみんなの質問にお答え

ブルーノ・フェルナンデスは、優秀なフットボーラーであるだけでなく、トークのセンスも抜群だ。彼がファンの質問に答えた、秀逸のアンサーをお届けしよう。

ハロー、ブルーノ。自宅待機はどう過ごしている?

元気にしているよ。家族と一緒だと、こういう状況もずいぶん楽だよね。赤ちゃんにはちょっと辛いけれどね。エネルギーを発散できなくて。彼女は元気いっぱいな子だから!でも僕も妻も子供も、一緒に遊んだりして楽しく過ごしているよ。

家族と過ごせるのは大きいね。君がモチベーションを保つ上でも助けになっているんじゃないかい?

そうだね。誰かと一緒にいられるのは大きい。どこにも出かけられない状態で家でひとりきりというのは辛いと思う。壁に向かって話しかけるくらいしかすることがないもんね。家族がいれば一緒に過ごすことができる。それに、僕らはいつも遠征が多くて、こうやって過ごせる時はなかなかない。ずっと自宅にこもっているのは慣れないことだし辛いけれど、いつまで続くかわからないし、存分に満喫したいと思っているよ。でもできるだけ早くいつもの状態に戻ってフットボールがしたいけれどね。

それにしても、ずいぶんヒゲが伸びたね。ディオゴ・ダロトも君のツイートに「まるでナルコスとかいう俳優みたい・・」とリアクションしていたけれど・・・

いや違うって!フアン・セバスチャン・ベーロンだよ!でも髪の毛は生えている状態のね。

ということはポール・ポグバやアンドレアス・ペレイラみたいに頭を剃る気はないんだね?

ないない、いくら僕がクレイジーだからってそこまではしないよ!

でも君の奥さんはきっと気に入るんじゃないかな。ところでファンから君に質問が届いているんだ。さっそく始めよう。

ブルーノとしゃべろう!動画

最初の質問は、イギリスのトーマス・ルートレッジさんからの質問。「マンチェスターでの暮らしには馴染んでいますか?いまは外出もできない状況ですが?」

ここの暮らしに馴染むのは苦労しなかったよ。家を探すときもマンチェスター・ユナイテッドのスタッフがものすごくヘルプしてくれたしね。家族を呼び寄せる前に、マンチェスターで一人で過ごしたのは1週間だけだった。最初の頃は、出かけたり、外食しに行ったりもできていたよ。試合数が多かったから頻繁にではなかったけれど。でももともと僕はけっこうインドア派なんだ。家族のためだったり、街の様子を知るために時々ランチやディナーに行ったりするけれど、ふだんは家にいるのが好きなんだ。ゆっくり体を休めたり、子供と遊んだり、筋トレしたりもする。いまはトレーニングがないからまた違うけれど、ふだんは練習でエネルギーを使い果たすから、家に帰ってきたら食べて寝るだけ、という感じなんだ。午後はだいたい1時間が1時間半くらい昼寝するしね。体のためにもそれが必要なんだ。いま恋しいのはチームメイトと会えないことや、スタジアムの雰囲気、試合のプレッシャー、といったことだね。プレッシャーは嫌いじゃないんだ。オールド・トラッフォードに立てず、ファンのみんなの前でプレーできないことが辛いよ。

続いての質問も、イギリスのザキヤBさんから。「マンチェスター・ユナイテッドからサインしたいと言われたときの気持ちは?」

何度も言ったかもしれないけど、「夢が叶った!」と思った。子供の頃から、マンチェスター・ユナイテッドでプレーするのが夢だった。インタビューではいつも、マンチェスター・ユナイテッドは世界一のクラブのひとつだ、と言い続けてきた。僕がまだ若かった頃、ユナイテッドでプレーしていたのは、当時世界で最強と言われるスター選手たちだった。世界のベストプレーヤーたちを見ることができた。それからクリスティアーノの存在は大きい。彼がユナイテッドに来てから、僕の興味は一段と増した。同じ国の選手がいるクラブに注目するのは当然のことだ。ただ、あのときから僕はマンチェスター・ユナイテッドを違う目で見るようになった。クリスティアーノはもちろんだけれど、チームとしても、他の選手たち、ポール・スコールスやルーニー、ギグス、それ以前にはロイ・キーンやカントナもいた。数え切れないくらいだ。ファン・ニステルローイに・・・たぶんユナイテッドの選手の名前を挙げだしたら数時間はかかるよ!ナニもいた。彼とは一緒にプレーしたことがあったし、本当に多くのビッグスターがこのクラブでプレーしている。だからクラブに馴染むのは難しいことじゃなかった。子供の頃からの夢だったから。だからこうして、マンチェスター・ユナイテッドに入団できてプレミアリーグでプレーしているのは、僕にとって大きなステップだったんだ。

