ユナイテッド

ウッドワードが現状について言及

木曜日 21 5月 2020 16:16

エグゼクティブバイスチェアマンのエド・ウッドワードは、新型コロナウイルスの感染拡大に関する最新情報を投資家に説明した際、マンチェスター・ユナイテッドの先行きに関して楽観視していると語った。

クラブは、難局を乗り越えるために生まれたと説明したウッドワードは、ウイルスとの戦いに向けて今も努力を続けていること、プロジェクト・リスタートの一環として、今週からAonトレーニングコンプレックスで来月にプレミアリーグが再開される可能性について言及。

ブンデスリーガが先週末から再開されたことを受け、安全性が確保されればシーズンが再開できる見通しも立った。しかし、現状の影響は小さくなく、予想された通り、今年の夏はプレシーズンツアーは開催されない。

「マンチェスター・ユナイテッドを代表し、新型コロナウイルスに苦しむみなさん、愛する方をウイルスにより亡くされた方、世界規模で感染が拡大している中で感染するリスクを負いながらも日々ウイルスと戦っている方に、心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。我々は、みなさんのことを思っています。そして、懸命に働いてくださっていることに感謝しています」

「地元の病院、医療施設での不断の仕事、この危機により経済が衰退している中で懸命に努力している慈善団体の働きを目にしています。我々も責任を果たし、サポートに力を入れています。マンチェスター・ユナイテッドのスタッフは、クラブの倉庫から3万点を超える食料と飲料を箱詰めし、地元の慈善団体に寄付しています。また、6万食を超える食事を作り、グレーターマンチェスター・ホスピタルで働く国民保健サービスのスタッフに届けています。これらは一例にしか過ぎず、クラブとマンチェスター・ユナイテッド・ファウンデーションのサポートの下、これからも慈善活動をUKと海外で拡張していきます」

「これらの活動は、正しい行いだからという理由だけでやっているのではなく、世界中のファンに見える形でクラブのあり方を示すためでもあります。感染拡大により社会と経済が影響を受けるため、我々は今後もファウンデーションと協力しながら、コミュニティをサポートしていきます」

「感染拡大により、3月中旬からのシーズン中断、小売業、ケータリング、オール��・トラッフォードへの観光も止まるなど、我々のクラブ運営にも影響が出ています」

「確かなことを述べるには時期尚早ですが、フットボールが再開されると楽観視しています。男子チームのファーストチームは、感染リスクを抑えるために厳格なガイドラインの下、段階的ではありますが、今週から練習を再開させました。政府、そしてプレミアリーグ株主、メディカルスタッフ、選手の見解次第ではありますが、来月から国内の試合を再開させられる可能性があります。UEFAも、ヨーロッパリーグ決勝を8月に開催する可能性を示唆しました」

「今後もシーズン再開に向け、プレミアリーグ、FA、UEFAと次のステップに関して連絡を取り合いながら、選手、スタッフ、国民のみなさんの健康を守っていきます」

「ドイツのブンデスリーガ再開は、心強い限りです。欧州のメジャーなリーグとして、彼らは先週末から再開させ、9試合が無事に無観客で執り行われました。スタジアムにファンがいない状況での試合開催を喜ぶフットボール関係者はいません。しかし、多くのファンがテレビ観戦したことで、この2ヶ月間でライブフットボールを見れずに溜まった鬱憤が証明されました」

「スペイン、イタリア、ポルトガル、そのほかの欧州地域でも、選手が練習を再開させています。全員の目標は、2019-20シーズンの再開で、欧州メジャーリーグの再開です。最大で32国が来月末までにシーズンを再開させられることに期待しています」

「ドイツのように、今後は無観客での試合開催が避けられません。我々にとっても、ファンのみなさんにとっても残念ではありますが、8月までに2019-20シーズンの全日程を終え、来シーズン開幕を迎え、2021年5月で全日程を終えられることに期待しています」

「まだ未確定なことが多いですが、オーレとチームには、3月中旬にシーズン中断となるまで、プレミアリーグ 、ヨーロッパリーグ、FAカップで11試合無敗だった力強い状態を取り戻してもらいたい」

「本日発表された第3四半期の結果、感染拡大による影響が部分的に確認されました。さらに大きな影響は、現在の四半期で見られることでしょう。これから試練を迎えますが、フットボールを含め、今後は通常とは異なる形になります」

「我がクラブは、強固な土台の上に成り立っています。グローバルスポーツの中で最も人気のあるチームの一つで、多種多様な収益形態により強固な経済状態を作り上げました。しかしながら、フットボールコミュニティでは、クラブ、選手、サポーター、放送関係、スポンサー、株主も多大な影響を受けています。この期間中も我々の競技を守るため、終息後に力強く戻れるよう、一丸となって事に当たっています」

「この危機は、一夜で終焉を迎えるわけではありません。今後、世界は一変します。フットボールだけに限らず、他の分野も同様に影響を受けるでしょう。しかし、これはイノベーションのチャンスでもあります。公衆衛生を守りながら、フットボール再開させる方法を模索する機会でもあります」

「この時期にフットボールが何よりも重要という声を聞きませんが、社会が回復に向かう中、スポーツが人々を刺激し、一つにしてくれる役割を担うのです。ライブフットボール、世界中の人々が一体になれる感覚がない今、スポーツがどういう意味を持つものなのかを再認識できています」

「それを踏まえ、この局面を乗り越えられた時、142年の歴史を誇るマンチェスター・ユナイテッドの未来は明るいと言えるでしょう。我がクラブは、困難に立ち向かうために創設されたようなものであり、改めて我々の力が証明されることでしょう」

グループマネージングディレクターのリチャード・アーノルドも、マンチェスター・ユナイテッドが過去の難局を乗り越えられたと主張している。

「今回の危機とは異なりますが、142年という歴史の中で、クラブは2度の世界大戦、世界不況、金融危機、パンデミックを乗り越えてきました。危機に立ち向かう力は、ピッチ内外にかかわらずクラブのDNAに流れているものです。2007年と8年の経済危機の最中にユナイテッドで仕事をしてきた経験上、クラブはこの危機を乗り越え、以前よりピッチ内外で大きな成功を収める気概に満ち溢れるでしょう」

最高財務責任者のクリフ・ベイティは、クラブの放映権収入が減少していることを示す詳細なデータを公表した。

「今も放送関係者との話し合いは続いていますが、新型コロナウイルスによる試合スケジュールの変更に伴い、2019-20シーズンのプレミアリーグ関連収入は減少します。マンチェスター・ユナイテッドにとっては、38試合が行われる年間収入が約2000万ポンド減少すると見られています。29試合まで消化していた第3四半期では、放映権収入は1500万ポンドほど減少しています」

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