次の質問は、イギリスのヤスーブさんから。「現在のこの状況の中、健康やフィットネスレベルを保つために、家でどのように過ごしていますか?」

選手たちはユナイテッドからトレーニングプログラムを渡されている。僕らはみな、家でできる限りのことをしようと努めているよ。厳しい状況ではあるけれど、だいたいどの選手も、自宅にトレーニングできる設備を持っている。グラウンドで仲間と一緒にボールを追う、というわけにはいかないけど、みんなだいたい毎日1、2回はトレーニングしている。自分で「今日はオフにしよう」と決めたり、今日はいつもより長めにやろう、とか、調整もしながらね。コーチングスタッフとコンタクトしながらトレーニングを続けていけているのはとても良いことだと感じているよ。

イギリスのウェイン・ロバートソンさんから。「ユナイテッドに入団してから、チームの印象は変わりましたか?そうだとしたら、どんなことに驚きましたか?」

世界で最もビッグなクラブのひとつに入団するってことはわかっていたけれど、それを実感したのは実際にここに着いてからだ。すべてのことが驚きだった。マンチェスター・ユナイテッドのようなクラブに入団するとなったら、いろいろなことを期待するのが普通だと思う。でも実際に来てみたら、僕が期待していたことなんて、すべてが底辺のレベルだった。すべてが新鮮で、素晴らしかった。オールド・トラッフォードにしても、あの雰囲気も含めて、世界最高のスタジアムのひとつだ。あそこに足を一歩踏み入れたとき、そしてあの雰囲気を目の当たりにしたとき、そして試合が始まり、ボールに触れて、ゴールを決める、アシストをする、ファンの声援が聞こえる。それらは異次元の瞬間だった。僕が期待していたものをはるかに超えていたんだ。ありとあらゆるものを感じることができた。

いまは君のチャントもできたしね?

それは期待していたよ。もっと早くできるかな、と思ってたくらい(笑)!

ブルーの
クリスティアーノやナニの系譜を引き継ぎ、ユナイテッドファンの人気を勝ち得ているブルーノ

次はアヌシャさんから。「ユナイテッドとサインしたときに考えていたことは?」

それほど多くはなかった。マンチェスター・ユナイテッドは自分にとって夢のクラブだってわかっていたから、あれこれ考える必要もなかったよ。自分のした選択にハッピーだった。なにより、ユナイテッドを選べる機会を得ることができたこと、しかもそれは、両手でしっかりつかまなきゃいけないような大事なチャンスだったってことだ。だからできるだけ早く現地に行きたくて、早く自分の夢をスタートしたくて、すぐにマンチェスターに飛んだよ。

次ははるばるアメリカはデイジーから。「ユナイテッドに到着したとき、一番助けてくれたのは?」

ディオゴだね。この時期、一番頼りにしたのは彼だ。ポルトガル語で話せるし、ありとあらゆることを教えてもらった。ホテルでひとりぼっちじゃ可哀想だからって、彼の家に泊めてもらったんだ。だから彼にも、彼のお母さんや家族のみんなにもすっかりお世話になったよ。一人きりじゃなく、ポルトガル人の家族と過ごせたのはとてもありがたかった。彼のお母さんが晩御飯も作ってくれたんだ。ディオゴと彼のお母さんのおかげで、一番心配していたいろんなことが、ものすごく楽になった。だから入団当初一番助けてもらったのはディオゴだね。

でも、みんな本当によくしてくれた。選手のサポートをする係のアレックスは家探しだとか銀行口座を開いたりだとか、たくさんのことを手伝ってくれた。ユナイテッドは素晴らしいと思うよ。こういったことをすべて段取りしてくれる人がいるから、自分はプレーのことだけに集中できる。

それに、チームメイトも本当にいろいろ助けてくれたんだ。たとえばスペイン人の選手たちは、言葉がわかりやすいから率先してヘルプしてくれた。それ以外でも、みんな何かできることはないか、細かいことでも、必要なことはないかとか、常に気にかけてくれた。おかげで、ものすごくスムースに入団時期を乗り越えることができた。

実際、最初に試合に出たときは、シーズンの最初からこのクラブにいたような気がしたくらいだ。それは、みんなが彼らの仲間として扱ってくれたから。実際には2日前に到着して、一回トレーニングしただけだった。それでいきなり試合に出たわけだけど、僕はしっかりチームメイトのサポートを感じることができた。まるで3年間プレーしていたスポルティングでプレーするときみたいにね。

入ったばかりなのに、みんなが僕を信頼してくれているのを感じることができたんだ。パスも出してくれた。僕にとってはこれは一番大事なことだった。ピッチに立ったときに、チームメイトがボールをくれることだ。僕が緊張していることは彼らもわかっていたはず。それでも、僕を信じてボールを出してくれた。このことは自分にとってものすごく大きかった。

ピッチの外では、よく話す選手とそうでない選手がいるけれど、それは普通のことだ。それぞれライフスタイルも違うしね。でもチームのみんなと仲良くやれている。もちろん、同じポルトガル人のディオゴと話すことが一番多い。それに彼のことは昔から知っているからね。でも、チームメイトが自分を信頼してくれているかどうかを感じられるのはピッチに立ったときだ。そして自分も、いかに彼らが自分にとって大切な仲間かは、ピッチの上で表現することができる。僕にとって、これは一番大切なことなんだ。トレーニングでも試合でも、チームメイトが自分にとっていかに大切な存在かを見せることがね。

もちろんピッチの外でもみんなの助けになりたいと思っている。だって、「シャンプー忘れちゃった、誰か貸して!」とかそんな小さなことも含めて、彼らは本当に僕をヘルプしてくれているからね。だから僕もお返しするようにしているんだ。プレイステーションで遊んでいる仲間には、ジョイスティックをあげているよ。アーロン・ワン・ビサカにもあげたし、ディオゴやダビド、フレッジにも。だから他にも欲しい選手がいたら僕に言ってほしい。ダビドはそれを使ってドラゴンボールZをやっていたよ。彼はドラゴンボールZが大好きなんだ。ともかく、こういう感覚さ。誰か何か必要なものがあれば、僕はヘルプするし、僕が必要なときには、誰かがヘルプしてくれるとわかっている。

月間MVP、ブルーノの3月のベストシーン動画

面白いコメントをありがとう。次はイギリスのマーガレット・ボスワースさんから。「マンチェスター・ユナイテッドからのオファーに『イエス』と答えたとき、最終的に決め手となったことは?」

決め手となったことはたくさんあるよ。さっきも言ったように、僕はずっとマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたいと思っていたからね。僕にとって一番重要だったのは、監督が僕を信頼してくれているかどうかだ。選手が移籍するとき、それは必ずしも監督の意向ではない、というのは珍しいことじゃなからね。監督が僕を欲しがっていたから来た、と言いたいわけじゃない。だけど、監督が僕に信頼を置いているかどうかは感じたかった。それさえあれば、後のことはうまくいくんだ。

ポジションを獲得して、試合に出て、そして出続けるためには努力が必要だ。そのためには、クラブや監督が自分を信じてくれてると感じる必要がある。

もしかしたら僕を選んだのはオーレではなかったかもしれないけれど、僕はここに来て、僕には何ができるかを監督に見せる。彼に選んでもらえるようにね。自分を磨いて、より多くのものを発揮するためには、ときには自分をそうやってプッシュすることも必要だ。そしてもし僕が監督のチョイスではなかったなら、僕は自分を証明するために100%じゃなく200%出す必要がある。監督は僕に何ができるかを知る必要があるからだ。

僕は他の人よりも多くプレーしたいと思う。でもそれは他の選手も思っていることだ。でもそれが、成長し続けたい、そのためにはもっともっと練習しなければならないと思う糧になる。そしてチーム内に健全なポジション争いが生まれる。自分は常に競う相手よりも多くのものを出したいと思い、相手も同じように考えている。そうやってお互いが同じように考えているとき、よりよい状況が生まれる。実際、誰がプレーするかということよりも、お互いが切磋琢磨することで練習の質も上がり、そのことでチーム力が上がるということが重要なんだ。


南アフリカのエティエンヌから。「ブルーノ、試合であのような素晴らしいパフォーマンスができる秘密は?」

秘密があるとは思わないな。チームメイトと同じようにトレーニングしているよ。それからピッチ外でもエクササイズするようにしているのと、チャーリー(フィットネストレーナー)と一緒にジムでもトレーニングしている。エド(スポーツサイエンティスト)にも助けてもらっている。でもチャーリーと一緒にやることが多いね。入団したとき、彼はスポルティングでどんなことをしていたかいろいろ聞いてくれて、スポルティングのスタッフに尋ねたりもしていたよ。

それから、トレーニングが終わったあと、フィニッシングの練習はしている。シュート練習や、フリーキック、ペナルティとかあらゆるシチュエーションを想定してね。毎日それを積み重ねることで、試合の中でのいろいろな状況に備えることができる。試合の中でチャンスが一回あって、それをうまく決められた、というのであれば良いけれど、実際には何度もチャンスがあったりして、10回、20回と、良いショットを繰り返し打てる必要がある。20回シュートを打ったとしても、そのうちの多くは外すだろう。けれど、なぜミスったかを知ることで上達するにはどうしたらいいかが見えてくる。

もしシュート練習をやめたとしたら、その後、少しずつ精度が落ちてくると思う。でも毎日続けていたらどんどん良くなる。

1週間ずっとシュート練習をして、練習では全部決められていたのに、日曜の試合では1ゴールもあげられなかったとする。もしそのとき1日20本シュート練習していたのだとすれば、次は40本やる。そうしたら、次の週の試合では、1回のチャンスでゴールを決められるかもしれない。前の週は5回あったチャンスで1本も決められなかったのにね。その繰り返しさ。

ということは、ひたすら練習する、繰り返し繰り返し練習あるのみ!ということだね。

それが大事だ。どれだけ外すかは問題じゃない。外したときは、なぜそうなったか学べる。そして修正することができる。とにかくやり続けること。クロスバーに当てる練習を毎日やるとして、10本打って1回外しても問題ない。とにかくやり続ける。それが大切なんだ。


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